フルール・ダンテルディ

管理人の日常から萌えまで、風の吹くまま気の向くまま

あーあ、やんなっちゃうなー;

2007年04月15日 | 極めて日常茶飯事

 ぶつぶつとこの日記でも言い続けた生命保険金支払い検証。先週、一斉にニュースで「大手生保12社で不払い268億円」と報道されましたが・・・。多分、一般の方はこれを見て「生保は客が請求しても支払わないのか!」と怒った方が大部分でしょう。ですが、誤解です。もちろん、ミスや見落としで払っていなかったというものもある。たとえば手術が手術欄に書いてなくて、診断書の「初診からの治療経過」欄に書いてあるのを見落としたとか、病名が「~腫瘍」になっていたので入院給付金だけ支払ったが、「経過」欄に「放射線照射」とか書いてあったとか。(この場合、良性腫瘍じゃなくて、悪性と推測できる。なので、本来なら医師に病名のところに「悪性」とか「ガン」とか追記してもらった上で、ガン特約とか成人病特約を払わなくちゃいけない。)だけど大部分はねー、そういう診断書の見落としじゃなくて、「客が請求してないので、まだ払っていない」ものであって、「提出された診断書の範囲で払えるものを払っていない」ものは少ないんですよ!
 どういうことかというと、うちの会社で一番多いのは「通院特約」の未払い。(「不払い」っていうと、請求されたのに払うのを拒否してるっていう意味合いが強いから、やめてほしいんだけどなー)大抵のお客さんは、入院したらその証明書を病院でもらって請求してくる。入院費の支払いは一度に多額なので、みんな忘れない。ところが通院特約は、その後長期に亘って(うちの場合だと、退院後120日以内)通院したものが対象、しかも1回1回払って小額なので、あとでまとめて請求することになる。で、お客さんは請求をし忘れる・・・というわけだ。
 生保としては、退院後に通院してるかどうかなんて、はっきり言って、診断書見ただけで判別できるのは限られる。入院したからって、その後必ず通院するとは限らない。(1泊2日のポリープ手術なんて、ほとんどが退院=完治だ)なので、通院特約をつけていて、入院を請求してきたお客さんに、もう退院しているお客なら「通院もしてますか?」と聞くけど、まだ入院中で書類を先にほしいと言って来たお客にまで、わざわざ退院したと思われる頃に「通院しましたか?」なんてこちらからは訊ねない。もともと、約款上は「請求主義」だ。「不親切だ」と言われればそうかもしれないけど、保険証券見れば、生保なんて保障内容一目瞭然だよ?だって「通院給付金特約×××円」って書いてあるんだもん。病気や事故にあったら、証券くらい見て欲しい・・・。
 それに、うちの場合だと、診断書で読み取れる限りは、お客さんに「この書類も提出すれば払えます」って案内してる。10日に交通事故で救急車で運ばれ、11日に当病院へ転院し・・・という記載があれば、「10日の分も払えますよ」と案内して、書類をそろえてもらっている。ただ、診断書で読み取れないものにまで「こういう特約があるのでもしこうなら請求できますよ」と案内するのは難しい。通院は特にそうだ・・・。
 金融庁は、保険会社が「請求主義」だからといって、「請求してこないものを放置していいわけではない」と言うし、一般の人もそうだ、と思っているだろうが、そもそも「請求してこないものを、どうやって把握しろというのか」。私も検証作業のときに、診断書に「×日退院、○日治療中」となっている通院特約ありの契約は、すべて支払い洩れにチェックした。でも、そのお客が本当に通院したかどうかはわからない。医師が「何か月後再検査」の予定があるから「完治」とはせず、「治療中」と書くケースもある。不払い件数としてカウントした中には、そういうのも含まれている。
 そもそも、「保険は難しい」「細かくてわからん」ってみんな言うけど、少なくともパンフレットには「こういう場合に支払う」と図や表で書いてあるんだから(逆に言うと、支払うと書いてあること以外は支払わない!よくお客で、「事故入院は支払うと書いてあるが、病気入院は支払わないと書いてないから、病気でも支払ってもらえると思っていた、と苦情を言ってくる人が多い・・・)、最低それだけ理解してほしいと思うが、それも無理なのか?「支払えない」場合もあるけど、それは実際に事故や入院があったときに、「こういうふうなんだけど」と相談してくれれば説明する。
 私が生保に勤めていて一番理解できないのは、「保障内容はよくわからない」と訊ねてくるときに、それが「年金保険」なのか「終身保険」なのか「養老保険」なのか、満期金があるのか掛け捨てなのかすら知らない人があまりにも多いことだ・・・。「保険に入っているから、どんなものでも払ってもらえると思っていた」という人は多い。月々何千何万円も払うのに、全く把握していない。少なくとも、入るときには通販なら自分でパンフレットを見て判断したはずだし、訪問販売なら設計書とパンフレットを渡される。契約後は証券が送られてくる。年に1回、保障内容のお知らせが送られる。なのに・・・。
 いい大人が、あまりにも甘ったれていやしないか?私がしょっちゅう頭に来る苦情にこういうのがある。「そちらからお知らせが何も届かないんですけど」調べると、住所不明になっている。(郵便物が届かずに戻ってきたものは、住所不明というデータが登録される)「お引越しされていませんか?」「してますけど」「ご住所が変わっていらっしゃいますので、郵便物が届いていないようです」「お客が引っ越したことくらい、役所でわかるでしょ!」・・・おい。市町村が住所変更を受理したら、日本中に何百万社とある企業のすべてに、そのデータを渡すのか?おそろしい管理社会だな・・・。あるいは個人データだだ漏れ・・・。だいたい、銀行カード会社、ガス水道電気電話、免許があれば警察署に、引っ越したら住所届け出ないか?なのに保険会社にだけ「調べろ」って・・・。
 
 あーあ、これでまた月曜からじゃかじゃか「お前のところは契約した客に金を払わないのか」という電話が入るんだろうなあ。金融庁とマスコミには、不払いと未払いは違うとちゃんと言ってほしいもんだが、金融庁は生損保を悪者にしとけば自分は監督官庁として仕事してますってポーズがとれるし、マスコミも保険会社を叩いておけば国民の怒りを煽れて正義の味方になれるもんなあ。


春のアニメ新番組その2

2007年04月15日 | オタクな日々

 今週で夜中もあわせての新番組は出揃ったのかな・・・?というわけで、幸田の独断と偏見による「とりあえず録っとくか・・・」という作品はあと3つ。
 ところで、今期始まった夜中のアニメ、オープニングなしでいきなり始まって、エンディングまで見ないと「何録ったんだっけ・・・?」とわかんないものが多い気がしたが?ファ○ナーの真似か・・・?いいけど、シリアス作品以外、ギャグやコメディでこれをやる演出意図がわからん・・・つーか、意味ねぇだろ(呆)

 「キスダム」・・・うわあ、めちゃくちゃ不親切なストーリー展開だなあ。全然説明なしに話が進んでいくよ。これは珍しく原作なしのオリジナル?「死者の書」ってのが出てくるんだけど、剣の形してるんですけど・・・?ラブクラフト読者がこの単語聞くと、「ネクロノミコン」(クトゥルー神話)しか連想できん・・・。あとはせいぜい古代エジプトの「死者の書」ね。しかもいきなり死んじゃった主人公(笑)の胸に、恋人の学者さんが「死者の書」を刺しちゃって、次回は生き返っちゃうのかねー?(生き返らないと話にならんか・・・)うーん、オカルトとSFと終末思想の合体・・・?
 「ぼくらの」テレビ欄だからタイトル省略されているのかと思ったら、これがタイトルだった(笑)原作あり。雑誌名すら知らん・・・。少年少女15人っつーことは、「15少年漂流記」を意識してるな?というと、バイファムを思い出す私だ。あれはこどもたち全員の名前と顔と覚えたけど、多分この話は、終わるまでに覚えられそうにないなあ。だって、順番にロボット操縦して、戦闘に失敗したらさっさと退場しそうなんだもんゲームと現実のシンクロ。ある意味恐い話だ・・・。逆に、シンクロさせるんなら負けたら死ななきゃいかんだろうと思うが、どうなるんだろう。原作読んでいないので原作がどうしているのか、どういう方向に進んでるのか、或いは(まだ)負けていない(負けたら終わりなのか?)のか知らないので、まあ、それを見たいかな・・・。
 全体的に、SF系(ロボットアニメ系)の印象が、ファ○ナーやエ○ァンゲリオンの亜流・・・っちゃ言いすぎだけど、はっきりした敵が相手じゃない、相手の目的が不明(あるいは目的がない)というのがねー・・・。
 ガンダムだったら「国家、イデオロギー、人種の対立」、バルディオス(誰も知らんわ、そんな古いマイナーアニメ!)だったら異星人が自分の星が汚染で住めなくなって地球を侵略しに来たという立派な理由があったし(実は異星人は未来の地球人だったというオチだったけど)、ロケット団はボスに気に入られて自分たちの組織内の地位を上げるために、珍しいポ○モンをゲットしようとするわけで(これ、ロボットアニメじゃない・・・)。
 ファ○ナーにしろエ○ァにしろ、敵は人類を滅ぼすという明確な意思もなく、でも敵(あるいは未知の生命体)はふらふらと地球にやってきて、その理由はあるのかもしれないけど、視聴者側には???のまんま。終末思想とか、未知の、しかも人類の科学や物理法則を超えた存在へ根源的な恐怖とか、見終わった最後に「だから何だっつーの?」と言いたくなるような話も悪くはないけど、全部が全部、柳の下のドジョウを狙うようにそっちへなびかれると、食傷しちゃうのよねー。
 で、夜中のアニメはこれにて終了。なんのかんの言いながら、見るもの多いなー・・・。
 さて、一応コアなアニメファン以外も見る時間の新番組というと・・・あ、私が見るのは1本しかないわ。
 「地球へ・・・」・・・うわー///第1回目は悶絶しながら見てしまいましたよ!だって、これ、何年前の話ですか?かつて映画化されたの見た年代って、何歳以上?!私、映画館に観に行ったよ・・・(今調べたら、77年の作品だった・・・映画化は80年。年がばれる・・・
 当時ですら、「竹宮さんの絵は、基本的にアニメに向かないよなー」と思っていたので、ストーリーもキャラも感覚が当時とは全然違う今やって、受けるんかいな・・・と、好きな作品なだけに、ハラハラ心配しながら(時々悶絶。成人テストで登場したコンピューターのもろCGっぷりがあああ、違和感・・・っ)見ましたよ・・・。
 ・・・今週2話目を見て、ようやく先週よりは目が慣れました・・・。いや、キャラデザがエスカフローネの結城信輝さんで、がんばってくれてますよね・・・。はは、思ったよりジョミーかわいいじゃん。ソルジャーブルー、当時よりさらに受け受けしいなしかし・・・がんばって当時のテイストを残してくださってるのがどうしても・・・レトロ感を拭えなくって・・・(特にメカ)。うう、逆に竹宮さんの作品を全く知らない人の方が、抵抗ないのかもしれないなー・・・。あ、オープニングのジョミーとブルーが向き合って接近していく場面で「び・・・BL?!」っと色めきたった阿呆は私です・・・