新型コロナウイルスは変異しやすいことが知られており、現在は感染力の強いデルタ株にほとんど置き換わっているようです。
南米で猛威を振るっているミュー株などもすでに国内に入っているという報道もあります。ウイルスが感染力の強い変異株に置き換わっていくことは自然なことであり、対処法があるわけではないのであまり調べる必要はないような気がします。
大阪大学の研究グループが、現在のデルタ株にさらに4つの変異が加わると、現在のワクチンの効きめが大幅に弱まる恐れがることを発表しました。新たな変異の出現を想定したワクチン開発の必要性を訴えています。
ただ私はこういった新たな変異株についてはあまり心配していません。今回の新型コロナウイルスは、名前の通り従来の軽い風邪を引き起こすコロナウイルスが変異したものです。
そこでこの変異はどの程度のものかを調べてみましたが、あまり正確には分かりませんでした。非常に単純化すれば、従来のコロナに対して11の領域が変異したものが今回の新型コロナのようです。
この11の領域は単純にアミノ酸が置き換わったものや、新たな遺伝子が挿入されたものがあるようです。こういった変異はすべて偶然の突然変異によるものですので、特定の変異が4つも重なることはほぼあり得ないと思っています。
さて研究グループは、ファイザーのRNAワクチンを接種した20人の血液で感染を防ぐ効果を調べ、デルタ株に対する感染を防ぐ効果があることを確認しました。ただし従来のウイルスに対する効果よりも、若干下がっているとしています。
デルタ株にさらに変異が生じると、抗体の効果がどうなるかを調べました。これまでに見つかった変異などから、デルタ株に新たに加わる可能性がある4つの変異を選び、病原性がない人工的な実験用ウイルスを作って調べました。
ひとつずつ単独で変異を追加した場合は、感染を防ぐ効果がありましたが、同時に4種類すべての変異を入れると、抗体の多くが結合しなくなり、大幅に効果が下がることが分かりました。
対抗策として、従来の株でなくデルタ株をもとに抗体を作れば、4種類の変異を入れたデルタ株に対しても感染を防ぐ効果があることを確認しました。
この研究結果では触れていない、4重変異株の感染力がどうなっているかが問題だと思います。感染力が高ければ子孫を残す可能性が高くなるため置き換わりますが、その他の性質があっても生き残る理由がありません。
特にワクチンはこの感染力を示すタンパク質に結合しますので、ワクチンの効力が無いような株は置き換わる理由がないような気がします。変異株の心配をするより、ワクチン接種率を如何にあげるかが課題ではないでしょうか。
南米で猛威を振るっているミュー株などもすでに国内に入っているという報道もあります。ウイルスが感染力の強い変異株に置き換わっていくことは自然なことであり、対処法があるわけではないのであまり調べる必要はないような気がします。
大阪大学の研究グループが、現在のデルタ株にさらに4つの変異が加わると、現在のワクチンの効きめが大幅に弱まる恐れがることを発表しました。新たな変異の出現を想定したワクチン開発の必要性を訴えています。
ただ私はこういった新たな変異株についてはあまり心配していません。今回の新型コロナウイルスは、名前の通り従来の軽い風邪を引き起こすコロナウイルスが変異したものです。
そこでこの変異はどの程度のものかを調べてみましたが、あまり正確には分かりませんでした。非常に単純化すれば、従来のコロナに対して11の領域が変異したものが今回の新型コロナのようです。
この11の領域は単純にアミノ酸が置き換わったものや、新たな遺伝子が挿入されたものがあるようです。こういった変異はすべて偶然の突然変異によるものですので、特定の変異が4つも重なることはほぼあり得ないと思っています。
さて研究グループは、ファイザーのRNAワクチンを接種した20人の血液で感染を防ぐ効果を調べ、デルタ株に対する感染を防ぐ効果があることを確認しました。ただし従来のウイルスに対する効果よりも、若干下がっているとしています。
デルタ株にさらに変異が生じると、抗体の効果がどうなるかを調べました。これまでに見つかった変異などから、デルタ株に新たに加わる可能性がある4つの変異を選び、病原性がない人工的な実験用ウイルスを作って調べました。
ひとつずつ単独で変異を追加した場合は、感染を防ぐ効果がありましたが、同時に4種類すべての変異を入れると、抗体の多くが結合しなくなり、大幅に効果が下がることが分かりました。
対抗策として、従来の株でなくデルタ株をもとに抗体を作れば、4種類の変異を入れたデルタ株に対しても感染を防ぐ効果があることを確認しました。
この研究結果では触れていない、4重変異株の感染力がどうなっているかが問題だと思います。感染力が高ければ子孫を残す可能性が高くなるため置き換わりますが、その他の性質があっても生き残る理由がありません。
特にワクチンはこの感染力を示すタンパク質に結合しますので、ワクチンの効力が無いような株は置き換わる理由がないような気がします。変異株の心配をするより、ワクチン接種率を如何にあげるかが課題ではないでしょうか。