ごっとさんのブログ

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自己免疫疾患 アトピー性皮膚炎

2014-12-09 13:46:20 | 健康・医療
昨日は元の職場の仲間と飲みました。久しぶりに30台半ばの若者と話ができ、楽しい時間を過ごしました。
話は変わりますが、以前人間は基本的に健康で、病気になる原因の一つが過剰摂取であると書きました。もう一つが自己免疫疾患です。これは昔からある病気ですが、近年増えてきたような気もします。簡単に言えば、本来外敵をやっつけて排除するための免疫システムが、自分の体の部分を攻撃してしまうことによっておこる病気です。この現象が皮膚に起こるのがアトピー性皮膚炎になります。

実は私の家族もこれで苦しんでいました。私の二人の息子のうち下の子は、大学生になってからアトピー性皮膚炎を発症しました。また上の息子も結婚してから、猫アレルギーになってしまいました。これも不思議なのは、二人が小学生低学年ぐらいから、家では猫を飼っており、そのころはなんでもなかったのに、猫から離れてしばらくしたら発症したようです。発症の原因はいろいろ言われていますが、どれも決め手とならず、よくわからないというのが現状のようです。

アトピー性皮膚炎のアトピーは、「場所が不特定」という意味のギリシャ語が由来とされています。大体軟らかい部分を中心に体全体に広がってしまうようです。やはり原因は遺伝的素因以外は不明と言えます。発症するとIgE抗体が増加するというアレルギー疾患の典型的現象が出ます。IgEは免疫グロブリンEの略で、糖タンパクの一種です。これは免疫システムの中で異物を認識する役割を持っており、異物と結合した後他の免疫系細胞が、殺したり食べてしまったりと適切な処理をします。

結局はなぜこのIgEが正常な皮膚細胞に結合してしまうのかということになりますが、メカニズムなど詳細な研究がされている割には、よくわからないようです。
治療は副腎皮質ホルモン系のステロイドしかないようで、効力を5段階くらいに分け使用していきます。塗り薬ですので、副作用はほとんどないとはいえ、リバウンドの問題などかなり難しいようです。最近はアトピー用の弱い免疫抑制剤なども開発され、服用すると有効とされています。

自己免疫疾患は現代病?、免疫システムについては花粉症などとまた書いてみます。


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