華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

気の強い看護師になりました

2021年07月21日 20時38分15秒 | Weblog
今日も午前シフト。
出社したら応援に出されていた。
応援は順番にまわってくるんだけど、私が最近いった2回分が記録されてなくて、ぱっと見、長い間応援に行ってないことになっていた。なんでやねん。
でもゴネたところで変わらないからさっさと移動。

応援先は慢性期の患者さん全般を受け入れる病棟。半分以上が養護施設に行く。あとは骨折で四肢に体重をかけられない人や、なんらかの事情で家に帰れない人もいる。
今の病院に移った時、ひとりの師長がこの病棟とリハビリ病棟両方をまとめていて、スタッフの数名は両病棟で勤務していた(中には行きたがらない人もいた)。だけど数年前に双方の病棟に師長が配属されると決まった時にスタッフもどちらかの病棟を選ぶことになり、私はリハビリ病棟を選んだ。
そういう背景があるので、応援に出されたといっても若干古巣に戻った感じはある。

スタッフ数が足りなくてシフトの最初は気分真っ暗だったけど、足りない分普段は病棟で働かない人たちも手伝ってくれて結果オーライ。終わってみればそこそこいいシフトだった。
私は清拭を3件とシャワーを1件。
このシャワーをしたおばあさん。認知症の影響からか普段の態度に問題のある人で、基本的に看護を拒否し続けている。シャワーも何日も浴びておらず、そばに行ったらにおうほど。スタッフは毎日「シャワーするよ」というけど拒まれ続けているらしい。
リハビリ病棟で、ケアを拒否する患者さんに対するメンタルが鍛えられている私は、拒まれたところで引っ込むこともない。ずかずかッとベッドサイドにキャスター付きのシャワー椅子を持って行き、ギャーギャー叫ぶおばあさんに向かって「はい、だまってね。何を叫んでも今日は絶対シャワーを浴びてもらいます」と椅子に乗せた。口ではギャーギャー言ってたけど、意外と素直に椅子には座ったのよ。
シャワー室に入ったら、お湯が冷たすぎる、熱すぎると叫び続ける。それは申し訳ないと思って調節したけど、結局どの温度にしても叫んでいたので適当な水温でジャブジャブ。顔、胸、腕、脇を洗ってね、とタオルを渡すと叫びながらもちゃんと洗っていた。頭も洗ってスッキリさっぱり。においも取れた。良かったわ。
患者さんにはケアを拒否する権利がある。それはわかっている。だけどこちらがケアをする以上、ある程度は協力してもらわないと困る。この患者さんは昼間に寝て、夜徘徊し、ほかの患者さんに迷惑をかけ続けている。だから昼間に起きていてもらうためにシャワー。そしてお世話をする側として、患者さんの体臭を我慢したくないのでシャワー。上手にバランスを取りながらより良いケアを提供するのも看護師の務めってことで。

これにて5連勤終了。
今日は大学の課題を…と思っていたけど、家に着いたらそんな元気は全然なかった。やっぱり金曜日って気が抜けちゃうのよね。明日一日しかないから絶対やらないと。

ところで昨日も書いた通り、オーストラリア生活15年目に突入した。日本を7月20日離れ、オーストラリアには21日に着いたので、渡豪生活記念は今日からといってもいい。まぁなんだかんだで理由を付けて、今夜はビールを飲んだ。

別に理由なんてなくても飲むんだけど、昨日は今日も仕事だったから我慢したので今夜は飲んだ。
ちなみにアサヒビールがなかったので、Dがお店の人に勧められた日本のビールとやらを買ってきた。沖縄ビールって書いてあるけど絵柄はお相撲さん。日本へのイメージってどうなってんねやろ?
ひと缶終わる前にソファで寝落ち。弱くなったもんだわ。もう勉強はしないと決めたので、起きてからはぼんやりとニュースなどを見ていた。2032年にブリスベンでのオリンピックが決まった。11年後か。どこで何をしていることやら。

明日はワンコたちを年に一回の予防接種に連れて行く。そのあとは大学の課題をやって、父に頼まれていることもやる。都市封鎖でどこに行くこともできないもんね~。頑張って片付けて、金曜日はゆっくりしよっと。
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