喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

ソフトテニス連盟中学生南予大会 個人戦をふり返って

2011-10-17 | ブログ
 一昨日の団体戦に引きつづき、昨日は個人戦が行われた。
「失敗は、成功への道しるべ」の考え方を心にとめ、
常に前向きに進もうとしている。
 失敗は、次の成功への大きなヒントを示してくれている。
 朝、子どもたちの気持ちは充実していた。

 やらなければならない小さなことを積み上げていく大切さを話した。
個人戦では、出場時間がそれぞれ違うので、コンディションづくりは
子どもたち自身がしっかりとしていかなければならない。
 試合に備えどんな過ごし方をするのかが大きなカギ。

 体を冷やさず服を着る、ウォーミングアップはプレーをイメージしながら、
ペアとの得点パターンの確認、水分と栄養補給など
子どもたちはしっかりと意識し、自分たちでできていた。

 迎えた初戦。どのペアもいい動きができていた。
唯一1年生ペアの阿達・松下組は、シード組と対戦し負けはしたものの
おもいきったプレーがよく見られた。
これからの成長につながる試合だった。
 他の2年生3ペアは、すべて初戦突破。

 続く2回戦、梶原・宇都宮組の健闘が光った。
気持ちの面でも引くことなく、ボールの走りもよかった。
ねばり強いプレーで追い上げた。
負けこそしたものの、手ごたえを感じたと思う。

 あとの2組は、県大会への出場権ベスト16をかけ戦った。
平尾・中井組は、松柏中学校と対戦。
自分たちの圧倒的なペースで3-0と王手をかけた。
しかしあと1ゲームが遠かった。
 相手のねばりもすごかったが、先ほどまでのボールが走らなくなってきた。
1ゲームとられ、2ゲーム、そしてついに3-3のファイナルまでもつれこんだ。
前向きな表情や声で立ち向かおうとする2人。
リードされながらも、ねばり強く追い上げる。
最後は、しっかりと打った平尾のボールがバックアウト。
ゲームセット。

 ベンチに引き上げてきた2人は、泣き出したいその悔しさを懸命にこらえていた。
どんな言葉をかけてあげればいいか。
ついついできていなかったことを言葉で攻めがちになる。
でも2人は、くじけそうになりながらも一生懸命に自分自身とも闘った。

「悔しかったな。」
の言葉に、2人はこらえていた涙があふれ出した。
すてきな涙だなと思った。
 そして同じ涙を優勝候補の中島・大岩組も流した。

 指導者や親は、子どもたち自身が自分の人生をうつむことなく、
前向きに生きていける考え方を気づかせてあげることが大きな役目だと思う。
 帰りのバスを待つ時間。
先ほど平尾・中井が負けた松柏中学校のペアの試合をチーム全員で大きな声を出して応援した。
子どもって本当にすばらしい。
三崎中学校のこの子たちは、本当にすてきだと思った。

 太陽が沈み、暗くなった道を帰るバスの中、
子どもたちは、すやすやと吐息をたてて眠っていた。

                  岬人