『ブリジンガー 炎に誓う絆 上』
クリストファー・パオリーニ
『ブリジンガー 炎に誓う絆 下』
ドラゴンライダー第2巻『エルデスト』を読んで早3年。
ようやく待望の第3巻『ブリジンガー』を手にしました!
が・・・
3年も経つと、ほとんど内容を忘れてしまっていました
本を読んでるとき、頭の中で文章がうまく映像になってくれると、
あとは登場人物が物語に沿って動いてくれるのですらすら読めます。
でも、これ、誰だっけ?とか、この地名はどこ?と、
途中でひっかかると、顔はのっぺらぼうで動きはぎくしゃく(笑)
まあ、最初はそんな感じでしたが、もともとこのシリーズは
読みやすいし、イメージしやすいので慣れると一気です。
なんといっても、2巻ではエラゴンと旅の友人だったマータグが兄弟だった、
ということが判明し、しかも最後でお互い敵対して戦うのです。
また、恋人のカトリーナを奪われた従兄弟のローランも、
村人と共に故郷を離れヴァーデン軍に加わりました。
エラゴンはマータグに勝てるのか。
ローランはカトリーナは奪い返せるのか。
そして、一体どんな結末を迎えるのか。
3巻が出るのが待ち遠しかったわけですよ。
エラゴンとローランがカトリーナを救出するところから
始まったこの3巻。
深い絆で結ばれたドラゴンのサフィラと離れ、
ファーザン・ドゥアーへ旅立つエラゴン。
そこではドワーフの新しい王が選ばれます。
その後再びサフィラと共にエルフの国に立ち寄り、
師オロミスから自分の父親を教えられ、また、
ガルバトリックスやドラゴンの謎を知ります。
そして、ようやく新しい剣<ブリジンガー>を
手に入れることができます。
こうして、ガルバトリックス率いる帝国軍と対決するために
必要なことが、着々と整っていくわけです。
一方で、従兄弟ローランの活躍も目立ちます。
カトリーナを愛し、部下思いで、そのため上司に逆らって
ムチ打ちの罰を与えられた彼。
けっこうおいしい役どころかも(笑)
そんなローランに比べたら、まだ幼い感じのするエラゴンですが、
エルフのアーリアとの恋の行方も気になるところ。
内容的には、どうしても『指輪物語』の二番煎じ、という感が
拭えないのですが、長編だけあって話も深く複雑になっていき、
登場人物も魅力的で、とにかくおもしろいです。
エラゴンの使う魔法が「杖をふるだけで魔法がかかる」的なものではなく、
魔法を使うにはエネルギーを必要とし、簡単に魔法が使えない、
というのも設定としておもしろいと思います。
(魔法で簡単に決着がついたらがっかり、ですからね)
エルフ、ドラゴン、ドワーフ、アーガルなど、
さまざまな種族が出てきますが、
敵対してきたそれらの種族をひとつにするのがいかに困難か。
それをできなければ、帝国軍には勝てない。
そのあたりが、この3巻ではうまく描かれていて、
より物語に厚みを出しているようです。
それにしても3巻で終わる予定だったこの作品。
結局、結末は4巻に持ち越されることに。
さて、どんな結末をむかえるのでしょうか。
出版されるのは、また何年か先になるのでしょうね。
今回は、忘れないようしっかりメモを取っておきました。
・・・そのメモ、忘れないようにしなくちゃ
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます