ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

これだけ惑星があるのになぜ水は地球にだけ多いのか

2024-03-29 10:36:44 | その他
このブログでも何度も書いていますが、私は宇宙にはほとんど興味がありません。

ただ地球という惑星は異様に水の量が多いのですが、なぜこんな現象が起きたかには興味があります。生命の誕生にはたぶん水が必須だったと思われますが、そういった点でも面白い現象と言えます。

実際に太陽系の惑星の中でも、地球以外には水はほとんど存在していません。これは各惑星の温度や質量など微妙な問題のようです。地球は地表の71%は海水で覆われており、その平均の水深は3729mにもなります。

この海水が地表にある水の96.5%を占めています。そして地下水として1.7%、氷河として1.74%の水があり、その他に湖水や河川水や大気中の水蒸気などがあります。

地球近傍の宇宙空間では、水は氷ではなく気体となっています。氷であれば凝集して大きくなるので地球の引力で引きつけることができますが、地球の重力では気体の水を引き付けることはできません。

地球に水が集まった理由についての最も有力な説は、隕石中の粘土鉱物中にある水が地球の水の起源になっているというものです。実際に地球に落下した隕石を観察すると、たくさんの水を含む粘土鉱物(邪紋石、滑石、サポナイトなど)があります。

これらは低温で水と反応してできた鉱物です。ナノ粒子の粒間にある水が地球の水の起源になった可能性もあります。宇宙空間での気相から個体が凝集することを模した実験では、ナノ粒子ができています。

現在の地表にたくさんあるナノ粒子は、粒間に多量の水を含んでいます。ナノ粒子は、数ナノメートルほどの粒状の物質で、ナノ粒子とナノ粒子の間に水が入っています。このナノ粒子は非晶質のために分析が困難であり、最近になって地球の表面にも多量に存在することが分かってきました。

この様なナノ粒子が地球に降り注ぎ、多量の水を地球にもたらした可能性もあります。あるいは、スノーラインの外側でできた氷が地球に飛んできたという説もありますが、地球近傍では温度がマイナス80℃よりも高いので気体に変化してしまい、地球の重力では気体の水を引き付けることはできないと考えられます。

以上のように地球の大量の水は、宇宙空間から飛来したというのが主な説になっているようです。しかし前述のように、これだけ大量の水が鉱物などに付着していたものとするにはあまりにも多いような気がします。

素人考えですが、地球になぜこれだけの水があるのかは、まだまだ謎の域を出ていないような気もしています。