喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

四国最西端の中学校新人総体④ ~対松柏中学校~

2011-10-03 | ブログ
 リーグ戦2試合目。
ふだんから最も多く練習している松柏中学校。
 指導者の楠井先生がすばらしく、子どもたちの心をしっかりと受け止め、
前向きな子どもたちを育てられている。
礼儀正しく、他の模範となっている。

 試合の組み合わせ順番は、1試合目の愛宕中学校での様子もあり、
3・1・2とした。よければ2組で決着し、もつれても3組目で必ずとれるという順番。
 松柏中学校は、1・2・3の順番。
対戦組み合わせとしても、必ず勝てるものだった。

 先ほどと同じく、2試合同時進行。
1番手の2人は、全て自分たちにまかせ、3番手の試合についた。
悔しさをバネにかえる時だ。
こんな時は出だしが重要。そこで波に乗れるかどうか。
 対戦は、松柏中学校の1番手。力は持っている。
ただこのペアもいつもの調子とは違い、迷いが多く、するどい動きが少なかった。
 
「プレッシャーとどう向き合い、いつも通りの自分をとりもどしていくか」
それは大きなテーマだ。
そして自分がそれをめざす子どもたちにどんな関わりができるか。
渇をいれる場合、できていることをほめる場合、集中できるひと言をかける場合、
選手にしゃべらせる場合。
1つ1つ子どもによって違うし、状況によっても違う。

 1番手の2人は早くも勝利し、ベンチに帰ってきて応援。
私が見ていた3番手は苦戦していた。
良いプレーはあるものの、なかなかポンっと抜けだす状況にならない。
相手も同じだったが、自力に勝る相手が勝利した。
これで1-1。すべては2番手に託された。
相手の3番手との対戦ということもあり、落ち着いて見られる予想だった。

 試合が始まると予想以外に相手が強きで、
逆にこちらが小さくなっていった。
負ける相手ではないのに、歯車が狂い始めた。
懸命に2人は修正しようとするが、簡単なミスが大きな勢いをつくることを邪魔した。
結果は、先ほどと同じく負け。

 思いもよらない負けでリーグ戦2敗。
決勝トーナメントへ進むことはできなかった。
 子どもたちにしてみれば、泣き出したい気持ちはあっただろう。
でも彼女たちは強かった。
ぐっとその気持ちをこらえ、チームのムードを下げないようにがんばった。
明日の個人戦がある。そこには、1年生も出場する。
だからこそ、自分のとるべき行動をしっかりと理解していた。
そんな成長した姿を見て、うれしくなった。
 
 自分だけしか見れていないときは、弱い。
周りの人のことを考えられるようになって強くなれると思う。
 彼女たちを見ていると未来が明るく感じられる。
部活動というものをとおして、自分の未来への石垣を1つずつ積み上げている。
それは、ふるさとの青石の石垣のように美しく、強く、やさしいものだ。








四国最西端の中学校新人総体③ ~対愛宕中学校~

2011-10-03 | ブログ
 三崎中学校1番手は、早々と4-1で勝負を決めベンチに返ってきていた。
残念ながら2番手は負けてしまい、全ては3組目の2人に期待がかかる。
これは相当なプレッシャーだ。
しかも試合経験が一番少ない2人。
 おとなしい2人であるが、まじめで気持ちがしっかりとした2人。
ふだんからやるべきことはきっちりとやれる2人。

 試合が始まり、いつも通りのねばり強いボール回し。
それで得点することも多くあった。
しかしボールの強さに欠け、相手に強いボールでしかけられ、
それをつなぐだけで精一杯の展開となっていった。
 ベンチに帰ってきたときに、しんどい表情も見られたが、
みんなの期待に応えたいという気持ちが多く伝わってきた。
練習のときのように大きな声を出していこうとする姿を、
背中を見ながら応援した。
結果は残念ながら負けだった。

 したがって団体戦結果は、1-2で負け。
 リーグ戦を2勝で通過する予想だったので、悔しさはあったが、
このくやしさを次の松柏中学校との対戦で出し切る思いへとすぐに切りかえていった。
 心と体の準備を十分に行い、松柏中学校との試合にのぞんだ。

四国最先端の中学校新人総合体育大会② ~対愛宕中学校~

2011-10-03 | ブログ
 四国最西端の中学校新人総体、女子ソフトテニス会場。

 三崎中学校は、リーグ戦の最初に伝統校愛宕中学校と対戦。
新チームの力は、過去3年間で一番高いと感じている。
子どもたちは、素直で明るく、やる気に満ちているすばらしいチーム。
真夏の合宿も経験し、そのチームワークとねばり強さを高めていた。

 ソフトテニス団体戦は、3組が対戦し、その勝敗で勝負が決まる。
したがって、柔道・剣道・卓球などと同じく、どんな順番で対戦させるかが
監督の大きな役割となる。

 完璧ではないにしろ、
「この子たちならやれる」という自信はあった。
絶対的な自信があるなら1番手・2番手・3番手の順番で出すところだ。
相手校とのかけひきで、2・1・3番手の順番。
いずれにしても最初の2組で決着をつける組み合わせをとった。
 審判により対戦相手が読み上げられ、相手は、1・3・2番手の組み合わせできた。
組み合わせの読みとすれば、愛宕中学校の読み勝ち。
3組目で決着をつけると読んだのだ。

 しかし、三崎中学校の2番手は力をつけており、
後衛がボールを打ってチャンスをつくり、前衛が決めるという得点パターンがよく決まっていた。
したがって、どのチームの1番手が対戦しても勝てるという自信もあった。
 3番手にしても、ねばり強く後衛がボールをつなぎ、
甘く返ってきたボールを長身の前衛が決めるというスタイルのペアだったので、
勝算は高いと思っていた。

 そして2試合同時進行で試合が始まった。
三崎中学校1番手は、今大会でも屈指の力を誇るペアだったので、
安心して2人にまかせた。
 三崎中学校2番手の試合が、天王山の戦いとなった。
両チームお互い初めての大会であり、緊張もあったのだろう。
表情がかたい。簡単なミスがおこる。ボールにのびが少なく、入れにいくボールが多い。
 何とか前向きに自分をもっていくことをくり返し練習してきたので、
声や表情から前向きな様子も感じられた。
でもなかなか思うようにプレーがついていかない。
2人は相当迷い、でもがんばったはずだ。
 相手ペアは、途中でうまくいかないことで涙を流す場面もあった。
三崎中の2人は、精神的に上だった。

 ただ、結果は残念ながら負け。
ベンチに引き上げてきたときは、複雑な心の内が想像できた。
何が起こったのかわからない状態。でも自分たちのプレーができなかった悔しさ。
チームメイトへのもうしわけなさ。

 でも後は、3番手に全てをたくすしかない。
そしてそんな期待を背負って3組目の2人はコートへ出て行った。
 

四国最西端の中学校新人総体① ~大会を迎えるまでに~ 

2011-10-03 | ブログ
 一昨日、昨日と四国最西端の中学新人総体が行われた。
 
 大会まで練習のムードも盛り上がり、とてもいい状態で当日を迎えられた。
私も気負いとか油断とかいったものはなく、心落ち着いた状態。

 天気だけが心配されたが、前日の金曜日松柏中学校の楠井先生と一緒に
会場コートの水ぬきを行った。
コートの半分は水につかっていて、それをブラシで何往復もして外へはき出した。
徐々に水がなくなり、2時間後にはすべての水が無い状態にまでなった。
 そのうち空にも晴れ間が見えかくれして、大会当日を楽しみに待つばかりとなった。

 当日の朝、うす暗い5時45分に2人で集まり、本部テントや掲示物の準備を行う。
準備万端、後は子どもたちの登場を待つばかり。
 7時くらいから続々と中学生たちが到着し始め、練習を開始する。
三崎中学校の生徒も到着し、オレンジ色で目立つユニホームがコートを動き回る。

 8時30分、開会式。
 昨年度優勝杯を瀬戸中学校OGが返還。大会長あいさつ、力強い愛宕中学校選手の選手宣誓、
審判長諸注意。
 その間、選手たちの表情を見ていると、まっすぐな目に力強さがこもっていた。
「良い大会になりそうだ。おもいっきり自分の役割をやりきってほしい。」

 リーグ戦最初の対戦相手は、伝統の愛宕中学校。
そして8時45分、いよいよ試合が始まった。