手賀沼アララギ短歌会

千葉県我孫子市で開催している短歌会のブログです。一緒に短歌を楽しみませんか。

会員の作品(2024年9月)

2024年10月03日 | 会員の作品
*新仮名遣い

今野英山:K2の見える奥地の小旅行馬に揺られて泥濘(ぬかるみ)を行く(新アララギ2024.9)
高橋毬枝:見(まみ)ゆるなく幾月過ぎしか友の顔束ねし髪に笑まひつつまし 佐々木フミ子さん(新アララギ2024.9)
岸野トモヱ:*平民となりて生きこし友言いし四ッ谷の実家お化け屋敷よ(歌会2024.9)
大倉康幸:*地域より世界に向いて生きているこの環境が我には快適(新アララギ2024.9)
相川盈子:*去年の春夫と聞きしホトトギス今朝は畑にひとり聞きたり(新アララギ2024.9)
宮本通代:利根川の江戸川の土手も菜の花の黄に覆はれる春はたけなは(新アララギ2024.9)
丸山さち子:*高き音に心揺さぶるラ・カンパネラ天に帰りぬフジコヘミング(新アララギ2024.9)
鈴木英一:パリ五輪に競ひあひてはハグをするこの分断の世に生かせぬか(歌会2024.9)
東寿美枝:言葉なく肩を並べて春の雪歩めばわだかまり溶けてゆくごと(新アララギ2024.9)
今野礼子:*悩む吾に高きへ上れ悩みなどちっぽけに見ゆと父は言ひにき(新アララギ2024.9)
桂 崇人:*十代の「気功ノート」を相棒に吾は遅咲きの花になりたい(歌会2024.9)
安達和治:吾の知らぬ早逝せし兄の看取りの夜秋草揺れてこほろぎの鳴く(歌会2024.9)
高木千春:*幼子の柔らかな手が温かく心ほぐして笑顔にさせる(歌会2024.9)
三宅信子:*先人の紡ぎて織りし薄絹を裂いて紐にするビリビリと裂く(歌会2024.9)

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