ほぼ是好日。

日々是好日、とまではいかないけれど、
今日もぼちぼちいきまひょか。
何かいいことあるかなあ。

ゆったりと流れる時間

2007-01-14 | 観ること。
最近あまりテレビ番組を見なくなったのですが、たまに見たい番組があると、家族を巻き込んで大騒動になります。まず「お母さん、今晩○○観るからね!」と宣言。空間(つまりテレビを見る部屋)と時間を確保します。
この調子で、年末の「ロード・オブ・ザ・リング」と「有頂天ホテル」はなんとか観ることができました。

でも、これは「たまに」だからできること。しょっちゅうだと「え~、また~」ってことになって、家族に協力してもらえません。年末、実はもうひとつ見たい番組があったのですが、これはさすがにビデオに録画することにしました(大騒ぎした「ロード・オブ・ザ・リング」の翌日だったので)。
でも、ビデオに録画しても、結局見ずじまいってことが多いのですよね。今回もなかなか見る時間がなかったですが、昨夜遅くまでかかってようやく見ることができました。

その番組とは「ターシャからの贈りもの~魔法の時間のつくり方」。
そう、あこがれのターシャ・テューダーの番組です。
絵本作家であるターシャのことは以前から知っていましたが、おととし放送された番組「四季の庭」でターシャの暮らしを見て、すっかりファンになってしまったのです。

今回は庭の素晴らしさだけでなく、ターシャの絵本やドールハウス、季節の行事、特にクリスマスの様子などが映し出されていました。
まるで、時の流れが止まったかのようなターシャの暮らしぶり。庭でとれた蜜でロウソクをつくり、バースデーケーキには庭の花を飾り、子どもや孫、ひ孫に囲まれてのクリスマスの準備。
日頃の慌ただしさも、すっかり慣れてしまった便利な生活も忘れ、私もターシャの過ごすゆったりと流れる時間に、身をおいているようなそんな気になります。

今回印象に残ったのは、ターシャが子どもたちのために季節の行事を楽しんでいた様子でしょうか。誕生日も、イースターも、クリスマスも、ターシャのちょっとした思いつきで、子どもたちには驚きに満ちた素敵な思い出になるのです。そんな子ども時代をすごせた人は幸せでしょうね。

そして興味深かったのは、ターシャの作ったドールハウス。
本で見たことはありましたが、ドールハウス好きの私には人形や家具、小物を画面で見ることができて、もう、うっとり
ああ、私もこんなドールハウス、欲しかったなあ・・・。

久しぶりにターシャの暮らしぶりを見て、いろいろなことを感じました。
あんな素敵な生活はとてもできそうにないけど、彼女だって最初っからそうだったわけではなく、息子のセスが言うようにずっと努力されてきたのです。自分のやりたいこと、夢に向かって。
美しい庭には誰しも憧れるけれど、その庭を維持しつけることはとても大変だろうし、昔ながらの生活を続けるのだって、時間も労力もいります。バーモントの四季は美しいけれど、長い冬の雪の閉ざされた生活は厳しいでしょう。
でも、それも心の持ちようひとつで楽しくなるんだ、ということをターシャは教えてくれるのです。長い冬だからこそ人はクリスマスを楽しみ、春の訪れを喜ぶのでしょう。そんな思いが、季節の行事を楽しむターシャに表れているようです。

人生は短いから、楽しまなくっちゃ。
ターシャからそう言われると、思わず「そうだよね~」って元気が出そう。

大きな庭も、相手をしてくれるコーギー犬もないけれど、せめて熱い紅茶を飲んでゆったり流れる時間だけは、日々見出したいものです

コメント (7)
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