こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。
このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信で、明日はちょっと時間がないので今週は火曜日の配信です)
「ある地方商店街の小さな一歩」<その15>
「いや、まあね。ちょっと腹が立ったときもありましたよ、実際のところ」
村上が言った。
「この野郎、勝手なことを、ってね」
「でも本田さんの言う通りなんだよ」
大艸がその後を継いで言った。
「俺たちも、心の中じゃ何となくわかってたんだけどなあ。でも第三者に言われて、なんだかやっと目が覚めたっていうか、覚めさせられたっていうか。自分の心の中を誰かに言ってもらって、ちょっとはほっとした部分もあったし………」
「ああ、その通りだな」
3人も相づちを打った。
「さてそれはまあ、今度の新しい役員さんたちにまかせておいて。なあ増野さん、こないだからちょっと話してる例のこと、今から本田さんと練ってみようよ」
やっと本題に入りそうだ。
すでに本田の腹の中には、ビールがたっぷり入っていた。
「何でしょう」
「うん。ほら本田さんが以前ちょっと話してたことがあったろ? 店同士が集まって、もうひとつお互い扱ってる商品を持ちよることができる店を作るって」
「ああ、はい、あれですね」
「そうなんだ。俺たちちょっと考えてみてさ、本田さんがお弁当屋さんをやったらどうかって言ってくれた時があったろう。今まで自分たちが扱ってきた商品を持ち寄って作るわけだから、まったく新しく店を作るよりも、予算をつぎ込まなくていいんじゃないかって」
「ええ、コラボ弁当屋さん、のことですね」
「そう、そのコラボ弁当!」
「具体的に聞かせてくれないでしょうか」
田島が身を乗り出していった。
「以前もどこかの講演で話をさせていただいたんですが、空き店舗、それも飲食店を以前にやっていたところをですね、そこをまず借りることですね。
みなさんたちだったらみんな知り合いですから、そういったことでは簡単ですよね。貸す方も、みなさんだったら安心だということもあるわけですから」
「1軒、心当たりがあるんだ」
増野が言った。
「2年ほど前まで洋食屋をやっていた店なんだけどね。その店の清さんという人が、店やめたくなかったんだけど、倒れちゃったんだよ。本人は治ってからも再開したいようだったけど、やっぱりこのご時世だろ。いったんやめちゃうとね、なかなか………」
「その店が空いているんだ」と田島が言った。
「清さんも愛着があるから、今でもきれいにしてあるんだよ。それでね、こないだ本田さんのこともあって、ちょっと清さんに聞いてみたんだ。そしたら俺たちに使ってもらえるんだったら、うれしいって言ってくれてね、それで」
「それで、じゃあやろうよってことで、具体的に進めたいから、本田さんを呼んだわけさ」大艸が後を引き取った。
「清さんもアドバイスぐらいはできるし、自分の名前があるとほら調理師免許が活かせるし、って。もうトントン拍子に話が進んじゃってさあ」
どうだろ、と全員の視線が本田に向いた。
本田も頷いた。
新生満天通り商店街の歴史は、ここから、もしかしたら始まるのではないだろうか。
おわり
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)
それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
あ、そうそう、下記のメルマガ「繁盛店になりたいか!」をぜひお読みください。
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群馬県前橋市天川大島町186-25
藤田販促計画事務所
http://www.shakatsu.co
E-mail:k1948f@nifty.com
TEL.027-261-6671(FAX.同様)
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村上が言った。
「この野郎、勝手なことを、ってね」
「でも本田さんの言う通りなんだよ」
大艸がその後を継いで言った。
「俺たちも、心の中じゃ何となくわかってたんだけどなあ。でも第三者に言われて、なんだかやっと目が覚めたっていうか、覚めさせられたっていうか。自分の心の中を誰かに言ってもらって、ちょっとはほっとした部分もあったし………」
「ああ、その通りだな」
3人も相づちを打った。
「さてそれはまあ、今度の新しい役員さんたちにまかせておいて。なあ増野さん、こないだからちょっと話してる例のこと、今から本田さんと練ってみようよ」
やっと本題に入りそうだ。
すでに本田の腹の中には、ビールがたっぷり入っていた。
「何でしょう」
「うん。ほら本田さんが以前ちょっと話してたことがあったろ? 店同士が集まって、もうひとつお互い扱ってる商品を持ちよることができる店を作るって」
「ああ、はい、あれですね」
「そうなんだ。俺たちちょっと考えてみてさ、本田さんがお弁当屋さんをやったらどうかって言ってくれた時があったろう。今まで自分たちが扱ってきた商品を持ち寄って作るわけだから、まったく新しく店を作るよりも、予算をつぎ込まなくていいんじゃないかって」
「ええ、コラボ弁当屋さん、のことですね」
「そう、そのコラボ弁当!」
「具体的に聞かせてくれないでしょうか」
田島が身を乗り出していった。
「以前もどこかの講演で話をさせていただいたんですが、空き店舗、それも飲食店を以前にやっていたところをですね、そこをまず借りることですね。
みなさんたちだったらみんな知り合いですから、そういったことでは簡単ですよね。貸す方も、みなさんだったら安心だということもあるわけですから」
「1軒、心当たりがあるんだ」
増野が言った。
「2年ほど前まで洋食屋をやっていた店なんだけどね。その店の清さんという人が、店やめたくなかったんだけど、倒れちゃったんだよ。本人は治ってからも再開したいようだったけど、やっぱりこのご時世だろ。いったんやめちゃうとね、なかなか………」
「その店が空いているんだ」と田島が言った。
「清さんも愛着があるから、今でもきれいにしてあるんだよ。それでね、こないだ本田さんのこともあって、ちょっと清さんに聞いてみたんだ。そしたら俺たちに使ってもらえるんだったら、うれしいって言ってくれてね、それで」
「それで、じゃあやろうよってことで、具体的に進めたいから、本田さんを呼んだわけさ」大艸が後を引き取った。
「清さんもアドバイスぐらいはできるし、自分の名前があるとほら調理師免許が活かせるし、って。もうトントン拍子に話が進んじゃってさあ」
どうだろ、と全員の視線が本田に向いた。
本田も頷いた。
新生満天通り商店街の歴史は、ここから、もしかしたら始まるのではないだろうか。
おわり
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)
それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
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