長野県松本市入山辺 わるい沢(悪善澤)の滝探索
大滝 落差二段6m
悪善沢(わるいさわ)の「大滝」
信州 松本市街地を流れる薄川(山辺川) その薄川上流の探索をしてきました
市街地から近い距離にある扉温泉、 その奥には
かって林道が峠まで突き上げていたが通行止めになって久しい
扉ダムの薄川(山辺川)上流、その支流の悪善澤(わるいさわ)という
滅多に人の入らない渓谷があり そこに「大滝」がかかるという
100年前の文献にありながら その姿は謎でした
入山邊村 大瀧 高さ九間、幅八尺、字悪善(ワルイ)澤より出づ。
村の卯の方に當り字大瀧と云う所にて落つ。下流山邊川に合す。(長野県町村誌より)
人が入らないわけです・・ 私は釣り人ではないので、 撮るのは写真だけ。
現在通行止めの扉峠への林道
使われなくなった林道を歩き
扉ダム
ダム左岸に渡り 使われなくなった林道を歩き上流へ向かいます
山辺川本沢
◆ 歩き始めて一時間
本沢に堰堤が現れる、 その手前左岸から流入してくるのが「悪善沢=わるいさわ」
本沢を渡り悪善沢(わるいさわ)に入るともう道はなく
冷たく綺麗な水に浸かりながら遡行します
わるい沢
扉ダムから一時間 伝説の大滝
美しい・・
100年前は谷を埋める崩落岩石や土砂もなく滝はいまの2倍はあったと思われます
滝は左岸を超える
さらに上流を探索します 熊のフンも見られ生息域にいるのがわかる
標高1450m付近まで登ってきました
水量も減ってきました
陽が西に傾き途中の谷も暗くなってきそうなので 引き返すことにします
◆渓谷に住む野鳥 ミソサザイ
逆光・・・
◆シマリスもいました
往復歩行6時間の悪善沢大滝探索でした。
そこで在り続けているもの
たまに忘れてしまうのですが
あらためて素晴らしいなぁ・・・と
美しいです・・・逆光もまた♪
どっぷりと森に入ってきました、もう少し奥に行けばどんなだろうか
その先、川が隠れた向こうにはなにがあるのだろうか、
私たち人間の日常とは関係なく生き続ける自然界の生きものたち。
「変な老いぼれがヨロヨロとやって来たぞ・・」
100年前 村人が記した滝を ようやく探しだし、見て来ました
ひとしおですね。
最近、こういうネタも尽きてきてしまったので、
久々の感動でした。
松本市街に近くて以前から気になっていた滝です、
目撃情報も全くない滝で、念のため源流近くまで遡行して
間違いないだろうと判断しました。
100年の間に沢底がかなり埋まった感がありまして、当時は
もっと見栄えが良かったものと思われます。
近くにまだありますので老いぼれ果てぬまでに探索したいものです(笑)
山辺の滝について検索していたらこちらにたどり着きました。今、江戸時代の菅江真澄という旅行家の本を読んでいて、彼が、村人の案内で訪れたという牛立村(山辺)にある「雄滝」を探しています。、彼の旅行記には、雄滝の上に祠があったと書かれてました。
もしかして、雄滝とはこちらの「大滝」のことでしょうか。一度訪れてみたいのですが、何かご存じでしたらお教えください。よろしくお願いします。
猫間中納言様 はじめまして!
明治初期の長野県町村誌入山邊村の滝の項には大滝(悪易沢)と
小滝(小滝沢)が記されています。小滝沢は距離がありまだ未探索です。
雄滝については知らなかったのですが 雄滝⇒大滝 となった可能性もあるかも?
ただ、祠は注意していなかったこともあってか気が付きませんでした。
扉温泉の手前に名もあるかどうかもわからない滝がひとつございます。
ここも祠には気がつきませんでしたが、より里に近い名前不詳滝です。
里に近いのでなにか名があってもよいのだがと思っています。
↓
https://blog.goo.ne.jp/kodaru-taki/e/3e451812669a528644a15012cbfff34f
「雄滝」・・・・私も気になってきました、 発見がありましたら教えてくださいませ。
持ち合わせ情報乏しくお役にたてず申し訳ございません。
追記です、 先の↑の私のコメントでご紹介の記事の滝は牛立近くにあります。
森林伐採の少なかった昔は川床の土石もなく滝壺をもった立派な滝だったと思われます。
記事最後に地図をリンクしておきました。
大滝はかなりの山中ですがここは牛立の地区内・・・雄滝の可能性は???
返信ありがとうございます。
ブログにある文語体による「大滝」紹介文は明治初期の文献なんですね。勉強になりました!
追記並びにリンク拝見いたしました。
おそらく、リンクにありました、それではないかと思います。近いうちに確認がてら散策してみます。
何かわかったことがあれば、改めてコメントから報告します。
菅江さんの雄滝による現代文訳の記述です。
「老人(案内人)は腰に付けた鎌で高い雑草をなぎ倒しなぎ倒しして道案内してくれる。こうして、
雄滝という滝が落ちる下にでることがきた。
上を仰いで見ると、上に小さな神社がある。
なにの神かと老人(案内人)に問うと、雨乞いの祠とのことだった。滝は美しい麻をかけたように落ち、時雨の雨そのままで、この辺りはとても寒くてたまらない。」
”見上げると雨乞いの祠・・時雨の雨そのまま・・・”
からの想像ですが前述の本流の水量豊富な滝より
山中の崖ににかかる支流の時雨模様の滝? 。
今調査しておりますが意外な場所に見つかるかもしれません
、来週にも行って見ますね。
写真、記事をブログにアップしますのでご確認ください。