青信号

昨日歩きすぎたせいか、今日は少しダルい…というか、すっかり風邪を引いてしまったらしい。暑がりなのに、寒気がする。

時々、独りよがりで暴走してしまうことがあるが、そんな時、傍らで抑えていてくれる人がいてくれたらと思う。

だがそこに至る青信号は見えない。

おあげさん

約束の時間までまだあるので、大阪物産展に寄った。お目当ては、きつねうどん。なにわのうどんは憧れの対象だ。

まだ早い時間だからか、それとも連休で皆出かけてしまったからか、並ぶことなく席に着くことができた。

出汁の利いたつゆにコシのあるもちもちした麺、そして、甘く炊かれた厚めの「おあげさん」。青葱もいい塩梅でアクセントになっていた。

美味しかった。特に、「おあげさん」が良かった。若いやつなら、「ヤバい！」という感じだろうか。『戸村飯店 青春100連発』で、おあげさんが登場していたのを思い出した。

そういえば、瀬尾まいこさんの新作が待ち遠しい。

視点

レインボーブリッジを歩いて渡った。歩道に上がったときは、足の付け根が縮こまる感じがあったが、歩き始めてしまえば何てことはなかった…と言い切れるほど堂々としたものではなかったが。

普段はさっと通り過ぎてしまうだけだが、吊り橋の曲線と町並みの直線が、この街の美しさを表している。

お昼を取ったら少し眠くなった。だが、今日はせっかく興味を持って来ているのだから、しっかり情報収集しなければと、改めて思う。

では、再び会場に戻ろう。

小休止

今日は１日外出なので、いつもよりゆっくりで構わなかったが、いつもと同じくらいに家を出た。途中、少し歩こうと思い、関係ない駅で途中下車した。
片道一車線の道をまっすぐ、驚くぐらいまっすぐ歩いてきた。

高速道路の高架をくぐると、昔ながらの街並みがあった。古くからの店の中に、モダンに改装された飲食店が混ざっていて、魅力的な街だ。たまにはこんな店に来てみたいが、１人では寂しい。

小さな商店街に入り、小さなパン屋さんで調理パンと牛乳を買い、朝ごはんとした。朝の公園には少しひんやりとした風が吹き、心地よい。

このまましばらくここにいようかと思うが、そろそろ歩き始めよう。

外見だけ

昨日の帰り、一本列車を待ったら、茶色の列車がやってきた。山手線命名100周年を記念して１編成だけ期間限定で装飾されているという。興味がわいたので、早速乗り込んだ。

車内には100年を振り返るような掲示があるのかと思っていたら、チョコレートの広告だらけだった。モニターにはニュースも天気予報も流れない「AD-Train」だ。すぐに降りたくなったが、疲れていたので諦めた。

たぶん、そんながっかりを味わった人は僕だけではないだろう。中身のない、外見だけの振り返りに意味はあるのだろうか。

気分は…

もやもやした気分が続くときは、何となく外を歩いていればそのうちに吹っ切れてしまうこともあるが、それでも残ってしまうのは、もはや「もやもや」の域を越えているのだろう。

自分でもその像をつかめていない。だからもやもやで、だから引っかかる。

見上げた空の手前に、木の枝に引っかかったビニールを見つけた。僕のもやもやも、あんな感じなのがしれない。

各駅止まり

帰りの電車は、各駅ならば座っていけるが、途中駅で必ず速達列車に追い越される。今日は座って帰りたい気分だったが、仲間から電話が入っていたので早く着きたいと途中で乗り換えた。

急行といっても、たくさんの駅に止まる。その分、乗客の数も多い。速達性の代償だと思い諦めよう。

９月ももう半分が過ぎた。もうというよりも、まだのほうがぴったりくるほど、今月はゆっくりと過ぎていく。何となく得したように感じるが、確実に時は過ぎる。ならば、人生は各駅停車のようにゆっくり行こう。

想像

いつものように朝起きて、オーブンでトーストを焼いている間にキュウリを切ろうとしたら、痛んでいた。そんなに前に買ったわけでもないのにと思ってもどうにもならない。

明日の朝は何とかしなければと思い、乗換駅の改札を抜けデパートに飛び込んだ。地上階に青果店が入っていることは知っていたが、ここで野菜を買ったことはなかった。

目的のキュウリを見つけ、値札を確認すると、近所のスーパーとあまり変わらなかった。嬉しいような淋しいような、複雑な気持ちがちょっひり残った。

品物がどうかは、仲買人の息子でもわからない。まあ、生きていてもとうにリタイアしているだろうが、父はこのキュウリを見て何と言うかな。

こんな風に父のことを思い出そうとしても、像が結ばないのが淋しい。まあ、それでもたまに思い出してあげればいい方だろうか。

違い

木の葉の重なり具合で光の透過する割合が変わり、緑の濃淡をつけている。そしてその奥には青空が広がり、白い雲と相まって印象的な光景が映し出される。

そこにレンズを向けシャッターを切るが、青空を取れば葉が黒く潰れ、葉の緑を求めると空は真っ白になる。人間がそのどちらもを同時に見れるのは、何らかのメカニズムが働いているのか。そして、デジカメの技術はまだ人間の視機能に追いつけないのか。

ただ、デジタル写真は後で修正できる。それはありがたい…が、何か違う気がする。

この秋には、久しぶりにフィルムカメラを持って撮影に行こう。

あかね

茜色に染まりつつある空が美しいのは、秋だからだろうか。歩き続ければ汗ばむものの、建物に入ると半袖ではやや寒い。今夜は毛布を羽織らないと風邪を引いてしまうかもしれない。

秋になるとじっとしていられない。晴れの日は、洗濯を後回しにしてもどこかに出かけたくなる。だが、結局家にいることの方が多い。一人で出かけるのは、やっぱり淋しい。それでも、一日中家の中にいるよりはましだ。

さて、来週こそはどこかに行こう。