見納め

つくづく諦めが悪い男だと、我ながら思う。今年の桜に対してだ。

この前、雨の中を歩いた目黒川添いを、今日も目指した。同じ思いを持った人の多さに、何だか気持ちが浮き立つ。散り際の輝きを魅せる桜と、ひっかけたビールの為した事だ…とも言い切れない。まあ、そんな細かいことは気にしても仕方がない。ほんの一瞬、意識を外したその間も、花びらは散っていってしまうから…

花盛り

昼間歩いていると、「野辺へ出てまいりますと春先のことで…」という、『愛宕山』の一節が思い浮かぶ。
オフィスに戻りパソコンに向かうと、公式ホームページの掲示板を覗いている。

まだまだ、『ちりとてちん』の世界から抜け出せない…

花盛りの春に、楽しみは溢れている。

Return

駅前のビルに、見覚えのあるジャージ姿の女性を見かけた。ドラマ『ごくせん』のヤンクミが帰ってくる。ストーリー展開に斬新さは感じないが、だからこそ毎回観ているのかもしれない。もちろん、仲間由紀恵さんの魅力のせいもあるが…
前にも書いたが、彼女にはヤンクミと山田奈緒子を演じ続け、彼女とともに年齢を重ねた二人を表現してほしい。
そして僕は、その「復活」を毎回歓迎する。

あまおう

帰り道、福岡物産展に寄った。
別に目当てがあった訳ではないが、何か食べ物がないか探してみた。
ワタリガニの唐揚げと、蒲鉾を買った。ワタリガニのほうは、試食をさせてもらい、閉店間際の値引きに加え、いちばん大盛のものをくれた。おとく感たっぷりだ。
蒲鉾は、板に付いたそれではなく、ハンバーグ状にして揚げられたものだ。それにしても、ここで開催されるどこの物産展でも、蒲鉾とソフトクリームがある。で、今日は地元名産の苺『あまおう』を使ったソフトクリームを頂いた。ほんの少し、気分が和らいだ。

『梅ヶ枝餅』には行列ができていたので、また次回にした。

ちりゆく

頬に感じる風の強さと、地面に落ちた花びらと、枝を彩る若葉の割合と…
今週末に桜を楽しもうと思ったら遠出が必要だと、僅かに残っていた未練を捨て去ろうと思うが、諦めがつかない。

まあ、気持ちに蓋をする事もないだろう。

で、いっぱい×２ではあるが、週末は母を花見にでも連れて行こうか…

イメージ

何かを伝えようとする時、あれもこれもと欲張り過ぎると、結局何も伝わらないということがよくある。余分なことを削り、伝えなければならないことが確実に伝わるよう、その内容を研ぎ澄ます工程が欠かせない。

少し前、ある県のイメージキャラクターが物議を醸した。ことの経緯をよく知らないが、こちらは、具現化されたイメージが受け手にどのように伝わるのかという視点が足りなかったのだろうか。

最近見た中でいいなと思ったのが、この『モモずきん』だ。シンプルで、わかりやすく、そして可愛らしい。

数字

僕らの生活は、数字に左右されることがたくさんある。道具だったものにいつしか使われているという感じで、その傾向はコンピューターという次の大物の登場により強まっている。

一昨日、『ちりとてちん』の関東地区の視聴率が、連続テレビ小説史上最低だったという報道があった。受信料によって賄われているとはいえ、ＮＨＫも無関心ではないだろう。
確かに、身近の人と『ちりとてちん』の話題で盛り上がることもないし、僕自身、ＢＳで録画して観ていたのだから、偉そうには言えない。
だが、数字には現れない「何か」を感じるし、番組の掲示板や多くの人たちのブログ、そして、大阪の『繁盛亭』だけでなく、東京の寄席にも人々が集まっていると聞く。すべてが『ちりとてちん』によるものではないだろうが、その影響は少なくないだろう。そして、それをＮＨＫ自身が実感しているからこそ、ファン感謝祭やスピンオフ企画などが実現して、しようとしているのだろうから。

ただ、観ていなかった人が多いのも事実で、そんな人たちにこそ、５月５、６日に放送される『総集編』をぜひ観てほしい。そして、数字など気にならないほど「そ～こ～～抜～け～に～！」しびれる、ちりとてワールドの片鱗を味わってほしい。そして、食後に残る温もりを楽しんでほしい。

嘘

今日から４月、新年度が始まる。だからと言って何だという感じだが、様々な変化があるのは事実だ。
それよりも、桜の花の様子が気になり、近所に観に行った。

昨日の雨風でだいぶ花びらを落としてはいるものの、まだまだ見頃の最中と言っていいと思う。週末までもってくれればいとのだが…

ところで今日はエイプリルフール…そう、年に一日、思いっきり嘘をつくことができる日…と言うわけではないが、何か一つくらい、人の気持ちを和ませるような嘘をついてみたいと思う。

そうそう、こんな日に鉄砲勇介のような嘘つきはどんな嘘を思いつくのだろう…と思う僕の頭の中には、まだ『ちりとてちん』の世界が広がっている。