華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

よく働きました

2014年12月12日 20時35分35秒 | Weblog
今日も午前シフト。
このところ順調に早起きしていたけど、今朝は起きるのが辛かった。というのも、昨日帰宅したら不動産屋さんから連絡があったとD。「掃除が行き届いてない」「保証金を返す前にちゃんとやってほしい」とのこと。あんなに手足を棒にして頑張ったのに、あれこれ指摘を受けた。しかもそれを明日中(今日)に終わらせろという。働いてんのにどうしろっていうのよ!?という感じ。掃除が行き届いてなかったかもしれないけど、多少無理難題をふっかけられた気分。しかし向こうにお金を握られている以上、なんとかやるしかない。でもそんな今日に限ってまた10時間シフト。終わるのは夕方5時。Dが「ボクが頑張るよ」と言ってくれてはいたけど、なにせゆっくりゆっくりしているので、正直どこまで“頑張れる”んだろう?と、正直疑問。どうしよう…と考えていたらストレスを感じてなかなか寝付けなかった。
というわけで辛い早起きになった。

さて。
出勤してみると正看が2名。アシスタントさんが2名しかいない。私はアシスタントさんと輸血患者が1名、昨日夕方に入院してきた患者3名、昨日も触れた認知症の患者1名、そして私の看護師歴2年半の中でもっとも性質の悪いレギュラーの患者1名を含む10名の患者さんを担当。学生2名付き。結構つらい環境。

輸血は投与している間、抵抗を示す可能性があるので近くで頻繁に経過を見守る必要がある。しかも患者さんは点滴とともに歩く必要があるので、何かと手助けが必要。
新規入院してきた患者さんは、翌日のドクターの回診の後、CTスキャンやX線などたくさんのテストを受けるのが常。それら以外にも新しい薬の処方等細かいオーダーがあるので、全部に対応しているとかなりの仕事量となる。
昨日も書いた認知症患者さんはいわずもがな。しかし今日は「おしっこー!!」と言って自ら立ち上がり、トイレに連れて行った後、一緒に病棟を歩いた。長い間歩くことも拒否していたので、これはかなりすごいこと。今日はどうやら機嫌が良かったらしい。ちなみに今日もこのことについてドクターからお褒めを頂いた。

そしてそして。もっとも性質の悪い患者さん。80代をのおばあさんなんだけど、今週のあたまに再入院。同僚たちが「あの人が帰ってきた!」と話題にするぐらい招かれざる患者さん。とにかく自分が一番偉い人で、新人看護師や看護学生にかなり辛く当たる。基本的に人に対する際の態度も相当悪く、私たち看護師がリクエストされたことにすぐ応えないとナースコールの連打。だれもが辟易とした態度を見せているにも関わらず、本人は愛されていると信じているようで、自分の言い分が通らないことが理解できないらしい。ちなみに以前担当していた老人専門のドクターは、このおばあさんがあまりにも言うことを聞かないのでケアを拒否している。
また、南アフリカ人とインド人の同僚は肌の色からかなりはっきりとした差別発言を受けている(なので今後担当はしない)。韓国人の同僚と私は英語があやしいので、これまた何度も見下した発言をされている。
が、私の場合、このおばあさんが早口でモゴモゴ話すため何を言っているのか理解せず、適当に聞き流しており、かつ例えば「あなたの英語の発音、おかしいわね」という悪態にも「本当のことやからしゃーないねぇ」と笑い飛ばしていると、「あんたはオーストラリア人の皮肉を理解している!」となぜかお気に入り看護師のリストに名を連ねている。とはいえ、担当するのはかなりストレス。
今日もこまごまとは書かないけれど、いくつかのドラマがあり、婦長に出てきてもらう展開になるほど。ほんま神経磨り減るわ。

こんなに忙しい中で学生さん2名の面倒を見る必要もあったので、本当に本当に忙しかった。しかも、掃除のことで10時間労働を7時間に変えてもらえたので、通常より作業を早く進める必要があり、ろくすっぽ休憩もとらないで作業し続けた。それでもできてないことがたくさんあったと思う。早出の午後スタッフに申し渡しをした際「抜けあると思う。ほんまにごめん」と先に謝ったぐらい。しんどかったなぁ。

早く帰るには罪悪感を覚えるほど忙しかったけど、保証金をたてに取られている以上、掃除をしなくてはならない。後ろ髪を引かれる思いで病院を後にした。

帰宅したら、案の定Dはあまり機能しておらず。「今日中なんて無理だよ。明日まで延ばしてもらえるようメールしたから」。なんでメール? もし伸ばしてもらえなかったらどうするわけ??と生粋の日本人の私はそう思うけど、一事が万事ゆっくりしているオーストラリアはどうもそれで大丈夫?らしい。家に帰って遅いお昼ご飯をかきこんで、不動産屋へ返却済みの鍵をもらいに行き、それから掃除に精を出した。指摘されたところは最大限きれいにしたつもり。どう判断されるかはもうわからん。ただカーペットクリーナーにははいってもらわないとダメなようで、それに数万円かかる。土足禁止にしていたけど、2年半も住んだらそりゃ汚れてるもんねぇ。これは仕方ないとあきらめるしかない。おそらく明日か週明けに再度チェックが入るはず。それまではどうしようもない。

労働のあとはグッタリ。掃除ではDが積極的に頑張ってくれて、彼もグッタリ。買い置きの冷凍ピザとジュースのようなお酒でお腹を満たしてあとはゴロゴロ。まだ10時にもならないけど、これを書き終えたら寝るつもり。よく働いた。こんな日に限って万歩計の装着を忘れていた。悔しい~。
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