また眼鏡を落とした

「どこで落としたんだ!]
「其れがわかればみつかるのよ」
と声を出してはいえない

新春恒例のレニングラード国立バレエの白鳥の湖を観賞
暮からお正月にかけて
日本人好みの「くるみ割りの人形」「ジゼル」「ドンキ・ホーテ」「眠れる森の美女」
などの古典バレエを見せてくれる
もう十年くらい続けてみているが
今回はチャコちゃん先生の見方が違う

つまり足の運びばかりを見ている
少しでも近づきたいと思うから
しかし乱視、遠視、老眼の三重苦で
其れをカバーしてくれる眼鏡を落としたのでママならず

舞台が終わったら
その脚で初レッスンに赴こうと思っていたのに
目の不便さは体中を疲労させる

やめたーーーレッスン

京王デパートのいわきによって眼鏡の観察
どれもこれも高い４万、５万当たり前
それにこのややこしいレンズを入れるとーーー寒気がする

「サカタニさままだおつくりになって２年たっていないですよ」

モノを落とす天才
ショール
蛇の目ーこれは忘れる
日傘ーこれも忘れる
鍵の束ー指輪をしないので鍵に豪華な指輪をくっつけている
絶対にでてこない
そして此処のところ眼鏡
此処２０年眼鏡を使うようになって8個は落としている

何自慢してるの

既製品のライテイング眼鏡に手を伸ばしたら
「ナカタニ様それはダメですますます目を悪くします」
しかも既製品だったら５度だそうだ
試しに賭けてみたらグラグラした

幸い家に戻ればきちんとしたライテイング眼鏡があるので
当分それだけで済ませよう
「相棒」見たときは眼鏡が健在だったのでよかった

今年になって
お風呂の電球が切れ
鍋のガラス蓋が割れる

鮑先生のお母様が良くおっしゃっていたな
「チャコちゃん物が割れたり、モノを落としたりしたときは」
ありがとう私の負を消してくれて
と言うものだそうな

「高いものほど、大事なものほど大きな負を持っていくんですよ」

それでも慰められないなあーー