kikoがスタート

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私が観た(見た)、感じた、覚書き、気になることを書いてます。(^^ゞ

大阪吹田市・仙洞御料庄屋を勤めた「旧西尾家住宅の 茶室と四腰掛 」

2018年12月24日 | 観戦・鑑賞・参観・見学ほか
吹田市には、もう一度行きたいと思っている「旧西尾家住宅」があります。
旧西尾家は、仙洞御料庄屋を勤めた伝統と茶の湯の精神を感じるお屋敷です。


庭園の木立の中を歩いて行くと・・・
この左手の方に、緑を愛でながらお茶が点じられる茶室「積翠庵」がありました。

茶室「積翠庵(せきすいあん)」

この茶室は薮内流10代家元・休々斎の指導で明治26年(1893)に建てられたもので、薮内家を代表する名席「燕庵」と「雲脚席」を模して造られています。
燕庵を模して造ることが許されるのは、薮内流皆伝を授かった者だけなのです。

写真の茶室「積翠庵」は、当主の号に因み積翠庵と名づけられたそうです。離れて造られているのですが、水屋を介して巧みに結合させ一棟になっていました。


お一人のお客様の時に使われていたそうです。(積翠庵の写真右側)

年に数回ある積翠庵でのお茶席は特に人気があって
抽選なので何度も申し込まれて、遠くからも来られるそうです。

抽選に当たった方は、お庭にある「四腰掛」でご亭主のお出迎えを待ちます。
順番が来ると、お茶室の前にある手水で、左手、右手、口の中を清め
勺を立てて持ち手に水をかけ元通りに置いてから、お茶室に向かいます。


四腰掛の説明によると

四腰掛(よつこしかけ)

桂離宮にある卍亭の写しとほぼ同じと言われる「四腰掛」は
どの腰掛に座っても、他の腰掛に座っている人と
正面から顔を合わすことがないように卍形に配された腰掛でした。

宝形屋根

明治三十九年(1906)ごろの建築だと
庭園に関する記録から推定されています。

行きたいと思いホームページを見ると・・・
平成30年6月18日(月)午前7時58分に発生した大阪北部地震及び9月4日(火)の台風21号の影響により、旧西尾家住宅では瓦の落下や塀が傾く等の被害があり
安全確保を優先し災害復旧に万全を期するため当面の間、臨時休館いたします。

数寄屋風の主屋、茶室に四腰掛のあるお庭がどうなっているのか心配です。
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