華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

6連勤終了~

2014年12月01日 21時05分54秒 | Weblog
今日でやっと連勤最終日。6日連続は入社後2回目やったなぁ。といっても、私の都合で今日のシフトを変わってもらったので、本来なら5連勤やってんけど。自分で選んだ6連勤なので仕方ない。

さて。
月曜日の今日、病院の様子はどんなかなー?と思いながら出社。平日はスタッフ数が多い。しかし患者数は増えていないどころか、退院がガッサリでたので、これまで経験したことがないような担当者数。怖くて書けないぐらい。クリスマス前の静けさにしたって静か過ぎ。どうか病院がつぶれたりしませんように。

それでも午前中は退院を3件出したので、それなりに忙しくしていた。全員を送り出して、部屋を片付けたり何なりしていると、2名の先輩が早く帰れるなら帰ると早退。残る正看は私ともうひとり。
不思議なもんで、忙しくなるのはここから。
まずは新規入院が3件やってきた。それもほぼ同時に。しかしこれは他のスタッフに回すことができたのでヨシ。
さらに予想外の入院が2名。ご夫婦。なので2人部屋を1人使いしているおじいさんを移動。ベッドはもちろん、ロッカーも机もイスも。
そうこうしていたら、担当している胃カメラを飲んだおばあさんが目を覚ました。普通なら日帰り手術なんだけど、高齢であるがゆえに一晩入院するかもしれず、それを確認しようとしたら手術医がすでに帰宅しているという。この件をどうこうしている間にそろそろ帰る時間。
申し渡しをして後は午後シフトに任せてよう…と、同僚と立ち話をしていると、昨日まで5日間担当していた患者さんの家族が手招き。「妻が君と話をしたいと言っている」。

このおばあさんは先週入院。昨日の朝の時点で日程が未定だった内視鏡検査。今朝廊下で姿を見たら、手術を受ける用のガウンを着ている。「あれ、手術決まったの?」と話しかけたら「そうなの。今日の午後からだって」。ずっと手術の日程を気にしていたので、決まって嬉しそうな様子。それはいいことやねんけど、「日曜日の夜なのに、月曜日に手術の決定が出せたんや」とボンヤリ思っていた。通常週末は事務方はお休みなので、手術のブッキングが入れられることもあるんや、と。
これが朝の話。もう帰ろうかと思っていたこのときに呼ばれて、部屋に行ったら「私、もうこんなことできない…」と涙を浮かべている。話を聞くと、ずっと待っていた手術が実はきちんと予約されてなかったことが判明。昨夜、うちのスタッフが本人に加え、わざわざ旦那さんにも電話をし、「明日手術だからね」と伝えたにもかかわらず。手術の前は食事をしてはいけない。朝になったら水分の摂取も止められる。それでも待っていた手術だからと空腹も喉の渇きにも耐えていたのに、待てど暮らせど手術室からのお呼びがこなかったらしい。
このおばあさんはここ数ヶ月の間下痢と嘔吐に悩まされている。無論たくさん検査も受けたけど、未だに原因がわからず。一気に体力も落ち、精神的にもかなり追い詰められている状態。そんな中で希望を託した検査だったのに、ふたを開けたらこんなこと。そりゃ涙も出るわなぁって感じ。
このことがわかったのがお昼を大きくまわってから。先輩が早く帰ってしまっていたこともあって、余計に長い間放っておかれたらしい。婦長が大急ぎで明日の手術に滑り込ませ、おばあさんはかなり遅い食事にありついたところ、という状態だった。

私に何が言いたかったのかというと、この日おばあさんは手術リストで最後の9番目。なので午後まで空腹と渇きに耐える必要があった。それがかなり辛かったようで(そもそも入院理由が入院理由なので、脱水状態を起こしかねないのも事実)、「もうこんなに待てない」とのこと。なんとか早い順番に滑り込ませてもらえないだろうかという。5日間継続してお世話をしたこともあって、私を近しく感じてくれてのことのよう。
私にはまったくそんな権限はないのだけど、たまたまこのおばあさんの書類を手術医の部屋に持っていくように頼まれたところだったので「ベストを尽くすわ」と言って部屋を出た。ドクターの部屋で受付の女性の事情を説明し、なんとかならないかと交渉したところ、ドクターの返事を待つしかないけど、1番目、もしくは2番目に入れられるかも、とのこと。私は明日お休みなのでどうなるかわからないけど、今度こそ順調にいくことを願っている。

こんな感じで、お昼を過ぎてからなんだかドタバタ。結局終業時間を過ぎるまで働いていた。しかし、いろんなことをギリギリまで手伝っていたからこうなっただけで、バーゲンシフトであったことには変わりない。次に出社するときは患者数が戻ってるといいなぁ。

明日から4連休。明日は同僚とクリスマスランチ&シークレットサンタによるプレゼント交換。仕切り屋としていろいろと準備もしている。楽しみや。
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