こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。
このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)
「ある地方商店街の小さな一歩」<その14>
新理事長や他の役員が決定し、方針が決まったところで時間も相当使ったので、閉会になった。
次回の会合にも本田と前理事長の田島やその他前理事たちは、オブザーバーとしてしばらく出席することになった。
本田は企画や販促のアドバイザーとして、その他は議事進行やその他運営についてその都度アドバイスすることになっていた。
その日は、時刻もすでに夜中に近かったので、お開きになった。
翌日、田島から本田に電話があった。
「本田さん、昨日は、というか、今日は遅くまでありがとうございました」
「いえ、だいたい私が目論んでいた方向になんだか踏み出していくような気がして、ちょっとうれしいですね。少し興奮してよく眠れなかったです」
「はは、自分で爆弾を投げこんでおいて。よく言いますよ」
「いや、あ、まあそうか。そういうことになりますかね」
「ったく。こんなときは関西弁では、ようやりまんなあ、ほんま、とでも感心するところですかね」
「まいりました。田島さん、朝から厭味ですか」
「いえ、滅相もない。ーーーそれで、昨日のお礼といえば聞こえはいいですが、ちょっと今晩は飲みませんか。おごりますから」
お酒の誘いだけではなさそうだ、と本田は思った。
田島の口調の裏には何かあるな、と電話口で感じた。
「わかりました。それじゃ遠慮なくごちそうになります」
「実はちょっと相談があるんだ、本田さん」
生ビールで乾杯をしてからしばらくは、昨日の話題で当たり障りのない話を続けていたが、ちょっと話が途切れたところで田島が急に改まり、本田の正面に向き直って話しはじめた。
すると、どこに座っていたのか、他の、本田からは見えないテーブルに座っていたらしい2、3人が、こちらのほうのテーブルにやってきた。
あらためて彼等を見ると、それは青果店を営んでいる大艸と、鮮魚店の増野、それに雑貨店の村上だった。
いずれも前理事たちだ。
本田は、もしかしたら昨日突然やめさせられた前理事たちのいやがらせか、と一瞬思って身構えたが、彼等の顔つきから見るとそうでもなく、それぞれの顔には微笑があった。
「本田さん、昨日はどうもおつかれさまでした。それにありがとうございました」
田島以外の3人はまだ立ったまま、本田に軽く礼をした。
「あ、いや、そんなこと………ないです」
本田はちょっとうろたえたが、すぐに気を取り直して「いや、あの、もしかしたら、ここでみなさんにとっちめられるのかなって、あちらから立って見えたときには怖かったですけど、顔を見て安心しました」
「わっははははっ」
5人が、その言葉でいっせいに笑い出した。
<15>へつづく。
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)
それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
あ、そうそう、下記のメルマガ「繁盛店になりたいか!」をぜひお読みください。
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群馬県前橋市天川大島町186-25
藤田販促計画事務所
http://www.shakatsu.co
E-mail:k1948f@nifty.com
TEL.027-261-6671(FAX.同様)
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本田は企画や販促のアドバイザーとして、その他は議事進行やその他運営についてその都度アドバイスすることになっていた。
その日は、時刻もすでに夜中に近かったので、お開きになった。
翌日、田島から本田に電話があった。
「本田さん、昨日は、というか、今日は遅くまでありがとうございました」
「いえ、だいたい私が目論んでいた方向になんだか踏み出していくような気がして、ちょっとうれしいですね。少し興奮してよく眠れなかったです」
「はは、自分で爆弾を投げこんでおいて。よく言いますよ」
「いや、あ、まあそうか。そういうことになりますかね」
「ったく。こんなときは関西弁では、ようやりまんなあ、ほんま、とでも感心するところですかね」
「まいりました。田島さん、朝から厭味ですか」
「いえ、滅相もない。ーーーそれで、昨日のお礼といえば聞こえはいいですが、ちょっと今晩は飲みませんか。おごりますから」
お酒の誘いだけではなさそうだ、と本田は思った。
田島の口調の裏には何かあるな、と電話口で感じた。
「わかりました。それじゃ遠慮なくごちそうになります」
「実はちょっと相談があるんだ、本田さん」
生ビールで乾杯をしてからしばらくは、昨日の話題で当たり障りのない話を続けていたが、ちょっと話が途切れたところで田島が急に改まり、本田の正面に向き直って話しはじめた。
すると、どこに座っていたのか、他の、本田からは見えないテーブルに座っていたらしい2、3人が、こちらのほうのテーブルにやってきた。
あらためて彼等を見ると、それは青果店を営んでいる大艸と、鮮魚店の増野、それに雑貨店の村上だった。
いずれも前理事たちだ。
本田は、もしかしたら昨日突然やめさせられた前理事たちのいやがらせか、と一瞬思って身構えたが、彼等の顔つきから見るとそうでもなく、それぞれの顔には微笑があった。
「本田さん、昨日はどうもおつかれさまでした。それにありがとうございました」
田島以外の3人はまだ立ったまま、本田に軽く礼をした。
「あ、いや、そんなこと………ないです」
本田はちょっとうろたえたが、すぐに気を取り直して「いや、あの、もしかしたら、ここでみなさんにとっちめられるのかなって、あちらから立って見えたときには怖かったですけど、顔を見て安心しました」
「わっははははっ」
5人が、その言葉でいっせいに笑い出した。
<15>へつづく。
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)
それでは今日はこれで。
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