大阪市立美術館 (天王寺公園内)
かつて海を渡った幻の国宝が一堂に里帰りした、と言われる
特別展 「ボストン美術館 日本美術の至宝」 に行ってきました。
2013年4月2日(火)~6月16日(日)
大阪市立美術館の前から見た景色 (西方面) です。
ビリケンさんで有名な、大阪を代表する通天閣が見えてます。
一直線に延びる道辺りには、家がたくさん建っていたと思うのですが・・・
写真で見るように、きれいに整備され下町の風景が変わっていました。
ボストン美術館は、1870年に設立され1876年の独立記念日に開館しました。
そして、アメリカで最も古い美術館の一つに数えられています。
第一章 仏のかたち 神のすがた
奈良から鎌倉までの仏面・仏像のコレクション。 絵画17点、彫刻4点。
東京展・大阪展のみ展示された 「弥勒菩薩立像 作:快慶 (かいけい)」
がありました。
第二章 海を渡った二大絵巻
「平時物語絵巻 三条殿夜討巻 (さんじょうどのようちのまき)は
平治の乱のきっかけである藤原信頼、源義朝による後白河上皇の拉致と
御所三条殿の焼討を描いています。
「吉備大臣入唐絵巻」 は、遣唐使として唐へ渡った奈良時代の学者
吉備真備 (きびのまきび)が、唐人の難問に不思議な力で立ち向かうと
いう活躍を描いたユーモラスな物語です。
第三章 静寂と輝き -中世水墨画と初期狩野派ー
鎌倉時代から室町時代にかけて、狩野派の二代元信 (もとのぶ) の
花鳥図屏風や金地金雲の扇絵の初期狩野派から近世初頭の水墨画。
第四章 華ひらく近世絵画
近代初期に活躍した、狩野派・長谷川派・雲谷派・曾我派の屏風絵に
江戸狩野の探幽と、京狩野派の山雪・永納父子・尾形光琳の琳派と
伊藤若冲の鸚鵡図(おうむず)など。
第五章 奇才 曾我 蕭白 (そが しょうはく)
曾我蕭白 (1730~81) の最初期から晩年の作品で、巨大な龍の雲龍図は
34歳の作で、1911年ボストン美術館に収められたときから襖から剥がされた
状態で保管されていましたが、今回の修復作業により公開が可能となりました。
他に、中国唐代の隠者龐居士とその娘霊昭女を描いた、女性の脛に見とれて
法力を失った久米仙人の 「龐居士(ほうこじ)・霊昭女(れいしょうじょ) 図屏風
に、風の中で剣を持つ中国の仙人、風仙 (ふうせん) 図屏風 がありました。
私物を少なくしたいと思ってから、最近は買わなくなった図録ですが
今回は、Yが 「ボストン美術館 日本美術の至宝」 に行きたいと言って
いたのですが、忙しくて行けそうもない様子なので買ってきました。(^^ゞ