喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

先祖の歩み 「田村菓子舗三代目のコメントより」

2011-04-14 | ブログ
 
                「宮島様」

平礒、沖新田の宮島様を見て、
「旅する巨人」と言われた民俗学者宮本常一の言葉を思い出しました。

「歴史は書かれている書物の中だけにあるのではなく、
私たちの暮らしの中にもひそんでいます。
 そして、そういうものが明らかになってこそ、
日本人は本当にどんな生き方をしてきたかが、明らかになると思います。」

「宮島様」のブログに対して、田村菓子舗三代目が、
すばらしいコメントをしてくれましたので紹介させてもらいます。 

『先人たちの生きてきた証やルーツなど、
自分の故郷がわかってくると嬉しいですね。
 
 僕が地元を好きになった理由のひとつに二名津中での「郷土研究クラブ」での経験があります。
 私たちは一年かけて「宇都宮誠集」について調べ、
愛媛県の「地域生活文化研究発表会」で最優秀賞をいただきました。
 木下先生という三瓶出身の熱心な国語の先生の指導があったからこそです。
そして、三崎高校でも郷土研究クラブ、松山大学では歴史旅行研究会と僕の人生に大きな影響を与えてくれました。
 
 学生時代の先生との出会いは大きいですね。
中学3年間で学校全体で昔話の聞き取りをして冊子化しました。
この事業を通して、地域の昔を知ることだけでなく、地域の人とのコミュニケーションもとれました。
お年よりも自分の知っている知識を子供たちに伝えることができて嬉しそうでした。
これが教育の素晴らしさであると思います。
僕にとって大切な大切な経験と思い出となりました。

 その後、パソコン教育の一環で山根先生指導のもと、
後輩たちが当時、私たちが調べたものを二名津中学校HPで公開していました。
これが、「つながり」の大切さ。
 そのHPは二名津中学校廃校時、統合先の三崎中学校へもっていってくれるものと思っていました。
が、そうはならず、当時の先生方、山根先生の許可をいただき当店のHPにて掲載しています。
(冊子は町見郷土館の高嶋さんに渡してあるので資料としては残るでしょう)

 こういう文献や資料を残していくのは大切なことだと思います。
先人やわれわれの生きた証です。

 田村菓子舗が存続するかぎり当店のHPで守っていく所存です。
これを見て、つながる人、懐かしむ人も実際いるのです。
 私も「話をしてくれたおばちゃん今も元気ですか?」とか
「祖母に見せたら喜びました」とか
いろんなメールやお言葉をいただきました。

 僕のひとりよがりかも知れんけど、
これを見て関わった二名津中の卒業生達が「そういえば中学の時にこんなことしたなあ」
なんて、酒でも飲みながら思い出話をしてくれたらうれしいなあ。

 岬人さんのように、自分の故郷の再発見や今の現状、風景など発信する人がどんどん増えるといいなあ。

 昔話のリンクはコチラhttp://www.unimannya.com/wiki/index.php?title=%E5%9C%B0%E5%85%83%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2』

 とっても貴重な聞き取り資料です。
ふるさと佐田岬のみなさんは、ぜひこの昔話をご覧ください。


       「平礒、沖新田から釜木を望む」

                  岬人
コメント
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