ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
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耳鳴りがずっと続く原因と治療法

2023-11-10 10:36:26 | 健康・医療
もう1年以上ですが私は耳鳴りが続いています。耳鳴りというとキーンという表現をしますが、私の場合はザーとかジーという感じで、それほど差し障りはありません。

これに気が付いてしばらくして、近くの耳鼻科に行ってみました。最初に医師から耳鳴りの治療法はないといわれ、その後詳しい聴力検査を受けました。その結果耳には異常がなく、1か月分くらいの薬が処方されました。

しかしこの薬を飲んでみても全く効果はありませんでした。その後何かの広告で、耳鳴りに効くという漢方薬を見つけネットで購入してみましたが、これも全く効果はなくその後あきらめて過ごしています。

私の場合は耳には異常がないという診断でしたが、耳鳴りが病気のサインであるケースもあるようです。まず突発性難聴ですが、これはある日突然耳が聞こえなくなる病気です。一般的に片耳に生じ、めまいを伴うこともあります。

突発性難聴になると、多くの人がこれまでに聞いたことがないような耳鳴りを経験するそうです。耳鳴りがうるさ過ぎると、耳が聞こえにくいことが認識しづらいので注意が必要です。治療を行うことで難聴とともに耳鳴りも改善しますが、中には後遺症として症状が残る場合もあるようです。

次が音響外傷、騒音性難聴です。短時間でも非常に大きな音を聞くと「音響外傷」と呼ばれる症状が現れ、聞こえが悪くなったり、耳鳴りが生じたりする場合があります。音響外傷はダメージの程度によりますが、迅速な治療で改善することが可能です。

短時間で難聴が生じるような大きな音でなくても、騒音職場などで長年大きな音を聞き続けると、聴力は徐々に悪化し耳鳴りを自覚するようになります。この様な難聴は「騒音性難聴」と呼ばれています。

騒音性難聴は治療により回復させることが困難なため、耳栓を装着して大きな音を聞かない、暴露時間を短くするなどの予防が重要です。また聴神経腫という、耳の神経にも腫瘍ができることがあります。

良性の腫瘍で片耳に生じますが、難聴が徐々に進行することが多く、それにともない耳鳴りの症状も悪化します。片耳だけに原因不明の耳鳴りと難聴があるときは、聴神経腫瘍の可能性があるので注意が必要です。

最後が多分私の場合ですが、加齢性難聴です。聞こえは加齢とともに徐々に悪化していきますが、加齢に伴う変化は両耳にほぼ左右対称に生じます。一般的に高い音から聞き取りが悪くなる人が多い傾向です。

加齢に伴う難聴があっても、必ずしも耳鳴りを自覚するわけではありませんが、高齢者の3人に1人は耳鳴りを経験したことがあるといわれています。

つまり特殊な症状ではなく、誰でも経験する可能性のある症状という訳です。色々治療法の可能性はでていますが、他に病気が無い場合はほとんど困難というのが現状のようです。

インフルエンザの複数回感染に注意

2023-11-09 10:31:12 | 健康・医療
新形コロナの感染者は減少傾向にあるようですが、インフルエンザの患者数は増加し続けているようです。

私はこの現象は、単に若干の発熱があったり咳が出た人が新型コロナを恐れて発熱外来を受診し、結果的にインフルエンザが見つかっているのではないかと思っています。

つまり昨年までは医療機関に行かず潜在的であった患者が顕在化したため、異様に患者数が増えているように見えているだけでしょう。ただしインフルエンザウイルスは種類が多く、同シーズン内で数種類のウイルスが流行することがあります。

従って今シーズンは、インフルエンザに複数回かかる可能性が指摘されています。現在A型インフルエンザのH1とともにH3が流行しているようです。インフルエンザウイルスの外側にはエンベロープというタンパク質の膜がありますが、このタンパク質は複数の種類があります。

このうちヘマグルチニンというタンパク質の種類を「H」の番号で表しています。A型はウイルスの種類がたくさんあり、同シーズン内で複数のウイルスが流行することがあり、A型インフルエンザに2回かかってしまう事例は以前から知られています。

インフルエンザワクチンは、麻疹や風疹のように高い予防効果ではありませんが、高齢者で40%、乳幼児で約60%といった高い有効性が示されています。そのため高齢者や基礎疾患のある人、妊婦などは優先的に接種するべきです。

ワクチンはシーズンごとに流行株を予測して生産されます。今回はA型が2株、B型が2株で構成された4価のインフルエンザワクチンとなっており、現在の流行株に対しても有効です。以上が免疫の専門家の大体の意見ですが、私はこれに大いに疑問を持っています。

まずワクチンは感染予防のために接種するものではありません。免疫が確立していても、病原菌が入ってきてから抗体ができ排除するまでに24〜36時間程度かかるとされています。この時間で急激に増殖するような病原菌では、発症してしまうわけです(すぐ治りますが)。

麻疹のように増殖が遅い菌の場合は、症状が出る前に排除できますので発症しません。インフルエンザは増殖が速く発症してしまいますが、私のような歳(76歳)になれば、今までにほとんどの型に感染しており、免疫は確立できているはずです。

つまり私はワクチン接種したことがありませんが、高齢者は既に接種する必要がないのではないでしょうか。免疫は重症化せずすぐに治すための機構なのに、感染しなくなると勘違いしているような気がします。

ワクチン接種してできた抗体がどの程度血中に留まるかなどの問題もあるのですが、世の専門家には再考してほしいものです。

今夏の異常な暑さの原因は偏西風の蛇行と

2023-11-08 10:39:33 | 自然
11月に入っても夏日となるような異常な暑さが続いています。私はかなり寒がりなので、寒いよりは暑い方が好きなので楽な気がしています。

今年の7月は、気象庁が1898年に統計を取り始めてからの125年間で最も暑い7月となりました。全国の平均気温は平年と比べて1.91℃も高かったようです。こういった気象に関しては、私はあまり得意分野ではありませんので、専門家の解説を紹介します。

こんなに暑くなった原因は単純な要因ではなく、複合的な要因によって暑くなったようで、そのうちのひとつが「偏西風の蛇行」としています。日本の上空では、「偏西風」がつねに西から東に向かって吹いています。

これが今年の夏は蛇行して、いつもより北側を吹くようになっていました。それによって南の暖かい空気がいつもより北に押し上げられたために、暖かい空気が日本周辺まで入り込んできたようです。

しかも熱帯の海水温がこれまた今年は異常に高く、熱帯の空気が全体的にいつもより暖かくなっていました。高い海水温で温まっていた熱帯の空気が、偏西風の蛇行で日本付近まで押し上げられてしまった結果、こんなに暑くなったと考えられます。

熱帯域の海水温の異常としては、「エルニーニョ現象」と「ラニャーニャ現象」が知られています。熱帯太平洋では、通常西部で海面水温が高く、東部は低い状態になっています。それが逆に西部が低く、東部のペルー沖が高くなってしまうのがエルニーニョ現象です。

一方いつもよりさらに西側のパプアニューギニアやインドネシアあたりで海面水温が高くなってしまうのがラニャーニャ現象です。2020年夏から2022年冬まで、3年連続でラニーニャ現象が続いていました。

熱帯太平洋の西部の海水温が高い状態が3年も続き、今年の6月ごろに今度はエルニーニョ現象が発生し、東部の水温も高くなってきました。つまり西部の海水温が下がりきらないうちに東部まで高くなってしまったのです。

その結果今年の夏は、熱帯太平洋はインドネシア付近からペルー沖まで全体的に海水温が高いという状況が発生していました。しっかりした分析はこれからのようですが、偏西風の蛇行と熱帯太平洋の高い海水温という2つの要因が、今年の夏の異常な暑さの要因と考えられています。

これに加えて「太平洋10年規模変動」と呼ばれる、海水温などが変動する現象もあるとしています。その他細かい要因が色々あるようですが、こういったことが今年の夏の異常な暑さの原因としています。

あまりスッキリとはしませんが、この専門家は地球温暖化に触れていないところは、信頼がおけるような気もします。

見つけにくい「喉頭がん」の初期症状と治療方法

2023-11-07 10:32:49 | 健康・医療
咽頭は食べたり話したりするための重要な部分です。気管の入り口にあり声帯もあるこの部分がガンになると、治療後も会話や食事の機能のことでいろいろと問題が出るようです。

喉頭はいわゆる喉仏にあたる器官で、機能によって分かれているため、声門ガン、声門上部ガン、声門下部ガンの3つに分類し区別しています。

初期症状は腫瘍ができる部分によって異なり、声帯にガンが発生する声門ガンの場合は、初期の段階では声が枯れたようになる症状がでるようです。雑音が混じったようなザラザラした声になるケースもあれば、低いガラガラ声になるケースもあります。

声の調子が硬い感じや、息が漏れるような違和感と訴える患者もいます。血痰が出ることもありますが、明らかな変化が起きるため比較的早期発見につながる一面もあるようです。同じ喉頭ガンでも声門上部ガンは、声の変化よりも先に喉頭の異物感に気づくケースが大半です。

ただこういった咽頭の異常は、風邪の時と症状が似ているため、病院の受診が遅れることが多くなります。声門下部ガンの場合も自覚症状がほとんどないケースが大半で、進行して声の変化や呼吸のしにくさに気づくことがあります。

病院を受診するときには、既に初期を通り越しているパターンが目立つガンです。主な原因となるのはタバコの吸い過ぎで、喉頭ガンと診断される患者の9割以上が喫煙者です。

また酒も発症要因となり、代謝物のアセトアルデヒドの影響によって、アルコールで顔が赤くなる人が定期的に飲酒を繰り返すとガンが発生しやすくなることが判明しています。診断にはガンがどれくらい進行しているか調べるためにCTやMRIなどの画像検査が行われます。

ガンマ線をを出す放射性医薬品を体内に取り込み、専用の装置で体外から計測します。治療方法はごく初期のガンなら外科的手術やレーザー手術で病変を切り取り、喉頭を残す手術療法か放射線治療が優先されます。

進行している場合は、命を優先するために喉頭すべて摘出する手術が行われます。喉頭を残すかどうかは重要な問題で、抗ガン剤、放射線治療、免疫療法などの複数の治療法を組み合わせて進めることになります。

どこのガンでもいえることですが、喉頭ガンも早期発見、早期治療で病気の進行を遅らせ再発のリスクに備えることができます。治療法も色々あるので早い段階で医療機関を受診することが大切なようです。

喉頭ガンの発症要因は主に嗜好品のタバコと酒ですので、予防するためには禁煙や節酒を心掛けると良いとしていますが、あまり効果は期待できないような気がします。

「地球外生命議論」の落とし穴

2023-11-06 10:37:06 | 自然
私はブログにも書いていますが、宇宙にはほとんど興味がありません。

その理由のひとつが、宇宙を探索すれば知られていない物質があるのではないかという夢が無くなってしまったからです。存在可能なすべての元素が同定され、理論的にこれ以外の物質はないことが証明されています。

もうひとつが地球外生命体ですが、これもほとんど存在しないような気がします。これは確証はないのですが、これだけ科学技術が進んできたのに、未だに有機化合物集合体から生命を作り出すことはできていません。

これは生命の発生が非常に珍しく、現代科学をもってしても再現できないような微妙な偶然が関わっているからでしょう。確かに宇宙にはそれこそ天文学的数値の恒星が存在しています。従って地球に似た惑星もいわば無数に存在しているはずです。

それでも生命発生が偶然起きる確率はほとんどないような気がします。もうひとつが時間の問題です。現在の人類の社会が今後何十万年続くか分かりませんが、星の寿命から考えると非常に短いものです。

つまり地球外に生命がいたとしても、同じ時期になる可能性は非常に少ないような気がします。宇宙物理学者によると、現在観測できる138億光年の宇宙の中には、恒星だけでも10の22乗個という天文学的な数があることが分かっているそうです。

さらに宇宙は、この観測可能な世界の外側にも広がっています。そしてその外側の宇宙には生命がたくさん存在している可能性が高いとしています。私もこれに反論するつもりはありませんが、この距離を考えると生命が存在していても何の意味もないような気がします。

例えば観測可能な近縁でも、1万光年離れているところには、光速に近い移動手段ができたとしても1万年かかるわけです。これは人類の寿命を考えると、交流など不可能な距離でしょう。

そうすると地球外生命体が確認できるのは、太陽系かその近辺の星という事になり、この辺りでは絶対にいないと断言できると思います。こう考えると、1960年に開始された地球外の知的生命体探査プロジェクト、通称「オズマ計画」などほとんど意味が無いと思われます。

なんとなく夢のない話になってしまいましたが、この辺りも宇宙に興味がなくなってしまった原因といえるようです。