kimitsuku独り言

日々の暮らしから感じたあれこれを
ひとりブツブツ独り言

世の中に…

2014年08月20日 | 日記
 
                       
 『世の中に絶えて桜の無かりせば 春の心はのどけからまし』は、在原業平の有名な和歌ですが
その返歌、『散ればこそいとど桜はめでたけれ 憂き世に何か久しかるべき』は、知りませんでした。
平安の名歌人を例に出すのは畏れ多いことながら、本当に次々と憂きことが起こる世の中です。
 中東や東欧で頻発する紛争、アフリカ発生の熱病、国内の台風災害や不審な事件は枚挙にこと
欠きません。もし現代に業平が生きていたら、桜の代わりに何という言葉を入れたでしょうか。
『争い』『宗教』『欲望』…恐らく業平の時代にもあった筈の人の心の暗闇は、世界規模で増強
変質して、益々弱肉強食ぶりを顕らかにしています。人類の歴史は戦いの連続だったから、今後も
争いのない社会は実現しないでしょうが、その果てに待っているのはSF映画のような結末かも…。
               
 遠いガザで、パレスチナで、ウクライナで、シリアで難儀している人々に届けたい『平和への祈り』
今日は二十日盆、そろそろ晩夏の風情が漂う季節に、ふと思い出した平安の古歌でした。
コメント
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