華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

睡眠の質

2016年05月11日 18時38分39秒 | Weblog
夜勤2つめ終了。

昨夜も総体的にはいいシフト。みんな容態が落ち着いていて静かに過ごしてくれていた。

といってもご兄弟がスコットランドにいるというおじいさんが朝の4時にいきなり電話で話しはじめたりしたけど。メッセージを送ったら先方は夜の9時ごろだったようで折り返しで電話がかかってきて、久々の会話の話を弾ませた…という感じ。みんな静かなので小声でしゃべっても周囲にははっきり聞こえる。「静かに!」と2度ほど注意した。本来ならアカンのやろうけど、電話の内容から海外にいて滅多に会えないんだろうとは推測できたので、多少は知らないフリ。隣のベッドの人が寝てたからさ。

肺炎で入院しているおばさん。おしゃべりが好きみたいで、作業のためにベッドの横に行くたびにいろいろと話しかけてくる。長くは話さないけど必ず何か。この人には点滴で抗生物質を投与しているので、夜中と明け方にベッドサイドに行かなくてはならない。夜中のときは「眠れない」「明日退院できるかしら?」「先生は診断書を出してくれるかしら?」など。確かに眠れなくてヒマなんだろうけど、他の人が寝ている中でそこそこのボリュームで話しかけられるとちょっと困ってしまう。
そして明け方。もう一度ベッドサイドへ。そしたらいびきをかきながらスヤスヤ。「あぁ、良かった。眠れてるんや」と思ったのもつかの間、私が点滴に触ったとたんクルッと顔をこっちに向けて「眠れない」。

寝とったやないかい。

いびきかいてましたよー…と言ってやりたいけど、ヘタに反論して話が長くなると困るので「そっかぁ。辛いねぇ」と何の助けにもならないコメントだけ残して早々に作業を終わらせた。寝ていたことに気がつかないってどんな感じなんやろう?

病院という場所は眠るにはまったく適した場所ではない。たいていが大部屋。知らん人と同室。そして公立病院では男女の別がないベッドの間にカーテンはあるけど、これは私にとって最初はカルチャーショックだったわ。
もとい。私たちスタッフは四六時中周囲にいる。寝心地のいいわけではないベッド。変なにおい。こんな中でいい睡眠を取れというほうが難しいってもんよね。

かくいう私たちスタッフも空きベッドで仮眠を取る。私たちの病棟の隣に待合室があるので、そこのベッドを使うのが主。横になっていると確かにうるさい。人が歩く音、ドアの開け閉めの音。働く者としてそんなもんやろうという気持ちがあるから気にはならないけど、治療のために来ている患者さんにとって優しい環境ではないやろうなぁ。

それにしても。
前の病院で夜勤をすると、スタッフ数は合計で10名程度。3つの病棟に2~3名なので。それに加えて当直のドクター1名。
そこを行くと今の病院は夜勤の看護師はもちろん、当直医が複数名。それに加えてWardsmanといって、病棟間の届け物、患者さんの移動、清掃などなどをこなしてくれる人がいる。そんなわけで夜だといっても病院内はそれなりに活動的。夜中に病院内を歩いていても結構な頻度で人とすれ違う。「大きい病院に移ったんやなぁ」と改めて感動してしまう。小さい病院がダメなわけじゃない。移りたかった大きな病院に移れて、ただ嬉しく感じるだけのこと。

さて。
平和はシフトを終えて帰宅。今日はDが在宅勤務の日だったので、また睡眠導入剤を飲んでからDの横にもぐりこんだ。Dの存在が影響したのかどうかはわからないけど、今日は1時過ぎに目が開いた。「うそーん…」と思いつつ、そのまま粘る。少しウトウトしたみたいやけど、昨日ほどしっかりとした睡眠は取れなかった。ダルい身体をベッドから引きずり出して、今、出勤前。あ~ダル。
前に4つやったときも確か2つめ明けが一番きつかったような気がする。

あとひとつ働いたらお休み。頑張ろーっと。
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