く~にゃん雑記帳

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<橿原考古研付属博物館> 干支「巳」にちなみ蛇にまつわる考古資料を展示

2013年01月05日 | 考古・歴史

【木簡、縄文土器、円形印章、蛇行剣…】

 今年は巳年。蛇は忌み嫌われる一方で、神の使いや医神ともいわれる。世界保健機関(WHO)や日本医師会のシンボルマークには蛇が使われ、最近では杖に蛇が巻き付いたマークを付けた救急車も走る。「夢に蛇が出ると金運アップ」とも。奈良県立橿原考古学研究所付属博物館(奈良県橿原市)で開催中の「十二支の考古学『巳』」(20日まで)ではそんな蛇にまつわる考古資料を出土品や写真パネルで紹介している。干支に合わせた年末年始の特別陳列は今回で8回目。

   

 古代中国で考案された十二支は、日本には遅くとも飛鳥時代には伝わっていた。その証拠の1つが飛鳥京跡から出土した木簡(写真㊧)。その木簡には「辛巳年」と記されていた。天武10年(681年)に相当するとみられる。蛇は西アジアで約5000年前の円形印章のモチーフに使われ、中国の後漢時代の画像石にも描かれている。

 日本でも約5000年前の蛇を表現した縄文土器(写真㊥)が長野や山梨を中心した中部高地で多く見つかっている。後漢の光武帝から下賜されたという福岡県志賀島出土の国宝の金印(写真㊨)。その鈕(ちゅう=つまみ部分)の形は蛇をかたどったもの。同じ蛇の鈕を持つ金印は中国雲南省の墳墓からも出土している。

 蛇のように剣身が曲がりくねった「蛇行剣」が2本展示されていた。古墳時代の北原古墳(宇陀市)などから出土したもので、形状的に実戦に適しないことから儀仗的な鉄製品と考えられている。蛇行剣は奈良県北東部の宇陀地域や南九州から多く出土している。古墳壁画に描かれた蛇では高松塚やキトラ古墳の玄武が有名。同じ玄武でも表現方法はさまざまだが、蛇が亀の甲羅を斜めに一巻きし、蛇が円環状に描かれている点で共通する。

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2013年01月05日 | 絵暦

 

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