く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<ギンヨウアカシア> オーストラリア原産 木全体が真っ黄色に!

2013年03月22日 | 花の四季

【「ミモザ」「ミモザアカシア」とも】

 マメ科アカシア属で、同じ仲間のフサアカシアとともに「ミモザ」や「ミモザアカシア」と呼ばれることが多い。ただミモザは本来、オジギソウ属の学名。ギンヨウもフサアカシアも2~3月頃、黄色の小花が集まった球形の花を無数につけ、木全体が黄一色に染まった姿が遠くからでもひときわ目をひく。ギンヨウはフサアカシアに比べると葉がやや小さく、ギンヨウ(銀葉)の名の通り、葉っぱが銀白色または灰緑色に見えるのが特徴。

 原産地はオーストラリア東南部。ギンヨウアカシアは明治時代の末期に渡来した。成長が早く庭木や公園木のほか、切り花用として伊豆や房総などの暖地で栽培されている。オーストラリアではフサアカシアに似た「ゴールデン・ワトル」が国花になっており、ユーカリと同じく全土でよく見かけるそうだ。花期シーズンの9月1日は「ワトルデー」。国の紋章にも黄色い花をつけたワトルツリーの小枝がカンガルー、エミューとともにあしらわれている。

 ミモザは南フランスに春の到来を告げる花としても有名。約130kmに及ぶ「ミモザ街道」(ボルム・レ・ミモザ~グラース間)沿いの村々には切り花用や香水用のミモザ栽培農家が多く、花で飾ったフロート(山車)のパレードなどがある「ミモザ祭り」は毎年多くの観光客でにぎわう。今年も2月15~24日に行われたそうだ。

 お隣のイタリアでは3月8日が「ミモザの日」と呼ばれ、男性が女性への感謝の気持ちを込めてミモザの花を贈る習慣がある。この日は国連が定めた「国際女性デー」にも当たる。ちなみに、ミモザサラダはサラダの上に満遍なくふりかける卵の黄身をミモザの花に見立てて名付けられた。

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