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BNPパリバオープン決着

2016-03-22 10:31:55 | テニス
10日間にわたって行われたパリバオープンは、ジョコビッチの3連覇で幕を閉じました。

錦織に期待していたのですが、前回書いた4回戦に続く準々決勝で、残念ながらビッグ4のナダルを破ることができませんでした。ナダルは昨年はかなり不調で、一時は順位もかなり下げましたが、今年はどうかと、錦織は苦しい試合を勝っているので、勝つ可能性はあるではと期待していました。

ところがナダルがプレースタイルを全く変えてきたのです。今まではかなり後ろから、エッグボールという非常にスピンがかかった玉を打ち込んでいたのですが、今回の錦織戦はベースライン付近から下がらず、フラット系のボールを打ってきました。非常によく拾うナダルですので、錦織は対応しきれず、ストレートで負けてしまいました。

錦織もかなり進化した感じはありますが、このビッグ4の壁を破るためには、まだまだ課題が多そうです。このトップハーフは準決勝がナダル-ジョコビッチと順当でしたが、逆のボトムハーフは、本命のマレーとワウリンカが早い段階で姿を消すという大波乱がありました。

この混戦の中を抜け出してきたのが、錦織のライバルとしているラオニッチでした。ラオニッチは昨年ケガで苦しみ、順位も少し下がりましたが、今年は順調に仕上がっているようです。4回戦でランキング上位のベルディヒを破り、サーブも好調の様でした。このラオニッチは応援していても試合を見たのは、準決勝のベルギーのほぼ同じランク、年齢のゴファン戦でした。

確かにサーブがすごく230㎞がビシビシ決まり、苦手とされていたバックもうまいスライスで返し、見事決勝進出です。こういった早いサーブの場合、サーブしてからリターンを打つまでの時間は0.6秒程度のようです。ほぼ反射的に返すといっても、予想と違っていたら対応できないというレベルで、ジョコビッチがこのサーブにどう立ち向かうのかが、決勝戦の見どころでした。

昨日の決勝戦が始まると、ジョコビッチはこの早いサーブを深い良いところに返しているのです。いわばラオニッチの最大の武器が通用しなくなり、簡単にサービスゲームを取られてしまいました。本当にジョコビッチには、信じられないような強さを見せつけられました。とても決勝戦とは思えないような一方的な展開となり、1セットは6-2でとり、なんと2セット目は1ゲームも取ることができず6-0の完敗でした。

やはりジョコビッチには、ここまで頑張ってきたラオニッチでも全くなすすべがありませんでした。この大会もジョコビッチの強さを見せつけて終わりましたが、もう明日から次のマイアミオープン(ATP-1000)が始まります。錦織がどこまで頑張れるか、期待して応援する予定です。

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