1996年にNHKで放送されたTV ドラマ『大地の子』が、25年の年を経て再放送されています。
初回放送の時から毎回TVの前で心を震わせながら観ていました。
1945年夏、敗戦の混乱の中で中国・満州に残されてしまった幼い兄妹。
優しい中国人養父母に拾われ、鉄鋼技師として成長した兄(陸一心‥日本名:松本勝男)の半生を追いながら
子供を探し続けた実父と共に、日中共同事業の製鉄所建設を成し遂げるまでの
戦後40年間の現代史を描いた山崎豊子の長編小説を、日中共同で制作した骨太ドラマでした。
近ごろ何かと問題が発生しがちな中国と日本ですが、このような交流事業が出来た時代もあったのです。
まさに現在『スポーツの祭典・オリンピック』が開催中で、今夜も先程まで
体操男子団体競技で、日中代表選手が熾烈な戦いを繰り広げていました。
しかし勝負が終わった後は、互いの健闘を讃えてエアタッチ交換。
心温まる素晴らしい光景でした。
例え政治の世界では難しくても、スポーツや芸術や学問研究を通して
これからも此のような交流交歓の場を持ち続けてゆきたいものです。