






今年は夏目漱石の没後100年という節目の年で、TVでも幾つかの記念番組が放送されています。
秋に放映されたドラマ『漱石の妻』も面白かったし、先週の『漱石が見つめた近代』も、政治学者の姜尚中が
漱石の足跡を辿った興味深いドキュメンタリーでした。留学したイギリスで西洋文明を見聞した漱石が抱いた
急速な日本の近代化への懸念。その光と影、輝きと脆さ危うさを感じ取った漱石を分析した番組でした。
また2年余の留学時代を訪ねた、『漱石のロンドン留学記』も興味深々でした。カルチャーショック

心身の不調に悩みながら記した日記類などから、明治の世に生きた知識人・漱石に感銘を受けます。
そして今週10日には『漱石悶々』が放送されます。漱石の最後の恋を描いたドラマだそうですから楽しみです。
100年前に泉下の人となった夏目漱石は、昨今の漱石ブームをどう思っていることでしょうか。
あの気難しそうな皮肉っぽい表情で、「ムムムッ」とか何とか…


