各地で「敬老会」が開かれています。
敬老の日は、1947(昭和22)年に兵庫県野間谷村(現在の多可町八千代区)で、「老人を大切にし、年寄りの知恵を借りて村作りをしよう」という趣旨のもと「としよりの日」としてはじまり全国に広がったとされています。
私が住んでいる地区でも、戦後すぐに青年団中心となり学校の校庭ににわか舞台をつくり演芸会をして敬老者を祝っていたことを幼心に覚えています。
そう思っていた私ですが、「蔵」から出てきた「盃」(さかずき)に、昭和4年に行われて敬老会を祝う直径6センチの「盃」を見つけました。
私たちの竹木場地区では野間谷村より18年も前から「敬老会」が青年団主催で実施されていたことが判りました。
当時は、何かのお祝いは酒がつきもので「盃」は欠かせませんでした。そのときに使う盃にその記念行事と主催者の名前を入れた「盃」が参加者に記念品として配られていたものです。
たくさんの盃になかから、ほんの一例を紹介します。
昭和27年に「第一回菊部隊追悼法要記念」
昭和61年に「農地造成記念」
昭和35年に「公衆電話開通記念」
昭和29年に「消防機械新調祈念」
昭和29年に「竹木場小学校40周年と第四中開校一周年記念」
昭和28年に「忠霊碑、農業倉庫新築記念」
先人を敬いより良い郷土をつくる思いにさせる敬老会は、永遠に続いて欲しいものです。