く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<安曇野・犀川白鳥湖> 東シベリアから約4000キロ 29年前に初飛来

2013年01月11日 | 旅・想い出写真館

【「アルプス白鳥の会」給餌や環境整備、観察小屋の管理や機関紙発行も】

 犀川白鳥湖は長野県安曇野市豊科にある。長野自動車道豊科インターの近く。犀川は信濃川水系で、上流は梓川と呼ばれ、下流で千曲川と合流する。ここに初めて5羽の白鳥が舞い降りたのは1984年12月31日。そのシーズンの最高飛来数は56羽だったが、その後、次第に増加し毎年1000羽前後が飛来するようになった。2005年度は約2400羽と突出して多い。これは日本海側の越冬地が豪雪で餌不足だったことによるらしい。

 

 

 今や安曇野の冬の風物詩となった白鳥の越冬。今シーズンの初飛来は昨年10月10日で、少しずつ早まっているという。安曇野市はHPで「白鳥飛来情報」を流しているが、それによると1月7日現在の飛来数は836羽。長旅の羽を休めるコハクチョウの中にはまだ羽毛が灰色の幼鳥も。シベリアから約4000キロもよく飛んでくるものだ。北帰行が始まるのは例年2月下旬ごろ。3月末にかけて次々に飛び立ち、いったん北海道の屈斜路湖などに集結してシベリアに向かう。

 白鳥湖には白鳥のほかカモ類など約90種もの野鳥が集まる。まさに野鳥の宝庫だ。そのお世話をしているのが初飛来直後に地元有志でつくった「アルプス白鳥の会」のメンバー。白鳥観察小屋の管理、水辺の清掃、給餌、機関紙の発行などに取り組んできた。白鳥飛来10年目には「白鳥が結ぶ 人の輪・心の和」と題した記念写真集も発行している。その後も白鳥が毎年ここで越冬してきたのも、会員の熱心な活動や発砲を控える地元ハンター、そして餌の持参や寄付で白鳥を応援する人たちの協力があってこそだろう。

 1月には例年最も多くの白鳥を見ることができる。見学は無料。ただ心配なのが鳥インフルエンザの発生だ。その防止策の一環として見学者の自由に任せていた餌やりの方法を改め、今では持参してくれた餌はいったん観察小屋に集め、午前6時半と午後4時の1日2回、メンバーが交替でやっているそうだ。また白鳥などの死骸を見つけたときにはすぐ連絡するよう呼びかけている。安曇野のこの地へ、これからもずっと白鳥たちの飛来が続くことを願ってやまない。

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原田勝利さん「絵暦・野菜 味わい生活」(11)

2013年01月11日 | 絵暦

 

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