言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

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コピーライターになりたいか<44>「賞に挑戦しよう」

2012-02-13 10:08:19 | コピーライターになりたいか
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日2回目の投稿です。

この<コピーライターになりたいか>というカテゴリーでは、50回連載限定で、コピーライターになりたい人や、キャッチコピーを作りたい経営者の方向けにコピーとは何だということを解説しています。
かつてメルマガで配信していたものの再録ですが、貴重なアドバイスが含まれていますので、読んで損はありません。
(なお配信は原則毎週1回月曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)

それでは第44回目です。

44.賞に挑戦しよう


わたしは、プロになる直前に「宣伝会議賞」に応募し、コピーライターとして実際に仕事を始めたときに、それが奨励賞という形で2点同時に受賞することができました。

「宣伝会議賞」は、コピーライターなら誰でも知っている有名な賞で、金賞をとるとなんと100万円も貰える、コピーライターの登竜門として、コピーライターなら必ずといっていいほど挑戦しているコンテストです。

有名どころでは、糸井重里さんが駆け出しの頃金賞を受賞して、それをきっかけに飛躍しました(もちろん才能があったからですが)。

わたしも金賞ではありませんが、奨励賞を2点同時に、それもプロダクションに入ってすぐに受賞したものですから、一目置かれたし、それがとても励みにもなりました。
だいたいの自分の力どころが分るというか、それがひとつの尺度として生きてくるのです。

履歴書にも受賞歴として書けます。

まだ挑戦したことのない人はぜひともチャレンジしてみてください。
(毎年夏頃から秋にかけて課題が発表され、翌年の3月頃に発表があります。今年ももうすぐ発表になりますね)

また宣伝会議賞以外にも、コピーライターが試してみたいコンテストはあります。
その代表はラジオの文化放送でやっている「ラジオCMコピー大会」でしょう。
これは20秒のラジオCMを作るもので、募集はだいたい宣伝会議賞と同じ夏の終わり頃からで、発表は翌春です。
その模様は特別番組で実況中継されます。

上に挙げたふたつの賞が一番権威があって、箔がつくものです。

「ラジオCMコピー大会」にもぼくはチャレンジしたことがあります。
そしてたった1回だけですが、最終審査ーー実際に制作されて、番組の中で流されますーーに残りました。

最終審査になると、文化放送からはがきが来ます。(今はどのような連絡方法か知りませんが)
審査当日の居所と受けられる電話番号の確認です。
会社には内緒で応募していましたので、仕事を休むわけにも行かず、さらには、クライアント先にどうしても出かけなくてはならない用もあり、結局自分の作った作品を聞くことができませんでしたし、審査員からどのような批評をされたのかも分らず、賞をもらうこともできませんでした。

連絡がなかったので、落ち込みました。
しかしよく考えてみると、そこまで残ったということはたいしたものだとも思いました。
1クライアントにつき3作品がノミネートされます。その中のひとつに自分のものが選ばれたのですから。

それ以来挑戦はしていませんが、ぜひともまたチャレンジするぞと意気込んでいます。
入賞すればたぶん最年長受賞となるのではないでしょうか。


いかがですか。これも読んでいるあなたも、もしまだチャレンジしたことがないのなら、やるべきです。

最初にも書きましたが、あなたのコピー力の試金石になることです。
それに結果的に受賞しなくても、日頃の、思いきったコピーが作れないという鬱屈をはねとばすような、自分なりの面白いコピーが作れるのですから。

賞に挑戦するのも勉強、経験のひとつなんです。
自分の好きなクライアントが選べて、好きなことを書けるわけですから。
欲求不満の解消にもなります。
思いっきり自分の思いのたけを書きましょう。
自分が恋いこがれている人に書くラブレター、ラブメールのように、この際思っていることをぶつけるいいチャンスです。

これらの賞以外にも、探せば小さいながらもたくさんあります。
雑誌の「公募ガイド [雑誌]」でも探せます。
どんどんチャレンジして、自分の力を試してみましょう。
チャレンジすればするほど、きっとあなたのコピー力も上がるはずです。
ただ単に勉強しているのではなく、れっきとしたクライアントがいて、受賞すればそれが実際に使われるのですから。

 ★★ 落ちて もともと  落ちて もともと ★★

一発、やってやろうじゃないの。その意気込みがほしい。

それが次の力になるのです。

<45>へつづく。

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサーの藤田でした。

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出戻り社員は進んで採用しよう

2012-02-13 09:58:28 | 読んだ本から
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

今朝はまだ晴れていますが、夕方から夜には、雨か、もしかしたら雪になるかもしれないという予報です。

いつものようにゴミ出しで外に出たら、やはり冷たい空気が顔を包みましたが、おやという感覚にもなりました。
冷たいことは冷たいのですが、真冬の肌を突き通すような冷たさではないのです。これがもしかしたら春の気配なんでしょうか。

川にはいつもの(?)2羽の鴨が、羽根を休めていました。


私がまだ広告制作会社に勤めていたときの話です。

あるとき一人のデザイナーが辞めたいといってきました。
彼は勤めてから1年ぐらいなんですが、けっこう才能もあり、デザインの他にもコピーライターとしても使えそうなので期待もしていたのですが、突然の告白です。

この会社では単純なデザイン作業というよりも、チラシのデザインが多いので、もっとクリエイティブなことがやりたいという気持ちらしいです。

私などから言わせれば、地方の広告制作会社で、ある程度の規模で(その時分での会社の年商は3億円以上ありました)生きていくには、やはり飯の種としてはチラシ依存が高くなります。
はっきり言ってチラシはそれほど粗利がなくても、1回出せばそれで終わり、次にチラシを出すとなったら、まただいたいいちから始めるわけで、おいしい仕事には違いないんです。

リーフレットやカタログといったクリエイティブ性の高い仕事は、一度やると、速くて1年、だいたいは3年後ぐらいにしか印刷というか増刷りの依頼が来ないし、来るのはいい方で、ほとんど1回きりでその仕事が終わってしまいます。

その点、チラシは一度扱うと数回、あるスーパーでは、何十年にも渡って担当できるわけで、経営安定にもいいんです。

まあそんなわけで、彼には、辞めない方がいいよと説得しましたが、辞めてしました。
辞めるときは円満退社でしたので問題はひとつもありませんでした。


そうして半年後ぐらいでしたか、ある夜、会社に訪ねてきたのです。

そのときは他の社員はすべて帰っていて、わたしひとりしかいませんでした。
社長は出かけていますし、専務も取引先の販促会議に出席していました。

どう新しい仕事先は、などと世間話を始めたのですが、何だか腹に何か持っているようで、浮かない顔つきです。
そうしてしばらくして話しだしたのは、もう一度この会社で働きたいということでした。

やはりこの会社以上のクリエイティブな仕事をさせてもらえなかったようですね。
世間というものはそんなものです。
隣の芝生は青く見えるんです。

私個人的にはよく戻ってきたなあという思いで、才能もありますので、早速専務に話し、専務から社長にと話は伝わりましたが、この社長は、一度自分から離れていった人間を絶対に認めないという主義なんですね。

かわいがってやったのに裏切られた、という感覚なんですね。

確かに自分が気に入って雇った人にはとことんつくしますから。
私などもその一人で、雇われた数日後から会社の車を通勤に使わせてもらうようになりましたし、住むところも斡旋してもらいました。
夜にはよく飲みに連れて行ってももらい、かわいがってもらった一人です。

だめというにべもない回答で、彼はしゅんとなっていました。
その後一念発起したのか、自分で始めてしまいました。
それが良かったのかどうか、分かりませんが、この会社にとっては損失だったような気がします。



こんなことを書いたのは、ある本を読んで上記のことを思い出したからです。
その本とは、「たった三行で会社は変わる―変化と行動の経営」という株式会社サトーのCEO、藤田東久夫氏が書いたものです。

その中に、会社を辞めたいという人には、喜んで送り出す。そうしてその人がまたこの会社の世話になりたいといってきたら、よく戻ってきた、歓迎するといってまた雇うということです。

ちょっと長くて著作権違反にならないようにと祈りますが、引用します。
「一度退職した人を二度と採用しないという不文律を持っている会社の方が変だ。脱藩者じゃあるまいし他藩の費用で武者修行してきたと思えば実にありがたい話だ。受け入れないという方が、いじめを誘発する仲良しグループのようで危険に映る。
あるとき展示会場で競合他社の展示ブースにいた元社員を見つけたので、「そんな所にいたのか。どうだ、そろそろ戻ってくるか」と声をかけたら果たして戻ってきた。「私には他にやりたいことがあるので」と言って去った女子社員も、1年足らずで「サトーでもう一度頑張りたい」と戻ってきた。皆一様に以前よりもずっと前向きに働いてくれる。」

というものです。

そうなんですよ。わざわざ他所の会社の費用で修行をしてきてくれたと思えば、ありがたいですね。
近頃では、会社の貴重な利益から費用を捻出して高いセミナーなどにも出させなくはなりませんが、他社で生きた経験を他社の費用でしてきてくれる人というのはありがたいものなんだと考えると、どんどん採用すべきでしょうね。

いかがでしょうか。



それでは今日はこれで。
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あなたの一日が今日も普段通りの良い一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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