言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

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コピーライターになりたいか<43>「流行りもの、使いますか、使いませんか」

2012-02-06 10:14:00 | コピーライターになりたいか
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日2回目の投稿です。

この<コピーライターになりたいか>というカテゴリーでは、50回連載限定で、コピーライターになりたい人や、キャッチコピーを作りたい経営者の方向けにコピーとは何だということを解説しています。
かつてメルマガで配信していたものの再録ですが、貴重なアドバイスが含まれていますので、読んで損はありません。
(なお配信は原則毎週1回月曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)

それでは第43回目です。

43.流行りもの、使いますか、使いませんか


わたし個人的には、使わないとか、使うとかといったそんなポリシーはありません。
強いて言えば、あまり使いたくない、というところが本音です。
もっと言うと、コピーライターはその流行り言葉を生み出さねばならない立場にあると思うんです。

それでこその言葉の職人と言われるゆえんであるし、作り出したときの内心のガッツ感には、自分を誉めてやりたいという気持ちでいっぱいになるからです。
しかし、ときには誰か自分以外の人間が作り出した、そのときどきの流行り言葉や、言葉使いを使った方が、そのコピーやその広告で言いたいことが早く伝わるとか、よく分るという方便もあります。

またそれが、クライアントの要望であるという場合もなきにしもあらずです。

さらに、広告の種類によっては、使った方が面白いときもあります。

逆に安易に使うと、すべてが壊れてしまう場合もありますね。
自分の言葉ではないので、使いづらいときもあります。



では、基本的な使い分けはどうしているか。
そういった自分だけの使い分けの尺度を持っていた方がいいでしょう。

その広告が、シリアスなものであれば、使わない。
逆に、ユーモアやちょっと揶揄したいようなときにわざと使う、といった程度でいいんですが、このようにある程度は決めておいた方がいいと思います。

ぼくは、基本的には「わざと」使います。

たとえば、“見れる”(正=見られる)という、現在ではごく当たり前に使われるようになった言葉使いでも、ちゃんとした文章には絶対使いませんが、たまにはわざと、面白くしたいようなときには、使います。
そんなときは「見れる」に、ふりがなのように点をつけたり、“ ”とか、< >などでくくり、その言葉をいかにもわざと使っています、ということを強調します。

言葉遣いだけでなく、流行語なんかもそうですね。

流行語は、見る人を引きつけますが、底の浅さも露呈することになりますので、非常に気をつけて使っていかないと広告の重さがなくなり、ひいては広告主の二流化まで表現しかねなくなるからです。
せっかくの広告が、それを出すことによってイメージが悪くなってしまう、なんていうことも過去の広告にもありました。例は出しませんが。

要は、その広告の性質ですね。
そこのところはじっくりとクライアントと話し合い、どのような表現にするか決めてから取り組んだ方がいいと思いますね。

今回はちょっと簡単でしたが、ここまでで。


<44>へつづく。

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサーの藤田でした。

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同じことはしない

2012-02-06 10:07:37 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もよろしくお願いします。

今朝目が覚めたときには晴れていましたが、だんだんと曇り加減が強くなってきています。
午後からは雨になるという予報です。
今回は雪ではなく、どちらかというと、春的な雨らしいですが、春雨というイメージではなく本格的に降るらしいです。期待しましょう。
東北地方や北陸など今回の寒波で数メートルも雪が積もった地域では雪崩の懸念も出ています。

春の気配に近くの川にいる鴨たちも、今朝は久しぶりに8羽も来ていました。


昨夜、サッカーのオリンピック予選を見ていました。
対シリア戦。
シリアは今内戦中なので、隣の国のヨルダンでやったということで、サポーターも見ることはできませんでした。聞こえてくるのは「ニッポン!」という応援の声だけです。

結果は2対1の負け。勝ち点で並んでしまったので、後の2試合は勝たなければならないのはもちろんですが、それ以上にたくさん点を取らないといけません。

今回見ていて思ったのですが、相手と同じことをしていたら負けるということをまざまざと見せてくれたゲームだったと言えます。

それは後半ロスタイム前の40分頃のことです。

このままいけば同点で、勝ち点差は3点のままです。
この時間にもなると、同点のままでいいやということなんでしょう。

相手ゴール前で競り合った日本のFWが倒され、しばらくしてから立ち上がろうとしましたが、そこで監督の指示があったとアナウンサーか松木さんどちらかが放送の中で言っていました。
「ああ、監督がそのまま倒れていろと指示していますね」と。

これは時間稼ぎで、勝っているチームではどこのチームでもよくやることです。
しかし日本の代表チームは、おおむね今までそういったことはやらなかったチームだと私は思っています。

相手のシリアもロスタイムに同じことを二度に渡ってそれをやりました。
選手は審判に時計を止めろとけんか腰で叫んでいましたね。
その前に自分たちがやっているのに。

私はそれは日本のサッカースタイルじゃない、「早く立ちあがって攻めろ」と声を出しましたが、もちろんテレビから届くわけもありません。

自分たちのスタイルを崩すと碌なことはありません。
案の定、シリアが苦し紛れに放ったシュートが、キーパーの手の先をかすめてゴールに入ってしまいました。

もちろん結果論ですが、やはり自分たちのスタイルで精一杯やって負けたのと、相手に合わせてしまって負けるのとでは多分疲労度も違うのではないでしょうか。

みんながやってるから、どのチームでもやっているからと、自分たちもそれをやってしまったらおしまいです。
それはいいことならまだしも、よくないことだからです。

今回の負けは、監督に一番の責任があると思います。

あそこで「早く立ち上がって攻撃しろ!」と選手に叫んでいたら、選手だってまだまだ点を取りにいこうとするでしょう。
逆に、立つなということは、もう引き分けでいいんだと選手に宣言したも同然だからです。

引き分けでいいということは、自陣に引いて敵側の攻撃を防ぐという消極的な態度になってしまいます。

監督のその指示で選手たちの心に隙が出たのだ、とは一概には言えませんが、ちょっとは作用したのではないでしょうか。


さて、なぜ長々とそんな話をしたのかというと、このことは商売にも言えるんじゃないかなと思ったからです。

商売に限らず、企業経営では、競合他社と同じこと、競合他社に合わせた戦略で戦うということはしません。
それじゃ負けと同じですからね。
競合とは違うことをやってこそ、勝てるのではないでしょうか。

よくあることですが、小売店などが、チラシを練る際によく競合のチラシを研究し過ぎたあまり、できあがったものは競合そっくりという笑えないものもけっこう出来たりします。
180度違えばいいんですが、さらに先読みして、360度とまではいきませんが、300度近くまで思考を巡らせてしまって、結局競合によく似たチラシができあがっているということですね。

なぜ自分たちの考えを前面に出さないのでしょう?
競合なんて関係ないんです。
自分たちのスタイルはこうこうこういうものなんだから、これで行くんだと素直にすればいいのに、といつも思います。

じゃんけんで例えてみると、前回相手はチョキを出した、その前はグーだった、だから今回はパーが一番確率が高い、しかしその裏をかいてまた前回と同じチョキで来るかもしれない、いやグーかもしれない………。そんな堂々巡りに陥るよりも、相手が何を出すのかと考えるよりも、自分がグーを出すんだ、それで負けてもしょうがないと、相手に惑わされないで自分の思ったものを出すというのが、企業運営では必要ではないかなと、そんなことを思った今朝でした。



それでは今日はこれで。
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あなたの一日が今日も普段通りの良い一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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