怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

今野敏「トランパー」

2025-02-08 11:28:57 | 

今野敏の「ハマの用心棒」シリーズです。ご存じ横浜みなとみらい署暴対係長の諸橋夏男が主人公。バディは陽気でラテン系の係長補佐の城島雄一。

シリーズとしてもう何冊か出ているのですが、どこまで読んだのか定かでなく、図書館でこれは読んでいないかなと思って借りると三分の一ぐらい読んでやっとこれは前に読んだと気が付く始末。どうも主な登場人物は同じなので混乱してしまうのです。加えて今野敏の別の人気シリーズ湾岸署安積班とも重なってますます訳が分からなくなる。警視庁と横浜県警と違っても港を抱えた湾岸署とみなとみらい署ですし、安積班には交通機動隊の速水副隊長というバディがいる。最初の頃の諸橋はハマの用心棒らしく暴力団に対して目には目をと厳しく対峙して、いつも監察官の笹本に目をつけられていたのですが、最近ではどことなく落ち着いてきて安積班長と似てきたような。

兎に角今回はちょっと管轄違いなのですが捜査二課から依頼されての取り込み詐欺の捜査。そこに暴力団が絡んでいるかもと応援を要請される。ところが情報が洩れて捜査が失敗。どうやら暴力団対策課の刑事が内通していたみたいなのだが、その刑事は殺されてしまう。いつもながら神風会の神野組長に情報をえながら探っていくのだが、今回は中国公安部が絡んでくるので、捜査は最初の捜査第二課から殺人事件担当の捜査第一課、おなじみの笹本監察官さらには公安を担当する外事二課も出て来て、話はどう転がっていくのか。それにしても諸橋の直属の上司であるみなとみらい署の所長とか課長が出てこないのは如何なものか。県警本部直接の協力要請にしても上司は絡むでしょう。

中国公安部のカクとの人物像には不気味さがいっぱいなのだが、最後は諸橋と気を通じて犯人自白へと追い込むのですが、日本国内には中国公安部がかなり入り込んでいろいろ工作しているのはかなり確率高そうなのだけに、ありそうで恐ろしい。

今回も一気に読み通せました。

もう1冊は有川浩さんの「高知案内」

「県庁おもてなし課」で高知の魅力を発信しようとする高知県職員の奮闘を描いていたのですけど、これは、観光大使有川浩さんが実際に高知県の観光名所を巡って案内するもの。と言ってもタクシーを雇って県内広域の魅力があるところを巡るので、当然ながら結構範囲広い。私にとっては高知市内ぐらいだけを深掘りで丁度いいのですけどね。


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