きのう、興味深いテレビ番組を見ました。
NHKスペシャル「100年の難問はなぜ解けたのか ~天才数学者失踪の謎~」
自慢じゃないけど、私は数学が大の苦手です。
小学・中学では得意だったのに、
高校1年の1学期の中間テスト以来、
数学はあっさり捨てました
ところが数年前『博士の愛した数式』を読んで、
軽いショックを受けたのです。
もちろん、初めて読んだ小川洋子さんの
作品の持つ透明な空気感にもですが、
何より私の知らなかった数学というものの世界に対して。
そして、その数学からこんな美しい小説が生まれることに。
それをきっかけに『世にも美しい数学入門』を読み、
見るだけで虫酸が走る数式に隠された美しさを知り、
ここでもカルチャーショックを受けたのでした。
どうして学校の数学の先生たちは
こういうことを教えてくれなかったの?
まあ、教えてもらったからといって、
私が数学ができるようになったとも思えませんけどね。
そんなこともあって、
昨夜のNHKスペシャルに興味を持ったわけです。
(それも中間テスト最終日を控えた長女を巻き込んで)
「ポアンカレ予想」って、聞いたことありますか?
100年もの間、誰も解くことのできなかった
数学の難問なのだそうです
「単連結な3次元閉多様体は3次元球面に同相である」・・・???
番組では、ロケットにロープをつけて宇宙をぐる~っと一周したとして
ロケットが地球にもどってきてたとき、
そのロープをたぐりよせて回収できたら
宇宙はだいたい球形である、みたいな説明をしていました。
? ? ?
つまり、宇宙がドーナツみたいな形だったら、
ロープは回収されない。
(真ん中の輪のところでロープがひっかかるから)
このことを証明するのに、この100年間多くの数学者たちが
気が遠くなるような時間を費やしているんですね。
一生をこの難問に捧げ、証明できず死んでいった数学者たち。
証明の手前まできて、あきらめた数学者たち。
一体何がこれほどまでに数学者を魅了し、
(私たちから見れば)狂気の世界へと追いやるのでしょう?
1本のペンとノートで描き出される数学の世界。
そこから無限に広がる数式の世界。
数字だけで成り立つ独立した世界。
美を追求する芸術家でも、
何かを発見・発明する科学者でもなく、
それが証明されたからといって、
人類のどんな役に立つのかさえわからないような、
だからこそある意味とても純粋な(?)学問。
正直言って私には、そんな難問を証明するために
人生のほとんどを費やす、あるいは犠牲にする人たちを理解できません。
それなのに、いえ、それだからこそ?気になってしまうのです。
彼らは一体何を求めているのだろう、と。
数年前、このポアンカレ予想は
ひとりの数学者によって証明されました。
その功績を称えて彼に数学のノーベル賞といわれる
フィールド賞が贈られることになりましたが、
本人はそれを拒否し、表舞台から消え去りひっそり暮らしているそうです。
う~む・・・
NHKスペシャル「100年の難問はなぜ解けたのか ~天才数学者失踪の謎~」
自慢じゃないけど、私は数学が大の苦手です。
小学・中学では得意だったのに、
高校1年の1学期の中間テスト以来、
数学はあっさり捨てました

ところが数年前『博士の愛した数式』を読んで、
軽いショックを受けたのです。
もちろん、初めて読んだ小川洋子さんの
作品の持つ透明な空気感にもですが、
何より私の知らなかった数学というものの世界に対して。
そして、その数学からこんな美しい小説が生まれることに。
それをきっかけに『世にも美しい数学入門』を読み、
見るだけで虫酸が走る数式に隠された美しさを知り、
ここでもカルチャーショックを受けたのでした。
どうして学校の数学の先生たちは
こういうことを教えてくれなかったの?
まあ、教えてもらったからといって、
私が数学ができるようになったとも思えませんけどね。
そんなこともあって、
昨夜のNHKスペシャルに興味を持ったわけです。
(それも中間テスト最終日を控えた長女を巻き込んで)
「ポアンカレ予想」って、聞いたことありますか?
100年もの間、誰も解くことのできなかった
数学の難問なのだそうです

「単連結な3次元閉多様体は3次元球面に同相である」・・・???
番組では、ロケットにロープをつけて宇宙をぐる~っと一周したとして

ロケットが地球にもどってきてたとき、
そのロープをたぐりよせて回収できたら
宇宙はだいたい球形である、みたいな説明をしていました。
? ? ?
つまり、宇宙がドーナツみたいな形だったら、
ロープは回収されない。
(真ん中の輪のところでロープがひっかかるから)
このことを証明するのに、この100年間多くの数学者たちが
気が遠くなるような時間を費やしているんですね。
一生をこの難問に捧げ、証明できず死んでいった数学者たち。
証明の手前まできて、あきらめた数学者たち。
一体何がこれほどまでに数学者を魅了し、
(私たちから見れば)狂気の世界へと追いやるのでしょう?
1本のペンとノートで描き出される数学の世界。
そこから無限に広がる数式の世界。
数字だけで成り立つ独立した世界。
美を追求する芸術家でも、
何かを発見・発明する科学者でもなく、
それが証明されたからといって、
人類のどんな役に立つのかさえわからないような、
だからこそある意味とても純粋な(?)学問。
正直言って私には、そんな難問を証明するために
人生のほとんどを費やす、あるいは犠牲にする人たちを理解できません。
それなのに、いえ、それだからこそ?気になってしまうのです。
彼らは一体何を求めているのだろう、と。
数年前、このポアンカレ予想は
ひとりの数学者によって証明されました。
その功績を称えて彼に数学のノーベル賞といわれる
フィールド賞が贈られることになりましたが、
本人はそれを拒否し、表舞台から消え去りひっそり暮らしているそうです。
う~む・・・
