華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

ドラマは9回2死から

2014年09月23日 22時45分46秒 | Weblog
本日午後シフト。
午前中は簡単な後片付けと夕食用のお弁当作り、そして調理実験。台所に立ったの久しぶり!?かも。
調理実験は初めて挑戦したケーキ。出来上がりの見た目がイマイチ。ところがDに試食を無理やりさせると、意外と気に入ったようで一気にバクバクッと90度ぐらい食べてしまった。私も試食。焼きたてのせいもあるのかわりとおいしくて、朝食を取っておらず空腹だったので、結構食べてしまった。そんなことをしていると写真を撮る気になれず、そのまんま。ちなみに見た目がイマイチというのは、ちゃんと膨らまなかったという意味。おそらくメレンゲをつぶし過ぎてしまった。次回気をつけて、写真も撮るようにしよう。

さて仕事。
今日はアシスタントさん付きで7名。決して悪くない。だけど、先日も担当した緩和ケアとフルケアの患者さんたちがいた。
緩和ケアのおばあさん。もう長くないということで入院してきたわけやけど、先の3日間でまだ“そのとき”は来そうにないなと思っていた。しかし今日、病室に入って「あ、来たな」。まだ2年目のひよっこやけど、何人かの患者さんの最期に立ち合わせてもらったことから、なんとなく“そのとき”が来るのがわかるようになった。おそらく今夜あたり…、と思って様子を伺っていたところ、やはり夕方の6時に亡くなられた。ご家族も覚悟ができていたとはいえ、実際に呼吸が止まる瞬間を見てショックを受けていた。これからぽっかり空いた胸の穴と戦うんやろうなぁと思うと、切なかった。

続いてフルケアの患者さん。
おとといの混乱振りに驚いたのだけど、今日は夕方を過ぎてからよりひどくなった。物が覚えられないようで、同じ質問を何度も何度も。そして毎回驚く。おそらく認知症が始まっている。ただし、2日前は立つのも困難だったのに、今日は歩行器を使ってトイレまで歩いた。これには驚き。足の痛みも、ドクターの処置のおかげでだいぶ楽になった様子。良かった良かった、と胸を撫で下ろしたのもつかの間。申し渡しの時間になって「胸が痛い」「息がしにくい」。

やーめーてー。

心身症で入院しているこのおばあさん。胸が痛いってことは狭心症か心筋梗塞の疑い。当直のドクターに電話、ヴァイタルチェック、そして心電図のチェック。症状はすぐに落ち着いたものの、ドクターによると肺に水が溜まっているとのこと。点滴の利尿剤が処方された。私はすでに退社時間が近づいていたので、申し渡しを済ませ、あとは夜勤スタッフに任せて病院を出た。落ち着くといいのだけど。

前にもチラッと書いたけど、人が亡くなるときは不思議と続く。実は先週にも1人なくなっていて、そして今日も1人。フルケアの患者さんも“心肺蘇生の処置は無用”というオーダーが出ている。どうかな。続かなければいいんだけど。

こんな感じで、みんながいい感じのシフトを過ごす中、私はまた一人でドタンバタン(アシスタントさんは8時半に退社)。輸血もひとりいたしなぁ。結局また時間ギリギリまで働いていた。でも、明日と明後日が休みだからいいのさ。

家に帰ったらDが「気分が悪い」ということで寝ていた。普段健康な分、少ししんどくなるととっても大げさなD。サービス精神は職場で使い果たしてくるので、身内には優しくなれない私。「薬飲んで寝とき!」と言って放ったらかしている。明日、また仕事でシドニーに行かなあかんのに、大丈夫かいな!?

このところ時間に不規則な生活を送っていたせいか、11時半の今、もう目が閉じそう。私ももう寝よう。明日は休みなのに家でひとりっきり。何しようかなぁ。
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