窒素、リン、カリウムは、植物が成長するため の3大栄養素です。でも、例えば、大豆などの マメ科の植物は、窒素肥料を与えなくても育ち ます。もちろん、窒素が不要というわけではあ りません。実は、マメ科の植物は、土の中にい る「根粒菌」という微生物と共生関係を結んでいます。 マメ科の植物は、光合成による栄養分を根粒菌に与え、代わりに、 根粒菌が窒素から合成したアンモニアをもらうことで、窒素を取り 込んでいる。こした土壌微生物と根との間で物質がやりとりされ るのは、根の周りからわずか0・1㍉程度の範囲で、この領域のこと を「根圏」と呼びます。植物の根は、根圏という薄いタイツをまとい、 その中で、多くの微生物と物質をやりとりしているのです。土1㌘ の中に存在する微生物の数は、一千万から十億と見積もられてい ます。その種類は約四千種ともいわれており、このうち仔細に調べ られているのは、わずか1%程度です。さらに根は、土や微生物 に対し、多種多様な化合物を分泌しています。その中には、土の 中の病原菌を抑制するように微生物に働きかける物質もあると考 えられています。しかし、性質の判明している物質はごく一部にしか すぎません。根から出る化合物と微生物によって、土中の有機物や 無機物がが分解された後、植物と微生物は自らの成長に必要な 養分を吸収します。根圏の理解が進むと、少ない肥料で作物を育 てるなど、現在よりも環境にやさしい農業に道を開く可能性が出て きます。目には見えない根圏の世界に、私たちの未来の鍵がかくさ れているのかもしれません。
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