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元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

いろいろな汗「當瀬規嗣解説」

2007-07-21 16:00:00 | 健康・病気

暑いときに起る、体温調節のための温熱性発汗以外にも、さまざ                             まな場合に汗は出てくるものです。人によっては、そのことを気に                             して、病気ではないかと悩んだりするようですが、そんなことはな                              いのです。汗をかくことは、ひとえに生理的な反応、つまり、誰で                             も多かれ少なかれ起る物なのです。人は、精神的な緊張を強いら                            れると、汗をかきます。これを精神性発汗といいます。精神的緊張                            により自律神経が働き、額や手や足の汗腺を刺激して発汗させま                           す。しかられた時や、壇上にたってのあいさつなど、過度に緊張を                            強いられたときに額から汗が流れ落ちる人も多いものです。もうひ                             とつよく見られるのが、味覚性発汗と呼ばれるものです。辛味や                             酸味の食べ物を食べると、額や鼻などから汗が出ます。よく、額に                            汗をかきながらカレ-などを食べる人を見かけますね。私の友人は                            カレ-ライス一杯食べると、みるみる全身から汗が出て、シャツを                             替えなければならなくなる人もいます。でも、本人は辛いカレ-が                            好きなので、困ったものです。また、肉類を食べるとよく汗をかく人                            もいますが、これは味覚性発汗というより、肉のタンパク質の消化                            吸収の際におこる一過性のエネルギ-代謝の増加で、熱が生じて                            体を温めたための温熱性発汗と思われます。どんな理由にせよ、                            発汗があれば体温を下げる効果がありますので、夏の暑い盛りに                            辛いものを食べたり、タンパク質を多くとったりするのは理にかなっ                            ているわけです。(とうせ・のりつぐ=札医大医学部長)

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