言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

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「手もみ専門店の販売促進」(その1)

2012-02-22 10:10:04 | 繁盛店物語(創作)
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。

このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)


「手もみ専門店の販売促進」(その1)



ある日、販促経営コンサルタントの本田のPCに、メールで相談が持ち込まれた。

そこは関東中部にある、今流行の手もみリラクゼーションとかの店ということだった。

メールには一応現在の悩みを書いてあったが、会ってみないことには何もアドバイスもできないので、メールをやり取りして、1週間後に伺うことになった。


公共交通機関を使うと、最後はタクシーを使うことになりそうなので、初めから車で今回は向かった。



東京からだと、私鉄電車で1時間半ほどの距離にある、東京や埼玉のベッドタウンであり、近年宅地化が進み、それにつれて、郊外型の大型店も続々と進出してきているという土地柄のような感じを受けた。

くだんの店は、そのようにして進出してきた大型店の中に店舗を持つリラクゼーションの店だった。

そういった店の特徴ではあるが、だいたいメインフロアの端っこか、2、3階のあまり目立たないところにあるというのが常だが、その店も案に違わず、2階の奥まった部分にあった。

しかし隣りにはフードコートがあり、斜め向かいはゲーム広場ということもあり、逆にうるさい一角にあるという、とにかくあまり場所的にはよくない位置に配されていた。

本田は、その位置を確認するなり、まだ会っていないが、
「ああこれじゃ、ちょっとなあ」なかなかお客様もつかないだろうと思った。

リラクゼーションスペースなのに、騒音がけっこうある。

その騒音のおかげでせっかくのリラクゼーションも、芯からリラックスできないというデメリットである。

まいったなあ、まず本田はそう感じた。

むずかしい。

一番いいのは、場所を変えてもらうことだ。

もっと静かで、いい場所が、このショッピングセンターの中にもあるはずだ。


なぜこの場所なのか。

このショッピングセンターがオープンしたときには、ここのオーナーになる柴田はまだ他の店に勤めていたからだ。

その後独立し、店になるところを物色中だったところ、ここが空いたからと誘われ、ここなら最初からお客さんがたくさんいるからと、安易に考えて入居したからだ。

確かに、オープン前には、センター内のインフォメーションや店舗の前に、オープンを知らせるPOPを貼るだけで、宣伝費もほとんどかからなかった。

もちろん以前勤めていた店の客にはDMを出した。

しかしそれは大した数ではなかった。

他に店のオープンのPRはしなかった。

店にしても5人も入ればそれでいっぱいになるスペースで、あまりたくさん一度に入られると、それはそれでお客様の方にも悪い。



さて、いざオープンしてみると、さすがに最初はご祝儀ということで、以前の店の常連客が入り、盛況だったが、それもすぐにおさまり、オープン時に大した宣伝をしなかったつけがやってきた。

それから1年、なんとかかんとか、店を続けては来られたが、今度はそのショッピングセターの隣地に、何と大型銭湯がオープンすることになってしまったのだ。

手もみ専門店ではないが、同じリラクゼーションという意味ではライバル店であり、いかにもライバルというには大きすぎる相手であった。

 


                                    つづく


<2>へつづく。
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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常識と逆に考えてみる

2012-02-22 10:05:16 | 繁盛店・繁盛会社をめざそう
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

今日も朝からよく晴れています。
昨日、帰宅後、日が暮れてから散歩に出ると、けっこう北風が強くて、寒かったので、これはまた冬に逆戻りか、と思ったのですが、今朝はまた穏やかな天気になっています。
でも西の方から下り坂で、明日になれば雨らしいですね。


製造業や小売業では、在庫は少ない方がいいと言われます。
当たり前です。これが常識です。

でもその在庫を増やすことによって繁盛している企業もあります。
昨日テレビ東京の「ガイアの夜明け」を見ていたらそういう企業が紹介されていました。

その企業はキューポラのある町、川口市にある部品メーカーで、多品種の部品を常に在庫しています。

機械というものは常に動いていてこそ製品が効率よく生産されるわけですが、小さな部品ひとつの故障でも、まったく動かなくなってしまいます。
そうすると、作業に従事していた従業員は、機械が直る(部品交換)まで遊ばせてしまうことになります。

そうしたときに交換部品がすぐに手に入れることができれば、それが早ければ早いほど、従業員を遊ばせておく時間が少なく、ロスもその分少なくなります。

しかし、これは皆さんご存知のように、いざ修理とか部品を取り寄せるとなると、時間がかかります。
たとえばコピーが壊れたから来てくれといわれていってみると、部品を交換しなくてはならない。
そうすると早くても翌日の修理になりますね。

そんなニーズにすぐに対応できるように、今まで製造した部品(紹介されたメーカーは歯車)はすべてストックしておき、注文があると、細部を加工するだけで、すぐに納品できる体制になっています。
一度でも今すぐに欲しい部品がすぐにでも納品されるとなると、その部品を使っているメーカーは離れなくなりますね。

これは何も製造業に限ったことではありません。

ジョイフル本田というホームセンターの方針は、1年間に1個しか売れない商品でも、ニーズがある限り、在庫しておくといつか社長が言っていたことがありました。(現在はどうか知りませんが)
また九州にあるAZというこれもホームセンターですが、ここではそれ以上に、手袋なのは左右別々に販売しています。
作業用の手袋というと、必ず利き手の方が早く消耗します。
ですからわざわざ仕入れた商品のパッケージを分解し、左右別々に分けて陳列するわけです。

私が以前訪問したことのある部品製造の工場でも、今までに注文があった部品のサイズや形状を集計し、自社でその規格を数十種類に分類して、すべて在庫するようにしているということでした。
そうすることによって、受注にすぐに応えることができると喜ばれるようになったということです。

そのメリットは他にもあります。

小売業でも製造業でも、稼働する時間にはムラがあります。
たくさん受注するときもあれば、暇なときもあります。
ですから、受注が少なくて暇なときには、在庫を調べて少なくなっている部品を、過去のデータから数量を分析して、暇な時間にあらかじめ作ることもできます。そうして製造のムラもなくせます。

いちがいに在庫は悪だという考え方から脱却し、まずお客様の視点で考えることがメーカーにも必要ではないでしょうか。
お客様の視点で考えるということは、何も小売業・サービス業だけに限ったことではないんですね。


それでは今日はこれで。
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あなたの一日が今日も普段通りの良い一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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