直接、間接を含めて俺の友達の3/4が診療内科に通ったことがあ
るという。
診療内科にかかる病状で一番多いのはやっぱり鬱病らしいねんけど、
一番症状が重い友達は自殺未遂をしてしばらく入院をしてたし、そ
の次にひどい友達は壁と話をしたり、訳もなく泣き出したりしていた。
あとの友達は似たり寄ったりやけど、前を向いて歩けない(下ばかり
見てしまう)とか、電話が怖い(クレーム等)とか、情緒が不安定になっ
てしまっている。
そうなる人は精神的に弱いからじゃないの?という人がいるけど(俺も
そう思っていた)多くは学生時代に運動部に所属し、肉体的にも精
神的にもタフで、俺が見てても感心するくらい、社会の荒波にも耐え
てきたヤツが多いので、結局は責任感の強さやとか真面目さから病
気になってしまった訳で、決して精神的に弱いから病気になったわけ
じゃない。
かくいう俺も、前の会社でよく似た症状に見舞われたことがあった。
ひどい頭痛がしたり、呂律が回らなくなったりして、自分でも明らかに
これはおかしいと感じて医者(その頃は診療内科はなく精神科)にい
ったら、軽いノイローゼ状態なのでとにかく休息が必要だといわれ、半
年ほど仕事の負担が軽い部署に移動させてもらった経験がある。
移動させてもらって1~2ヶ月経った頃には件の症状はほとんどなくな
り、半年経って一線に復帰した時には、ほぼ全快していたので、お
医者さんのいう診断内容も処置も正しかったんやろう。
ただし、これはそういう面では恵まれた会社にいたからできた処置で
あって、ほとんどの会社ではそんなことを言ったら、「じゃあ休ませてあ
げるよ、一生」みたいなことを言われてポンコツ扱いされ、真っ先にリ
ストラの対象になるのがオチ。だから、友達のほとんどがそれを会社
に言うこともできず、ひたすら、ただひたすらに耐えているのだ。
これをアメリカ人の友達に言ったら、「オーマイガー!?」とひとこと。
日本ではそれをも乗り越えてこそ、初めて一人前のサラリーマンとして
認めてもらえるのかも知れないが、欧米の人から見たらまさしく狂気
の沙汰なんやろう。
自分の子供が怪我をするからと公園の遊具を撤去させ、大人になっ
て他人に怪我をさせる子供や、幼少の頃から英語を教えてまともな
日本語が使えない子供達ばかりを育て、キーボードは打てるけど、
人の心を打つことのできない人間ばかりを生み出し、自然を好き放
題破壊して、逃げ出してきた熊を撃ち殺している日本は明らかに狂
っている。
そんな国だから、もう自分さえよければいい、という考え方は極めて正
しい訳やねんけど、見栄とタテマエとやらで組み立てられている会社で
はそれを言ったらオシマイ。
ほなどうすんねん?ということやけど、
「狂った日本でまともやなんて言われたないわい!」と逆切れする以
外なさそうやね。