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平均寿命の延びと地域格差

2017-08-10 10:43:24 | その他
日本の平均寿命が過去最高を更新したという記事と、平均寿命の地域格差が広がったという記事が出ていました。

厚生労働省が発表した2016年の日本人の平均寿命は男性が80.98歳、女性が87.14歳であり、いずれも過去最高を更新し世界でも香港に次ぐ2位になっています。担当者は「ガン、心疾患、脳血管疾患の三大死因の死亡率低下が寿命の延びに寄与している」と分析しています。

統計を取りはじめた1947年は男性50.06歳、女性53.96歳でしたので、この70年間で30歳以上伸びたことになります。平均寿命に最も大きく影響するのは、幼児の死亡数と言われています。これが医療技術の進歩や公衆衛生の向上などにより非常に少なくなり大幅に伸びたと思われます。

しかし近年の伸びは高齢者が長生きになったということのようですが、我々団塊の世代とその親の世代は食糧難などの時代を経ていますので、身体が対応し少々の障害は乗り超える体力ができていますが、その後の世代は飽食の時代ですので、ある意味弱い体になっています。ですから平均寿命が延びていくのもあと10年程度と考えています。しかし医療技術の進歩も目覚ましいものがありますので、平寿命は延び続けるのかもしれません。

将来どの死因で亡くなるかを見た場合、ガンの死亡割合が最も高く男性29.14%、女性20.35%となり、平均余命を男性3.71歳、女性2.91歳縮めているようです。こういったなかなか良いデータが出ている一方で、平均寿命の地域間格差が広がっているようです。

これは東京大学などの研究チームがまとめたもので、1990年と2015年の平均寿命や健康寿命を分析しました。その結果、平均寿命は全国で1990年の79歳から2015年には83.2歳に延びました。

都道府県別にみると90年は最も長い長野県(80.2歳)と短い青森県(77.7歳)で2.5歳差だったものが、15年では最長の滋賀県(84.7歳)と最短の青森県(81.6歳)の間で3.1歳に広がっていました。

この格差拡大の要因を分析しましたが、1人当たりの医療費、人口当たりの医師数・看護師数・保険指数・生活習慣など明確な関係は見つかりませんでした。またこの順位を見るとこの25年間で大きな変動はなく、ほぼ同じように推移していました。

格差が25年間で0.5歳つまり半年も拡大するというのはかなり大きな変動ですが、どうも明確な要因は見つからなかったようです。平均寿命というのは生まれた赤ちゃんの平均余命というのが定義ですが、平均余命の計算はかなり複雑なようですので、素人が見ても何もわかりません。こういった県別での比較が全く意味ないことなのかもしれません。

平均寿命が延びてくるのは良いことですが、もっと重要な健康寿命も延びていますので、日本は福祉面でも充実しているといえるのかもしれません。


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