2日目は早朝に宿を出て、まずは東遊園地に向かった。4年前は17日に訪れ、多くの人たちと共に犠牲となられた方々を悼んだが、2日後のこの日は時折散歩する人を見かけるくらいだった。
その後、平清盛ゆかりの地や南京町、そして生田神社を回り、どこかで昼食を食べてからとも思ったけど、三宮で見かけたパン屋さんでパンを買い、地下鉄に乗り総合運動公園駅を目指した。
駅に降りると雪が降っていた。朝方も降られたけど、すぐに晴れ間が出たので大丈夫だと思っていたのに。まあ、降りも弱く、すぐに止んだので良かった。会場に着くと既に大勢のファンが列を作っていた。指定席を確保しておいて正解だったとこの時は思った。
ファンクラブ特典のガチャガチャで、試合後に行われる選手によるサイン会への参加券が当たった。ファン歴がまだ浅いのに申し訳ないと思いつつ、選手の皆さんと話す時のことを考えカレーパンを食べるのを我慢した。
第一試合は、東レVSパイオニア。前日スプリングスに勝利しさらに波に乗る東レは思う通りに試合を進め、パイオニアを下した。この試合では、パイオニアの冨永こよみさんとともに、東レの高田ありささんに注目した。
高田さんはゲームの合間に見せるちょっとした仕草が可愛らしく、威圧感を感じさせないんだけど、試合が始まると「あれっ?」という感じで次々とアタックを決め、レシーブも安定感がある。スプリングスと対戦する時は嫌だなあと思うけど、他のチーム相手だと素直に見惚れてしまう。
彼女がいるから迫田さおりさんの負担も軽減され、のびのびとプレーすることができているようだ。ペーニャさんや二見梓さんもその波に乗り、チームとしての勢いがあった。試合はストレートで東レが勝利した。ただ、パイオニアは連敗したものの、善戦したという印象を受けた。
2試合目はスプリングスが日立と対戦した。日立は江畑幸子さんがスターティングメンバーとして登場した。前日の活躍から、もう心配はない。心配なのはむしろスプリングスの方だ。そう思ったからという訳ではないだろうけど、この日も序盤から大差をつけられた。
僅差ならちょっとしたチャンスで挽回することも可能だけど、この点差では…と、悲しくなった。それは、集まった多くのスプリングスファンも同じだったろう。繰り出す攻撃は阻まれ、相手の攻撃は止められず、またミスを重ねる。せめて1セットでも取ってくれたらという最低限の願いすら叶わなかった。申し訳ないが、そこには「女王」と言われた姿の片鱗すら感じられなかった。
途中、先月入団したセッターの中大路絢野さんが登場し、第3セットはスターティングメンバーだった。それほど長い時間ではなかったけど、闘志が伝わってきて、将来が期待される。狩野舞子さんにとってはライバルとなるけれど、同じくセッターの南美寿希さんとともに競い合い成長してくれたらと思う。
この日もサインボール投げ込みが行われた。僕は隣の子どもたちに投げてほしいとアピールした。すると、長岡望悠さんが応えてくれた。ありがとう(^^)/
試合後、サイン会に笑顔で参加したかったけど、あまりの試合展開に落胆するとともに、ファンとしてどうすべきか考えた結果、参加しないことにした。それを伝えに会場に行くと、ファン仲間がいたので、彼女たちに譲ることにした。ファンとしては直接励ましの声をかけるべきだったかなとも思うけど、僕自身のためには良かった。
サイン会には参加しなかったけど、狩野舞子さんには直接声をかけたかったので出待ちをしようとバスを探した。ところが、前日の姫路とは違い一般のファンが選手とふれあう場所がない。遠くから手を振ったりしてアピールしたものの、選手には伝わらなかった。それでも、大阪・池田市から来たという中学生のファンと語らったりしていたので、待ち時間の長さは感じなかった。
でも、しびれを切らし柵を乗り越えて選手の元へと向かった。舞子さんはすでにバスに乗ってしまったようだったが、岩坂名奈さん、石井優希さん、そして石田瑞穂キャプテンがいた。長岡望悠さんはちょうど去っていくところだった。で、僕は石田さんに「次こそ勝って下さい!」と声をかけた。石田さんはいい人オーラを放っていた。舞子さんのブログではいじられキャラの彼女だけど、それも彼女の優しさあってのものなんだなあと、ちょっと惚れてしまった。
まあ、そんな優しい人だけど、舞子さんの友達だとしても、舞子さんあてのメッセージとおみやげを託すのは失礼だと思い、そのまま持ち帰った。。
とても悔しさの残る週末となった。でも、このままシーズンが終わってしまうとも思えない。まだ2legが始まったばかりだ。だから再び応援に行くことにした。とりあえず、3月に岡山に行く手配をした。またファンクラブのチケットが1枚あるから、もう1回分はチケットを買おう。そして、今度は指定席ではなく自由席にしよう。まあ、指定席は売り切れなんだけどね。。応援団の一人として声援を送る。そして、三脚を構えて写真を撮るのも止め、試合に集中する。