きのうNHKで「アラスカ・星のような物語」を観ました。
これは昨年ハイビジョンで放送された星野道夫さんの番組を編集しなおしたものです。我が家ではハイビジョンは観れないので、いつか総合かBSで再放送してくれないかなあ、と期待して待っていたのですが、ようやく観ることができました(短くなっていたけど
)。
『旅をする木』を読んで以来、ずっと気になっていた星野道夫さんとアラスカ。しかも、番組の朗読はオダギリジョー
カレンダーの1月4日にしっかり印をつけて、去年からずっと待ち続けていたのでした
この番組は星野さんが写真を撮影された場所を、10ヶ月に渡る長期ロケを行って製作されたそうです。
星野さんの写真と同じ映像の数々。カリブーの群れ、川を遡る鮭を捕るクマ、不思議な響きのザトウクジラの歌、神秘的な輝きを放つオーロラ、そして何より圧倒的なアラスカの大自然。もう食い入るように画面を見つめ、ため息をついていたのでした。
子どものころ、世界をまわる人になりたいなあ、と漠然と思っていたことがあります。日曜日の朝には世界各地を紹介する番組があり、それを観るのが楽しみでした。小学6年のときクラス全員に将来の夢をきかれ、ひとり「年をとったらフランスの田舎に住みたい」と(当時としては)風変わりなことを言ったものです。
まあ結局、努力も行動力も(もちろん資金も)なく、ちょこちょこっと旅行したくらいで今に至っているわけですが。
自分の夢に向かって、着実に行動していった人が星野さんなのかもしれません。極北に住むイヌイットの村の写真を見て、そこの村長さんに「なんでもするからその村で暮らしたい」という手紙を送り、しかもそれを実現させたのですから!
始めて海外を旅行したのが、大学生のとき、カナダでした。それもひとりでキャンプのツアーに申し込んだのです。
乾いた空の青さに、広大な自然に、神々しい山々に、感動の連続でした。夜はキャンプ場にテントを張って寝ます。キャンプ場の近くまでクマがやって来た形跡に驚いたり、夜テントをリスか何かが横切った物音に怯えたり。それは生まれて初めて、自分も自然の中にいるんだ、ということを意識した経験でした。
それから数年後、ある雑誌でアラスカの写真を見たとき、カナダよりもっと荒削りな自然に惹かれ、いつかは・・・と憧れを抱きました。けれど、一人暮らしのOL生活で、少しずつ貯金して長年の夢ヨーロッパへは行きましたが、さすがにもうアラスカへ行く余裕はなく、憧れを抱いたまま月日が経っていきました。たまにアウトドア雑誌でアラスカの写真を見ると、若いころに行っておきたかったなあ、とちょっと苦い思いを感じながら。
この年になると、もう体力もないし、何よりすっかり寒さに弱くなって(毎年冬がつらくなっていく
)、とても極寒の地を旅行しようなんて思えなくなってしまうのです。
でも、こうやって星野さんの本を読み、アラスカの写真や映像を観ながら、ずっと憧れを抱き続けるのもいいかな、なんて思ってみたりもします。たぶん、1週間やそこらの短い旅行で訪れたとしても、星野さんの見た本当のアラスカを感じることはできないでしょうから。
そしていつの日か、せめて短いアラスカの夏にでも訪れることができたら、太古から吹く風を、短い夏の間に育まれる命の数々を、私なりに感じることができたらいいなあ・・・。
そんな日の来ることを夢見ながら、今年もせっせとへそくりに励むことにしましょうか
これは昨年ハイビジョンで放送された星野道夫さんの番組を編集しなおしたものです。我が家ではハイビジョンは観れないので、いつか総合かBSで再放送してくれないかなあ、と期待して待っていたのですが、ようやく観ることができました(短くなっていたけど
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『旅をする木』を読んで以来、ずっと気になっていた星野道夫さんとアラスカ。しかも、番組の朗読はオダギリジョー
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この番組は星野さんが写真を撮影された場所を、10ヶ月に渡る長期ロケを行って製作されたそうです。
星野さんの写真と同じ映像の数々。カリブーの群れ、川を遡る鮭を捕るクマ、不思議な響きのザトウクジラの歌、神秘的な輝きを放つオーロラ、そして何より圧倒的なアラスカの大自然。もう食い入るように画面を見つめ、ため息をついていたのでした。
子どものころ、世界をまわる人になりたいなあ、と漠然と思っていたことがあります。日曜日の朝には世界各地を紹介する番組があり、それを観るのが楽しみでした。小学6年のときクラス全員に将来の夢をきかれ、ひとり「年をとったらフランスの田舎に住みたい」と(当時としては)風変わりなことを言ったものです。
まあ結局、努力も行動力も(もちろん資金も)なく、ちょこちょこっと旅行したくらいで今に至っているわけですが。
自分の夢に向かって、着実に行動していった人が星野さんなのかもしれません。極北に住むイヌイットの村の写真を見て、そこの村長さんに「なんでもするからその村で暮らしたい」という手紙を送り、しかもそれを実現させたのですから!
始めて海外を旅行したのが、大学生のとき、カナダでした。それもひとりでキャンプのツアーに申し込んだのです。
乾いた空の青さに、広大な自然に、神々しい山々に、感動の連続でした。夜はキャンプ場にテントを張って寝ます。キャンプ場の近くまでクマがやって来た形跡に驚いたり、夜テントをリスか何かが横切った物音に怯えたり。それは生まれて初めて、自分も自然の中にいるんだ、ということを意識した経験でした。
それから数年後、ある雑誌でアラスカの写真を見たとき、カナダよりもっと荒削りな自然に惹かれ、いつかは・・・と憧れを抱きました。けれど、一人暮らしのOL生活で、少しずつ貯金して長年の夢ヨーロッパへは行きましたが、さすがにもうアラスカへ行く余裕はなく、憧れを抱いたまま月日が経っていきました。たまにアウトドア雑誌でアラスカの写真を見ると、若いころに行っておきたかったなあ、とちょっと苦い思いを感じながら。
この年になると、もう体力もないし、何よりすっかり寒さに弱くなって(毎年冬がつらくなっていく
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でも、こうやって星野さんの本を読み、アラスカの写真や映像を観ながら、ずっと憧れを抱き続けるのもいいかな、なんて思ってみたりもします。たぶん、1週間やそこらの短い旅行で訪れたとしても、星野さんの見た本当のアラスカを感じることはできないでしょうから。
そしていつの日か、せめて短いアラスカの夏にでも訪れることができたら、太古から吹く風を、短い夏の間に育まれる命の数々を、私なりに感じることができたらいいなあ・・・。
そんな日の来ることを夢見ながら、今年もせっせとへそくりに励むことにしましょうか
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