当町内の高齢者がまた一人転居した。 一人暮らしだった。歩行が困難となって買い物に苦労していた。親戚の人、ケアマネ、の援助で生活していた。
先日、4か月もの長期入院の間に施設探しが巧を奏してケアハウスに入居が決まっていた。費用は当人の年金の範囲以内であった。当町内に40年以上暮らしていた。
引っ越し当日、町内会役員が数名、駆けつけて処分品の運びだしの手伝いに来てくれた。トラック一杯の箪笥、家具類の焼却が必要だった。
2階から窓を開けて荷物を降ろした。数年前の廃屋の解体作業を思い出した。どんどん一階の道路に処分品を投げ落とす。転居先は9条一間のスペースと言う。
古屋とは言え、6室あった部屋の荷物を運べる筈もない。極く一分の想いでの品を残して、外部の人間が処分を決めていた。
この人のケースはまだ恵まれていると思う。施設によっては、腕時計・眼鏡程度しか持ち込めない施設もある由。
大汗をかいて運びだしを手つだいした。 着替えて一風呂浴びて、 夕刻見にいったら、もう居なかった。かくして今年2人目の高齢者の移転が終わった。
空き家がまた1軒、増えてしまった。
予備軍は多い。--