あしたはきっといい日

楽しかったこと、気になったことをつれづれに書いていきます。

アリラン

2012-03-23 23:06:33 | 映画を観る
映画『アリラン』を観に行った。

少し疲れがたまっていたので、午後休みをもらい映画館に向かった。

渋谷のシアターイメージフォーラムに来たのはいつ以来だろう。たぶん『バッシング』という映画を観たのはここだったと思う。そのほかにも何回か来ているが、足は遠のいていた。

先客は5~6人。僕の後に2人ほど入って来たが、平日午後の映画館はこんなものだろうか。いや、かなり入りは少ないだろう。正直、この場所の知名度はそれほど高くない。それ以上に、この作品の知名度が低いのだろう。

映画の登場人物は一人、キム・ギドク監督自身だ。いや、彼が三人(?)登場する。二分刈り頭にキャップを被ったスタイルが印象的だったが、スクリーンに映るその姿はぼさぼさ頭で、やや違和感を覚えた。片田舎の町はずれに建つトイレもない家に住む彼の姿に、3年間という時間が凝縮されていた。

オダギリ・ジョーさん主演の『悲夢』を撮影している際に起きた事故をきっかけに、彼は映画を撮れなくなったと言う。弱音を吐き続ける彼に対し、もう一人の彼が現れ「みんながお前の作品を待っている」と言い、また罵声を浴びせる。そして、その2人の彼の会話をモニター越しに見るもう一人の彼。 あれ、彼の影も登場していたから…

真剣に話す彼には失礼だが、その光景を見ながら思わず「クスッ」としてしまった。単なる独白が続いていたらそんなこともなかっただろう。いや、そうだったら劇場で公開されることもなかったに違いない。パンフレットにも書いてあったが、元々は誰かに見せるために撮られたものではなく、撮り続ける中で公開できるのではと思ったそうだ。

終盤になり、彼の作品ならではのバイオレンスシーンが登場する。放たれた4発の銃弾の最後の1発は彼自身を狙ったものだった。そう、それにより今までの彼は殺され、新しい彼が立ち上がったことを示すシーンだったのだろう。

彼自身を語る彼を見ながら、人生にはこんな時間が必要だと思った。失敗して落ち込んだことは何度もあった。もう駄目だと思ったことも。そんな時も、1日くらいしか休まずに仕事を続けた。仕事を辞めてしまおうかと思ったこともあったが、それは、仕事が見つからなかったという理由で叶わなかった。

それでも、僕は一人でいる時間が多いので、何となく自分自身を振り返ることはなくもないが、彼のように人間関係を断ち暮らすことは難しい。それは、人間関係や生活基盤が余りにも固定しすぎているためだと思う。それはいい面もあるが、守りに入ってしまうのは嫌だ。だから、家族を持ちたいと思えないのかもしれない…って、そこに持って行かなくてもいいが。

映画が終わり、いつものようにエンドロールを観終えてから立ち上がろうと思っていたら、「キム・ギドク」だけで終わった。そうだよな…と思いながら、映画館を後にした。



誰かに薦めたいとは思わないが、僕にとってはいい作品だった。強いて言えば、大人の男性に観て欲しい。特に、自分の弱さをさらけ出すことができない大人に。

3月22日(木)のつぶやき

2012-03-23 02:46:51 | つぶやき
07:01 from HootSuite
電車に乗ると、車内はAKBで埋め尽くされていた。そういえば、一昨日東京駅で彼女たちの写真がパッケージに入ったお菓子を売っていたが、そのお菓子の広告らしい。買うのは気恥ずかしく、頂けるのなら…

07:14 from Twitter for Android
足元は寒いが、窓から差し込み背中に注ぐ陽光は暖かい。今、僕は春の中にいる。

07:48 from HootSuite
今度は全面ディズニーランド。こちらもある意味、照れくさい。。ow.ly/i/wqXI

07:54 RT from Twitter for Android
文科省も県教委もアホ。無責任。無見識。まっとうな大人のやることではない。権力の手先。福島県教委:「原発の是非に触れるな」と指示 現場は混乱 - 毎日jp(毎日新聞) mainichi.jp/select/wadai/n… via @mainichijpnews
早川由紀夫さんのツイート

20:09 from Twitter for Android
今日は東急東横店でなにをやっているのかと寄ったら、寺門ジモンさんのオススメ店が集まっていた。ご想像通り、肉が目立っていた。 pic.twitter.com/lFJtCgx9

22:42 RT from web
NHK「強い言葉で危機感を伝える」 なんだボクがやって来たのと同じじゃないか。
早川由紀夫さんのツイート

22:56 from web
NHKで、震災報道を検証する番組が放送されている。原発事故の報道については批判が多いが、国や自治体、そして東電が情報を出そうとしなかった面もあり、誤った情報でパニックを起こしたくないと二の足を踏んだ面もあるだろうが、せめてこれからはオープンに伝えて欲しい。

by Kozy2inMarchen on Twitter