こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。
このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)
「ある地方商店街の小さな一歩」<その13>
「なんだか、私が新しい理事長になりたくって発言したように思われそうですが、決してそんなことはありません」と米田新理事長が話し始めた。
「でも、私はやはりこの商店街で生まれ育って、みんなが繁盛しているところもつぶさに見てきました。
その頃の人出と言ったらもう、年末なんか、今のアメ横と同じようなにぎわいがありました。
でも、………今あの頃のことを思うと、ほんとにあったのか、なんて思うこともあります。あの頃のことは夢だったんだろうって………」
会場はたまにあちこちから出る咳の声以外、声が聞こえなくなった。
「でもこれは現実です。あの頃のことを知ってる人ほど、今これは現実ではない、と思っている人が多いのではないでしょうか。
まず、一番に認識してほしいのは、この現状が現実だということです。
この閑散としたゴーストタウンなんて言われることもある街が現実なんです。
ほんとはそんなこと思いたくないでしょう、みなさん。
私だって、そんなこと言う人に、違うって大きな声で叫びたいけど、実際そうなんだから、仕方ないですよね。
もう私だって、ここから離れていこうとは思いませんが、私らの代で終わろうと最近じゃ考えていたし、主人とも話してました」
米田新理事長はここで話しやめ、視線を天井に向けた。
なんだか本田には、その目に悔し涙があったように思った。
「でも、今日、ここにいる本田さんの話を聞いているうちに、むらむらと血が頭に上り、腹が立ってきました。なんてこと言う人なんだ、って。ごめんなさいね、本田さん」
米田新理事長は、本田のほうを見てちょっと頭を下げた。
本田は微笑でそれに応えた。
「でも本田さんの言ってることは全部ほんとなんだから、怒るのもどうかなって。
それよりももう一度この満天通り商店街を復活させなけりゃ、死んでも死に切れないなってまで思うようになりました」
「そうだ!」という声が場内から上がった。
本田がその声を方を見ると、それはさっき帰ろうとした村上さんだった。
「そうでしょ! みなさんもそう思うでしょ! やりましょうよ。
満天通り商店街の商人は死なないんだって、この街のみんなに見せてやりましょうよ」
「賛成!」
大勢の声が米田新理事長を取り巻いた。
本田はそれを見ながら、ここが出発点だなと、冷静に感じていた。
しかし、本当はこれからがたいへんなんだ。
新しい満天通り商店街の復活作戦は、それから数日に渡り、人選から始まり、実施しなければならない事項を論じ合うために、寄り合いが持たれ、アウトラインが決まった。
その内容はまたの話にして、話を最初に戻そう。
<14>へつづく。
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)
それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
あ、そうそう、下記のメルマガ「繁盛店になりたいか!」をぜひお読みください。
繁盛店になりたいか!
基本的に毎週月曜日の配信です。もちろん無料です。
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群馬県前橋市天川大島町186-25
藤田販促計画事務所
http://www.shakatsu.co
E-mail:k1948f@nifty.com
TEL.027-261-6671(FAX.同様)
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「でも、私はやはりこの商店街で生まれ育って、みんなが繁盛しているところもつぶさに見てきました。
その頃の人出と言ったらもう、年末なんか、今のアメ横と同じようなにぎわいがありました。
でも、………今あの頃のことを思うと、ほんとにあったのか、なんて思うこともあります。あの頃のことは夢だったんだろうって………」
会場はたまにあちこちから出る咳の声以外、声が聞こえなくなった。
「でもこれは現実です。あの頃のことを知ってる人ほど、今これは現実ではない、と思っている人が多いのではないでしょうか。
まず、一番に認識してほしいのは、この現状が現実だということです。
この閑散としたゴーストタウンなんて言われることもある街が現実なんです。
ほんとはそんなこと思いたくないでしょう、みなさん。
私だって、そんなこと言う人に、違うって大きな声で叫びたいけど、実際そうなんだから、仕方ないですよね。
もう私だって、ここから離れていこうとは思いませんが、私らの代で終わろうと最近じゃ考えていたし、主人とも話してました」
米田新理事長はここで話しやめ、視線を天井に向けた。
なんだか本田には、その目に悔し涙があったように思った。
「でも、今日、ここにいる本田さんの話を聞いているうちに、むらむらと血が頭に上り、腹が立ってきました。なんてこと言う人なんだ、って。ごめんなさいね、本田さん」
米田新理事長は、本田のほうを見てちょっと頭を下げた。
本田は微笑でそれに応えた。
「でも本田さんの言ってることは全部ほんとなんだから、怒るのもどうかなって。
それよりももう一度この満天通り商店街を復活させなけりゃ、死んでも死に切れないなってまで思うようになりました」
「そうだ!」という声が場内から上がった。
本田がその声を方を見ると、それはさっき帰ろうとした村上さんだった。
「そうでしょ! みなさんもそう思うでしょ! やりましょうよ。
満天通り商店街の商人は死なないんだって、この街のみんなに見せてやりましょうよ」
「賛成!」
大勢の声が米田新理事長を取り巻いた。
本田はそれを見ながら、ここが出発点だなと、冷静に感じていた。
しかし、本当はこれからがたいへんなんだ。
新しい満天通り商店街の復活作戦は、それから数日に渡り、人選から始まり、実施しなければならない事項を論じ合うために、寄り合いが持たれ、アウトラインが決まった。
その内容はまたの話にして、話を最初に戻そう。
<14>へつづく。
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)
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