昨年11月20日に行われた玄海原子力防災訓練に参加した住民を対象にした厳木小学校の講演会で、九州電力と関係が深い教授が講演していたことが平成23年度決算特別委員会の決算参考資料で明らかになりました。
その教授は、工藤和彦九州大学の特任教授で「軽水炉を用いた放射性廃棄物消滅処理に関する研究」を九州電力と2007年から共同研究を行っています。
その他に、2004年唐津市で九州電力が主催した「エネルギーと地球環境問題を考えよう」にも出席しています。
国の審議会のほか、原子力産業協会理事、日本原子力研究開発機構委員など多くの役職をつとめています。
昨年原子力の専門家として県議会に出席し、福島原発の事故について、「地震直後に各機能は正常に作動し、津波到達前まで安全上重要な機器の機能は維持できていたと思われる」と説明しています。
昨年の厳木小学校では、「必要以上の不安を感じることない」などと、福島原発事故の放射能の不安解消を念頭に講演しています。
講演依頼は、財団法人日本原子力文化振興財団が行い。講演料もここが支払っています。
今年の玄海原子力防災訓練は、今月28日におこなわれます。