華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

余計

2012年04月23日 21時23分11秒 | Weblog
現在ビザを申請中。それにともない、今日は朝から街へ健康診断に行ってきた。予約時間は10時15分。しかし、15分前には来ておれ、と書いてある上にちょうどいいバスがなくて30分も前に着いた。ビザを申請し、かつ健康診断が必要な人は皆同じ医療センターで受けるので、待合室はそれはもう国際色豊か。いろんな言語が聞こえてきた。韓国の女の子がiPhoneでチャットをしていたようで、メッセージを受け取るたびに「ピロリローン」とでかい音がして、かなりイライラしたなぁ。
番号札を取り、隅っこの方に席を見つけ、相変わらずの「ドランゴンタトゥーの女」を読みながら待ち続けた。あまりにも小刻みに読んでいるので、何度も行ったり来たりせねばならず、購入から一ヶ月ほど経つのに読み終えたのはまだ5分の1ぐらい。今はやっと主人公のジャーナリストが依頼者であるお金持ちのおじいさんに会ったところ。先はまだ長い。

さて。
待つこと約1時間。やっと名前を呼ばれた。私はオーストラリア人の妻ということでビザを申請中。もしも職業ベースで申請していた場合、私は看護師となり血液検査が必要となってくるらしい。「えーっと…私、看護師になるんですけど…」と言ったら受付のお姉さんはにこやかに「アラァ! じゃあ血の検査もしてもらわなきゃね(ニッコリ)」。

墓穴。

これはB型肝炎、C型肝炎のチェック。避けられる注射だったのにうっかり正直に話してしまったために、血は抜かれるわ、余計な費用はかかるわで踏んだり蹴ったり。くらーい気持ちで向かった採血の部屋では看護師さんが「あなた、看護師になるの?」とにこやかに話しかけてくれる。ついこの間資格が取れたばかりであること、看護師のクセに注射がこの上なく嫌いなことを伝えると、「ほとんどの看護師は(注射を打たれるのが)嫌いよ。そういう意味ではあなたもちゃんとした看護師ね」と笑い飛ばしてくれた。「とりあえず針を見ないでいてね」というので、ギュッと目をつぶって血が抜かれるのを待った。毎度の事ながら「いいわよー」と言われるまでの数秒が千秋のように感じる。
これですっかり脱力。あとは促されるままにレントゲン、尿検査、視力検査等を済ませて、最後にお医者様の問診。私のお医者様はアジア系の男性医師だった。簡単な質問に答えたあと、血圧、触診、脚気、バランス力等のチェック。その中に瞳孔がきちんと開閉するか、角膜に問題がないかを調べるものがあった。「今からアナタの目の中をのぞくので、遠いところを見ていてください」と言われ、私は立ったままで一点を凝視。そしてお医者様が虫眼鏡みたいなもので私の目をのぞく。至近距離でのぞくので、あさっての方向を見ていても眼前には筒いっぱいにお医者様の顔。しかもお医者様の方が私よりもやや身長が低く、はたから見たらすごい一生懸命に目をのぞこうとしている姿に見えるのかもと思ったら吹き出しそうになり、それをこらえるのが大変だった。なんとか笑わずに済んだものの、鼻息は荒くなっていたかもしれない。

なんだかんだで待ち時間を合わせて2時間強で終了。何をしたわけでもないのになんか疲れていた。ちょうどお昼時だったので、何か食べようと、何度か行ったことのある喫茶店へ。そこで紅茶と「血を抜かれたことやし、糖分補充せにゃ」とオレンジアーモンドのパウンドケーキも頼んだ。うまし。


ちなみにこの喫茶店は人通りの多い通りに面しており、人間ウォッチャーをするにはもってこい。紅茶をすすり、パウンドケーキを頬張りながら、ランチタイムに行き来する人を眺めて過ごした。明後日はアンザックデイという祝日。戦争から帰還した兵士を称える日で、各地で元兵士のパレードが行われる。私が眺めていた通りはパレードのメインストリートになるためすでに準備が始まっており、何かと忙しそうだった。私にとってもう珍しくもなんともないアンザック広場やけど、天気が良かったので一枚。


ティーブレイクの後は買い忘れていた牛乳とパンを買って帰宅。先日からDがほら穴を片付け始めている。それはいいけど、要らないものがリビングにあふれ出している。私は彼の要らないものを置きやすくするためにリビングや寝室を片付けているわけではないので、いつもその手の荷物の放置を見るとイラッとする。ムカムカしつつもちょっと疲れていたので仮眠。夕方から大学の先生と夕食をとるため、Dも一緒に近所のレストランへ出かけた。これはとても楽しい時間だったので、また機会があったら別の時に書きたい。

こんな感じでなんとなくバタバタした一日。仮眠したのにもう眠い。帰宅してから時間があったのに、Dにお願いした片付けは手を付けられることなく散らかったまま。“出したらしまう”がどうしてできないのか? 私にもやる気がなく、今はなんとなくあきらめにも似た境地。最近こういうことが続いているのでチリのようだったイライラが積もり始めている。深刻な雰囲気を避けるために「私のこーとー、愛してないの~?」と宝塚風に歌いかけてみたら「デヘヘ~」と笑ってごまかされた。ちっ。

まぁ、いいや。明日やろう。ほこりがたまってても生きてはいけるさ。
コメント (4)