チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

ホストの凋落

2011年10月06日 10時30分03秒 | 日記
売れっ子ホストが女と心中したが男は助かった
恋の道行きではなく経営難が苦ーー
ということだと新聞に小さな記事が出ていた

ホスト稼業もバブルなのだと思う
テレヴィにでてもてはやされ
ドンペリをぐいぐいあおって
男アサリの女の懐から金を引き出して
あぶく仕事だと思っていた

あるとき
きのうと同じように恵子さんとバーの風水調整を頼まれ
歌舞伎町に行った
イケメンだという男達が道路に立って客引きをしている
二人は其れが怖くてしっかり手を繋いで歩く
純情そのもの(苦笑)

バーのオーナーは神戸の人で在日韓国人
自宅にお邪魔したら自宅の風水は恐ろしい悪い
風水は自宅から直さないと良くないですよ
という正論が気に入らなくて
私達はすぐ首になった

「打ち上げはホストバーにご案内します」
といわれていたのでウフフと
少し期待もしていたが
それもなければお金ももらえなかった

ぼつぼつ一の酉が近いが
ホスト全盛の頃は花園神社では
ホスト達が肩で風切って颯爽とお参りしていた

ホスト倶楽部は当然のことながら女で持っている
その女達は夜の風俗商売と有閑マダム、高収入、高学歴の女たち

日常の生活の中で鬱積したものを消しに行く
しかしそういうことにどうして何十万も使うのだろうと
疑問に思っていた
特に有閑マダムは自分のお金ではない旦那の稼ぎだ

消費へ消費へお金が動く
こういう動き方は異常だけど金が回るので景気が良く見える
でも正論は通らない
真面目は通らない
本物は見捨てられる
本音を言えば消される

チラッと見た世界があぶくだったので
その中で仕事をしなければ生きていけない人達が
今後どうしていくのだろうと思った

3・11以降そういうところで働いていた外国の女達は国に帰り
男達もバカ騒ぎをしなくなったーあたりまえー
高給取りや有閑マダムたちもひっそりと暮らしている
当然ホスト倶楽部の経営はしぼんでいくだろう

見渡すと
足を地につけてその日その日をきちんと生きよう
と実行する人が目立つようになった
そういう人は地産地消を心がけようと思っている

全世界がいまあぶく時代の夢をかなぐり捨て
正常に戻ろうとしている
ホストクラブの凋落は其れを示している




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買取ブランド

2011年10月05日 11時23分31秒 | 日記
友人が買い取りブランドに自分の持っているブランド品を売り
その売上を東北の被災者の知人に寄付したという
寄付するくらいブランドを持っていたのだと
逆に驚いた

バブル期
水商売の女達は客にブランドバックをアレコレ貢がせて
すぐブランド買取商に持っていき
現金にしていた
そういうことを銀座のママに苦笑を交えて聞いたことがある

なるほどお金の稼ぎ方もイロイロあると感心した
ブランドに限らずマンションをもらった
外車をもらったという話は山ほどあった
まさしくバブル

その頃チャコちゃん先生は
船旅企画で大赤字をつくり
必死に講演しまくりで何とかその赤字も目鼻が付いた
バブルのお陰だ

ITバブルの頃
結婚をしていない30代の男性が愛人を2人も拵えて
そのマンションの風水鑑定を恵子さんと二人で
「すごいねえ」といいながら行ったこともある
其処の住民は20代前半の綺麗な女で
着るものから家具食器もちろんハンドバックも全てブランド品

「こういう生活していていいのかねえ」
おばさん二人はツイまともな生活をしないとなんて口を出し
IT長者からは二度と依頼は来なかった

わが友人は
正真正銘自分の稼ぎでブランドを買っている
「あなたケリー幾つ持ってるの?」
「12個」
「へっ」
「バーキンは?」
「6個」
「ふーーん」
他に特別に注文した旅行かばんやバックが4つ

このたびそれらをゼーーン部処分してお金に買えたのだという
なるほど
支援金になるな

「一つくらい私に寄付してくれてもよかったのに」
チャコちゃん先生情けないことを言ってしまう

「こういうことは一つでも人に差し上げるとなぜか気持ちも行くのね」
だから赤の他人に査定してもらうことがいいのだと
サッパリという

「最近は現金収入が少なくなったからこういう協力しか出来ない」
何か複雑な感じ

しかしこのブランド買取商は
「きもの類は一切ダメだったわよ取り扱わないって」
きものはいま箪笥人竿2000円といわれている

戦争直後は
このきもののお陰でどれだけの人が命をつないだことか
ブランドの王者だった
きものは命も守ったけど
日本の文化も伝承をしてくれた

何だか胸が痛い




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コスモス

2011年10月04日 10時58分37秒 | 日記
秋の櫻と書いて「こすもす」と読む
最近「しゅうおうしゃ」と秋櫻舎のことを呼ぶ人が増えた
この花はギリシャがお里だ
メキシコも産地という
ギリシャからの輸入で秋に咲く櫻の花に似ているので
秋櫻と先人が名をつけた

今朝秋櫻舎のドアの前に
思い切り咲いたコスモスの鉢が二つ置いてあった
「うあーだーれ」
と思わず顔がほころぶ

メモがあった
「先日お買い上げの秋櫻が貧弱だったのでこちらを飾ってください」
いつも行くフラーショップの店主が持ってきたのだ

先日買って植えた秋櫻が気になっていたようで
水仙の球根をわざわざ届けてきた折に
チラリとバルコニーに植えた秋櫻を覗いたらしく
そのときは秋櫻さんチョットしょぼかったので
咲き誇った鉢を持ってきたのだ

朝からとてもシワわせ
ご自分の仕事に誇りと愛を持っている店主なのだと知る
「お花はあの店にしましょうね」
単純チャコちゃん先生すぐそう言う

コスモスは英語で「宇宙」という意味がある
ギリシャ語では「美の伝達者」という意味
しかも花びらは8枚
常に天に向かって咲いている

花も茎も優しいが
どんな風に吹かれても大雨に潰されそうになっても
しっかりと大地に根を張ってどんな姿になっても楚々と咲く
根は強い
そしてグループで居ても一輪であっても
その姿は自立している

風にゆらゆら吹かれながらも受け流している姿は尊い
反抗もしないし
なびきもしない

それでチャコちゃん先生は
自分の会社に秋櫻舎とつけた
社ではなく学びやの舎にしなさいとおっしゃったのは
当時家庭画報の編集長をなさっていた「本多光夫」さん

そのうえ「KOSMOS]という機関誌まで創刊した
「八方から情報を受け取って伝承する」
「きものを通して日本文化を伝える」
という姿勢その考えはまだ続いている

八という数字が秋櫻舎にとって意味ある数字となるのは
コスモスの花びらだけではなく
蚕が8の字で繭を作る
きものは8枚の布を繋ぎ合わせて形を作る
風水は八方の気をいかに充実させるかにある

更にチャコちゃん先生の名前の数秘が8
誕生日が8と八が続く

花はイロイロあれど
秋櫻が如何に意味深くチャコちゃん先生に関わっているか
語ってみた





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パンダ可愛い

2011年10月03日 15時22分05秒 | 日記
パンダの赤ちゃんが12匹お昼寝をしている写真を見て
思わず「可愛い!見てみて」
と大騒ぎしたら
「これは中国の商品ですよ」
と若い方にたしなめられた

「日本はパンダをいくらでリースしているかご存知ですか?」
「イイエ」
「文化使節ときれいごと言っていますが国策動物です」
「そうなんだ」

でも可愛い(これは小さな声でつぶやく)

しっかりものの若手は世間を良く見ています
物事の裏をきちんと読めている
チャコちゃん先生なんてチョロイなあ
表の主張だけを信じている

国策といえば
国策女優、国策タレントなど数知れないらしい
その昔他殺の噂が絶えない歌手テレサ・テンは
政治活動で口を封じられたと聞いたことがある

さてどうしてこんなことをいっているかといえば
世界的盗聴システムの「エシュロン」のことを
池上彰さんがテレヴィで解説したからーー

日本は盗聴される側でエシュロンには協力はしていないが
このエシュロンのために日本は戦争に負けた
アメリカを中心にアングロサクソン系の国家で運営されている
日本の軍部の動向は逐一彼らの耳に入っていたのだ
と日本の戦後史は語っている

今でも何処かで私達は携帯や電話メールなど
盗聴されているのだ
日本のエライサンの動向は筒抜け
しかし日本のテレヴィで公表されるくらいだから
もはや「エシュロン」の力は
弱くなっているのかもしれない

ひょっとしたら
パンだの肉体に盗聴器が隠されていたりして
ああ
スパイ小説の読みすぎだわい

中国四川省で飼育されているパンダ
愛くるしい姿や仕草で中国を金銭的に助けているわけだ
めんこいなあ

振り返って日本は
原子力の輸出だそうだ
他の国まで汚染するのは如何なもの

可愛いパンダの後ろのどろどろも気になるが
彼らは私たちに危害は加えない
金は食うが笹もたべる
しかし人々に癒しを与えてくれる

「この子中国の国策で日本に来てるよ」
なんて思いで見るものはそうはいまい
可愛いものはかわいい




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寺尾聡さん

2011年10月02日 12時47分55秒 | 日記
昨夜BSで「博士の愛した数式」という映画を
放映していた
この映画はもちろん劇場でも見ている
辛口サチコと見たが
「寺尾さんいいねえ」
といってくれたのでおでんをご馳走した

そう
寺尾聡さんのフアン
もう2人高倉健と緒形拳 拳さん死んじゃった!
アレみんな三文字だ

高倉健さんのヤクザ映画は中谷と夜になると通っていた
電気がつくと仲間達がいて
そのまま男はあの歩き方でバーに行く

チャコちゃん先生は
健さんの七・五・三という着物の寸法が気になっていて
歩くたびにヒラヒラ翻る上前に痺れた

その頃チャコちゃん先生のきものを縫ってくれていた姑に
「7・5・3の寸法で縫ってください」
と頼みえもいわれぬ顔をされてしまったが
その寸法では10歩も歩けなかった

前幅7分、後ろ幅5分、衽3分
当時48キロであったが矢張り健さん寸法であったのだ

寺尾さん
「ルビーの指輪」で大ヒットを飛ばし
会いたいばかりにきものパーテイのイヴェントに
お呼びした

ホテルニューオオタニの大広間で集まった4000人の
きもの美人達は大騒ぎで堪能した

寺尾さんはとても礼儀正しい人で謙虚
「父は家ではきものですよボクも白がすりをよく着ます」
これってチャコちゃん先生にとっては殺し文句
挙句に
「母はもう締めなくなった丸帯を家のカーテンに作り変えています」
いいねえいいねえ

これでは大フアンになりますわな

結構業界では頑固で通っていえるらしいのだが
それに自分に合わないことは決してしないという
頑ななところもあると聞いたが
印象が違った

それから何年かして
赤坂のプリンスホテルのテイルームでお茶しているところを見かけ
もう覚えてはいらっしゃらないだろうと思って
素通りして席に着いたら
「やあ暫くですねそのせつはーーー」
と挨拶されすっかり恐縮してしまった
苦い思い出だ

しかし昨夜も「いいなあ」心で演じていることが良く分かる
セリフを大切にしているなあ
と思いながら見た
もっと映画に出てくれないかなあ

こういう役者は本当に貴重



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一本7万円

2011年10月01日 18時19分28秒 | 日記
歯です歯の値段
下の前歯の修繕が終わりいよいよ2本差し歯
それが一本7万円だそうだ
だから14万円

欲しい帯があったけどガマンだなあ
つまんねーの!
しかし歯の方が優先順位は高い

事ほど左様に年齢を重ねると
歯とか眼鏡とか髪染めなど
こういう所にお金をつぎ込むはめに
自分の体にお金がかかる

だから若いうちから体の手入れをしておいたほうが良い
また買いたいもの
行きたいところ
知りたいこと
いっぱいいっぱい自分の体や心に詰め込んだらいい

自分自身にお金かけておくと
年齢を重ねたとき絶対に役立つ

何だかつまらない
と思いながら赤いマニュキアでも買おうかと
デパートの化粧品売り場に足を運ぶ
顔見知りの美容部員に捕まって
手の手入れをして戴く

マニュキア一本にこんなにしていただいたら
申し訳ないと
除光液下地まで購入
更に
「お時間ありますか?」
と聞かれ何だか歯の一件で心が晴れないので
「ハイ大丈夫」
といったら突然ケープを巻かれて
「アイシャドウをおつけしましょう」

よくデパートで顔を差し出している女達を見て
「よくやるなあ」
と思っていたのに流れの中でチャコちゃん先生が
その「よくやるなあ」の側に

こうなったらとことん勉強しようと思い
顔を預ける
クレンジングでチャコちゃん先生の雑なメイクを落とし
マッサージをして
そのあと丁寧にイロイロ付けてくれる

顔を預けると眠くなるのでツイうとうと
「どうですか?」
なんだか可愛い顔のチャコちゃん先生に仕上がっていた

「どの色のアイシャドウ?」
もう買う気まんまん
チャコちゃん先生すっかり化粧品商法にはまっている

ふーーん一本7万円かあ
と思いながら気分を変えようとしていたのだなと納得
お陰でメイクのイロイロを教わった
アイシャドウを上手に付けられるようになったぞ

女の気分転換って安いもんだわ

硬いものはなるべく控えるようにといわれたが
その足でデパ地下に行き
せんべい買ってしまったチャコちゃん先生



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