言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

“逆PR”って?

2016-02-05 09:57:39 | アイデア・事例

こんにちは。
お店と中小企業の販促コンサルタント、藤田です。

今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。



今朝もよく晴れています。

昨日は同じように晴れていたのですが、外に出るとその冷たさといったら!

今日も同じように寒いのでしょうか。

予報では昨日よりも4℃ほど気温が上がるということですが。


さて、本題です。


販売促進とひと言でいっても、その方法や種類は千差万別です。


同じPRするにも、マスコミ向けにどんどん情報を発信するのとは真逆に、内輪だけでものすごく盛り上がるという手もあります。

言ってみれば“逆PR”とでも言いますか。

今日はこの“逆PR”について、ちょっと。


たとえばですが、街を歩いていて、いつも気になるところがあったりしませんか。

シーンとした商店街で、いつもあそこだけなんか騒がしくて、明るくて、中から笑い声が聞こえてくる。

外から中は、わざと全然見えないようにしている。

店名からも何をやっているのか想像できない………。

でもなんか楽しそうなーーー。


で、そこからたまたま出てきた人に勇気を出して聞いてみる。

「このお店って、いったい何なんですか? いつもなんか楽しそうな笑い声がしてくるけど………」

と尋ねられた人は、でも答えない。

「いや、これは中にいる人だけの秘密」と、だけーーー。


こう言われると、あなたは今まで以上に興味を持たないですか?

人の好奇心を刺激するというPR手段でもありますね。


このようにして、噂が噂を呼び(といっても、この口コミもわざと秘密めかして、伝えていくんですが)、マスコミの耳に入る。

すると取材依頼がくる………。

こういうことからお店の内容が一度にオープンになるという手も考えられます。


さらには、それでも何かまだあるぞ、と思わせるようなちょい出し作戦も有効です。

いかがですか?


ま、このようにトントン拍子にうまくはいきませんが。

そこにさらなる工夫を加えることで、内容も充実してくるはずです。




さて、連載中の『患者さんが減っていくーーある開業医の苦悩』は、今日で第19回目になります。

長いですけど、ね。

ここからどうぞ。


「そうか、なるほど。そんなこと今まで考えたこともなかった。
前からずっとそれが当たり前だと思っていたしーーー」

「お医者さんの常識は、一般の商売では非常識、ですね。
この非常識って、どの業界にも存在している厄介なものなんです。
それに早く気がついて、改革していく企業が繁盛していくんです。
医院だって同じじゃないでしょうか。
相手を患者さんと考えないで、お客様だという認識に改めれば、結構意識も変わってくるんじゃないでしょうか。
それから始めましょうよ」

「そうだな。それに気がついてもらってよかった。
早速改装の手配をしよう。

本田さん、そのときにもちょっと立ち会ってもらいませんか。
本田さんがお客様になってもらって、ここはこうというように言ってもらった方が早いと思いますから」

「はいいいですよ。でもいいんですか、好きなこと言いますよ」

「え、あまり無茶言わないでくださいよ」

田代と本田はにっこりと微笑んだ。

奥さんも少しだが、微笑みを浮かべた。


何とかこれで、話は進められそうな気配に変わってきたようだ。

本田は思った。

そしてこれから本題に入っていこうと思ったが、急にここでストップしてみようと思った。

「以上です」

「え?」

「何?」

「…………」

本田以外の出席者は、あぜんとしたまま、口をきくこともできないでいた。

しばらく、その顔を微笑みながら見渡していた本田は、おもむろにまた口をきき始めた。

「と言うと、皆さんおどろきますよね」

「そ、そりゃそうですよ!」

「何のために相談したか分からないじゃないですか!」

奥さんも怒り気味に言い募った。

本田は微笑みを崩さないまま、言った。


                           つづく







それでは、また明日。

今日も一日、『スマイル!』で、がんばろう!


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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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